京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

着付けの荷物を持ち込むときのエチケット

2017-01-05 14:17:07 | 着付あれこれ
お正月から穏やかないいお天気が続きましたね。

そろそろ成人式が近づいてきました。
このブログのアクセスがこのところ急に増えているのですが
その訳は・・
着物の持ち込みについての記事を検索してくださっているからのようです。

美容室や着付けを依頼したところに、どうして着物を持っていけばいいのかと
困っていらっしゃる方が多い事、実感します。

以前に2回ほど、着物のまとめ方や持ち込みの際のお願いなどを書かせていただきました。
その時は、「こうして持ってきていただけると助かります」とお願いでしたが
ドンドン着物が分からなくなっている時代、上から目線・呉服屋目線になりますが
荷物の持ち込みに際してのエチケットとして、
今日は少し厳しいこと書かせていただきたいと思います。

以前の記事と合わせてお読みいただければ嬉しいです。



たとえば、成人式の時に着付けをするところは美容室でもホテルでも当店のような店でも
たくさんの荷物でいっぱいになるかと思います。

なるべく準備に負担がかからないとホント助かるのです。

まず、真新しいものは袋や箱から出して、値札やラベルなどは取っておいてほしいなと思います。
それから、しつけも取っておいてください。

ここまでは最低限、着付けを依頼するとき自分で準備できるのではないでしょうか。

しつけ糸は、新しい着物に細い白い糸で大きな縫い目で縫ってありますので
分かると思いますが、取っていい糸かどうか迷ったら、
分かる範囲で結構ですので取り、その旨お伝えいただければと思います。


それから、貸衣装の場合
最近は、ネット注文でバックや箱に一式入れて送られてくることも多くなったようです。

そういう場合、そっくりそのままお持ちにならず
一度、中身を点検確認してからお持ちいただけると嬉しく思います。

必要なものは、すべて揃っているはずで荷物に関しての心配はないのですが
使用時のお願い事や、返却の方法などが書かれてることも多く
ご自分で確認しておいていただきたいのです。
それから、紐が何本・・など、中身の確認も。

そっくりそのままをお持ちいただいた場合
私が、それを読みお伝えしたり、使い残した紐などよく確認して
お返ししないと・・と責任も感じます。
やはり、ご本人がしていただく事ではないかと思うのです。


着付け料金を払うんだから、全部やって!という
お考えもあるのかもしれませんが
本音を言いますと、足袋や下着を袋から出したり、帯〆の値札を外したりしていますと
なんでここまで私がしないといけないの・・?って思えてきます。

着付けをしてお代をいただくという私の立場でエラそうに
言ってはいけないことかもしれない・・と書くのにずいぶん迷いましたが
一般的なエチケットとして、誰かが言わなければわからないままになってしまいます。

着付けにかかわらず、何かを依頼する立場、それを受ける立場
金銭のやり取りがあるにしても
お互いに気持ちの良い関係でありたいと私は思います。

どうか、着付を依頼されて、お荷物をお持ち込みになる場合
着付け師の負担にならないような ご自身でできる最低限の準備をお願いします。
エチケットという言葉が正しいかよくわかりませんが・・・
そういう心遣いがあり、こんなちょっとした当たり前の事を押さえておいていただけると、
スマートに感じますし、きっとどこでも喜ばれると思います



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