休日の土曜日に溜まっている仕事が気になってからほりさろんに行きました。
休みですから無防備だったと今思うのですが、表から丸見えのさろんのいすに「ポイ」とバックを置いたまま、パソコンで仕事を始めました。
突然男の人が入ってきて「婆さんの作ってるぞうりはこれか」と。この言葉で私は、布ぞうりを作ってくださる方の家族と思い込んでしまいました。
さらに言われたのです。「ここにある服全部買うから、大きな段ボール箱に詰めて。予算10万あるから。これから老人ホームに慰問に行くから」。
今までこんなことを言って入ってきた人はありません。前出の家族は医療関係者と聞いていたので、「休みにはそんなこともされるのだ」と思ったのです。
でも「何でも持っていっても困るでしょ」「いいねん、職員が居るから。適当に見てあわしてくれる」ますます、話しの中身を??と思ったりして問いかけると、うまく話しを合わされたのです。
それと、欲も少しあったと思います。といいますのはずっと皆さんに頂いた衣類をかけていますが、なかなか買い手が無く「良かった。土曜日出てきて」と頭をかすめていました。
1分ぐらいのところうのスーパーに段ボウル箱をもらって来てつめ始めました。「ゆっくりで良いで。ここ禁煙やな。外でタバコ吸ってくるは」と出て行かれました。
つめ終わっても帰ってこられないのです。変やなー。でもあの方の家族やったらと椅子に座り待っていました。なんとなく床に目が行くと、私の名刺入れが落ちているのです。
??と思い拾ってバックに入れようとしたら、中がひっくり返っています。?ハッとして財布の中を見ると札は無くなり硬貨も20円残っているだけ。「やられた!」のです。
翌週の水曜日「童謡・唱歌を歌う会」があり、担当のボランティアがきたのでこの話をしました。
「おれおれ詐欺といっしょや。婆さんの作ったぞうりの一言がケラコさんには家族と思わせた。心にストンとおちたんや」言われた通りです。
疑って掛かるのも時には失礼なこともありますが、信じるには石橋を叩くぐらいの慎重さも大事だと教えられました。それにしても、似たような被害にあっているケラコなのですが、いつになったら賢明な対応が出来るのでしょう?