私たちの会を利用希望のご家庭をたずねました。今年の春、娘さんから母が私の家に来るとき、同行お願いできないかと相談され、「お母さんの気持ちを無視したまま話を進めてもうまくいかないですよ。相談してから御連絡下さい」と答えたのでした。この度は、ご本人も頭が少し変になったと、涙ぐんでおられ、ご自分が変わっていく不安を感じておられる様子に私は胸が痛くなりました。誰でも、昔のことはよく話して下さるのですが、Tさんの淡々と話されることでかえって苦労がしのばれました。だれも、認知症になりたくありませんよね。それが、自分で少し変?おかしくなってきていると感じたら不安になりますよね。生きていけるの?究極それまで心配になることでしょう。どうか、お知り合いでそのような方がおられたら、自信を持って生活する意欲を無くさないようなかかわりをお願いします。亡くなった姑は独居でビル街でしたので孤立していました。それが幸してかなり認知症が進んでいたのですが亡くなる2年前まで一人で暮らせていました。大丈夫、大丈夫といいながら色々あちこち協力を頼んだりもしました。本人は忘れてくれますのでなんでも自分でしていると結構楽しんでもいたようです。関わりが大切だといいたいのですが、善意の方に囲まれながら自信をなくしておられるのです。良かれとすることがかえって不安にならせることもあり家族の大変さを改めて思いました。