高齢者外出介助の会

さあみんなで出かけましょう!

年末に

2009-12-29 15:11:24 | 思い出

年末になると思い出すことがあります。高校生時代のことです。いま思うとカラーで表現するとブルーだったと思う時代のこと。

理由は学校(クラブはしていた)と家と帰りに寄り道する本屋だけ。この三角形を毎日あきもせず繰り返す日常でした。なぜ?といっても本以外に興味を引くものが無かったのも事実ですが。

それで、父からいくら小遣いをもらっていたか忘れましたが、12月末に貯まった小遣いから困っている人に寄付をしようと思い立ったのです。

当時の5千円(今思ったら若い方の1ヶ月の給料ぐらいになるようです)を持って千林の交番に届けようと家を出ました。

千林に着いてからいろいろ考えたのです。「交番に置いて逃げ出したら誰か分からないから良い」と。「不審に思われるかな」「名を名乗って新聞などに載せられたらこまるし」。

交番の前を何度も行きつ戻りつしました。そして気がついたらそのお金がなくなっていたのです。

それで、今までの悩みは何んだったろう。これでどんなにして寄付をするかという悩みから開放され、意気込んでいた肩の荷も降ろすことができました。

「誰か困っている人に届いてほしいと」願いながらやっと帰途に着きました。

今なら寄付先も一杯情報がありますが、未熟な高校生だった時のちょっと苦い思い出です。