京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

草履職人さんから聞いた気になる話

2012-10-01 22:48:59 | 催し
今日から10月、袷の着物に変わるというのに・・・暑かったですね

やってきた台風はまだ日曜日でよかったのか・・・、
電車がとまったりしてたいへんでしたが、皆さん被害はなかったでしょうか?


お草履の会も土曜日でよかった・・・です。


その草履の会ですが、毎回職人さんからいろんなお話を聞かせていただきます。
材料が手に入りにくくなっていることや、
中国からすごく安い値段で草履の販売の交渉があったとか・・
(この事に関しては、職人さんも草履がどんな使い方をするものかも分からない人たちが 
 作った草履ってどうなのでしょう・・と苦笑していらっしゃいました)

そしてちょっとびっくりした職人さんのお話・・・
「あるとき電車に乗っていましたらね、着物姿の女性の足元がなんと”喪履き”なんですね。驚きました。」

きっと、お洋服の感覚なのですね・・・
黒の靴と同じように考え、黒の草履はかっこいいと思ってコーディネートされたのでしょう・・・
・・・というのが、職人さんを交えて考えた結論です。

以前にも、喪服らしき着物に、真っ赤な帯〆をした方を見かけたというお客様の話や
喪服用の帯がステキだから、結婚式にしていってはいけませんかと質問されたという知り合いの方の話。

着物を知っているものにとっては、トンでもないこととなるのですが
知らないと、黒の着物や帯、草履は、ステキでおしゃれなものに写るのでしょうか

洋服と和服が一緒になって、考え方がごちゃまぜになっているのだろうなと思います。

言葉も習慣なども、少しずつ変わっていくものである程度仕方ない事だとは思いますが
少数派が正しくても、多数決のように多くの人がそうだと思っていることが正しいと伝わっていくようになること、
私は複雑・・・いやだな~と思います。


そういえば「ら」抜き言葉、
最初は耳障りでしょうがなかったのに、最近はアナウンサーまでもが使っていたりして
ずいぶん慣れてきたような・・・

そして、私も言葉をずいぶん間違って覚えています。
先日も、「さわり」という言葉の正しい意味を知って
今まで「少しさわりだけをお話します」なんてブログでも使っていたのに
知ってからはその使い方をできなくなりました。


「喪履き」も黒のパンプスのように、定番の草履になる日が来るのでしょうか・・・・




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コメント
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