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京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

お細工物のお稽古・再開

2010-03-25 16:26:40 | お細工物日記
昨年、先生の展示会があったためお稽古が中断していたのですが
先月から再開

昨日は「八重の梅」が完成しました~~








後ろ姿(笑)

真っ赤な紅梅、きれいなので
お対で白梅も欲しくなりました。
作ろうかな・・・


このお細工物は古いお細工物の本にも型紙が載っていて、
ホントに古くから伝承されているものだそうです。





昨年、先生の展示会が2度あり、会場にお手伝いにいき
いろんなお客様と接しました。

それまで、忙しくてなかなか時間がとれず
お細工物も私の趣味として楽しくお稽古できたらいいと思っていたのですが
展示会でたくさんのお客様が感動されるのを見て
何かが変わりました

「本物」を伝えなくては・・・
おこがましくもそう強く感じたのです。
今までいい加減にお稽古していたわけではないのですが
世の中にたくさんお細工物はあるけれど
「先生のお細工物」をここで途切れさせてはいけないと・・・

もちろん先生のようには絶対なれないけれど
こんな私でも 少しでも伝えていかなければ・・と。

このお細工物を伝えていかなくてはという思い
ここ何年か着物の世界でも同じように感じていたことでした。

本物、良いもの、いい職人さんの技術など
どんどん失われて行くのを感じます。
良いものや本物を見なかったり知らなかったりする人が増えていく危機感

着物業界の流れは、私の力などではどうすることもできないけれど
せめて、自分で伝えられることは皆さんに伝えていきたいと思います。

お細工物もそうです。
せめて素晴らしい「先生のお細工物」を少しでも伝えたい
オーバーですが、気合いを入れなおしてお稽古に臨んでいます。

何年か先、先生のお許しが出たら、
お店に自分の作品を並べたり、簡単な私でも教えられるお細工物を
教えることができたら・・・
私の夢であり、目標です。



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松屋銀座「古布の華やぎ展」

2009-11-12 15:31:48 | お細工物日記



昨日から、17日(火)まで
いつもお稽古に伺っている渡辺八重子さんの展示会が
松屋銀座7階の美術サロンで開かれています。


昨日の初日に、私も販売と説明のお手伝いに行ってきました。
先生のお手伝いもさせていただきたいのですが
自分のお店の催し中
できる範囲でお手伝いに伺う事でお許しいただいて・・・

いつもは展示のみのことが多いのですが
今回は、デパートですので先生の作品や、今まで収集された古布や
半衿、額、本など、販売もあります。


さてさて、初日の昨日。
少しでもお手伝いをと開店前に行ったのですが
デパートの社員通用口から入るよう言われ、簡単に考えていたら
まあ、面倒なものなのですね・・・

それにデパートの裏って迷路みたいで・・・
初めて行った私は、しばらくウロウロ
守衛のおじさんにはバカにされるし・・・散々
でも
開店前のデパートや裏口、通路など通常のお客様で行った時には
見られないところを見られて、おもしろかったけど・・・
それから、普段接することのないタイプのお客様の接客や
お客様ウォッチングをするのも、勉強になるし
他の売り場の様子なども興味津津で



余談が多くなりましたが
興味がおありの方はぜひ、お出かけくださいませ・・・

最終日の、17日はお店の催しも終わりますので
一日中、お手伝いに伺う予定です


あ~~
その前に、まだお店にお越し頂いてない皆様
ぜひ「わき」の催しに・・・
お待ちしております





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銀座・ミキモトホールにて

2009-04-21 14:19:47 | お細工物日記
今日は、番外編?のお知らせです

いつも「お細工物日記」に書かせていただいておりますが
そのお細工物の先生の個展がありますので
ぜひ、お時間がありましたらお出かけくださいませ






「江戸町人の美意識展」~今に伝える江戸情緒~


時:4月24日(金)~5月6日(水・祝)
  11:00~19:00

所:東京・銀座4丁目 ミキモト本店・6階ミキモトホール
   銀座4-5-5
   ℡ 03-3535-4611
  入場無料



江戸時代の衣装とともに
師である「渡辺八重子」さんのお細工物の展示
とうかがっております。



★渡辺八重子さんのプロフィール

東京・蔵前の生まれ
実家は大手運動具メーカー。
ご主人は浅草「駒形どぜう」本家ご長男で大学教授。
40代でお細工物の第一人者故・望月葉瑠氏と出会い師事。
その後、工房「つれづれ」を開き
古布を使った伝統的なお細工物の制作と伝承に努める。



私も先生と出会ったのは、もう5年ほど前になるでしょうか・・
もともと、布と縫うことが好きで、
先生の個展があった時、いつもなら時間がなくて諦めてしまうのに
なぜか何かに惹かれるように行ったのが始まりでした。

初めてみる先生のお細工物は
それはそれは、きれいで美しくて、ふわっと優しくて・・
感動しました

そして、いつになく思い切ってお声を掛けさせていただき
厚かましく弟子入りさせていただいたのでした


あちこちで、お細工物や吊るし雛など見ることが多いと思いますが
先生の作品は、見事です。
布のこだわりや布選び、布合わせのセンス
細かい部分の仕上げの美しさ

ぜひ、「本物」をご覧になってみてください。


ちょうど、気候の良い時、場所も銀座ですので
お着物でおしゃれして、ぶらっとお出かけしていただくのには
ちょうどいいかと思います

私も、お手伝いを頼まれて、今のところ27日(月)と4~6日のどこかには
会場に行く予定です。

ご都合がついたらぜひ・・・





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お細工物日記・お香掛け

2009-03-18 21:59:59 | お細工物日記
一気に春、暖かい一日でしたね

今日は月一度のお細工物のお稽古に・・・

今日はお香掛けを教えていただきました
お正月に京都のお香のお店を覗いた時に
素敵なお香掛けは、結構なお値段・・
お値段がそこそこといったものは
イマイチ心が動かず・・

このお値段を出すのであれば
以前にお稽古で見せていただいていた香掛けを
先生に教えていただいた方がずっといい
そうだ!!自分で作ろう

・・というわけで
出来上がった二つ









あと三つ、製作中です。


お香の匂いはなぜか心が休まります

お店に掛けたい一心で作ったお香掛け
明日、お店に掛けたいと思います


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お細工物日記 菊袋

2008-12-16 16:59:48 | お細工物日記
今年最後のお細工物のお稽古

先日、この売り出しが始まる前に行っておかないと
もう年内はいけない!!とちょっと無理して行ってきました


宿題にしていた菊袋を何とか仕上げ、先生に見ていただきました

先生の目は鋭く、花の部分の止めの甘いところを3個所みつかってしまい・・・
ちょっとだけお直し
後は、OK

昨日、お客様のいらっしゃらない間に最後の紐を通して仕上げ
やっぱり、季節が過ぎてしまってから出来上がりました
(縫っていたのは季節にピッタリでしたが)





菊の花びらを裁ち、縫い合わせたところ




そして出来上がったのが、この三つ
菊は、ポッテリしたちりめんで・・






裏から見たところ






中も見てください
裏地と口布も秋のイメージ、菊らしく、に気をつけて。

表がちょっと寂しい感じがする白い菊の裏地は、
朱の裏であけた時の華やかさを
口布の柄も菊でまとめました

濃いピンクの菊は、暑苦しくならないようにサッパリとした白地の紅葉柄の裏
口布は萩の葉の柄です

薄ピンクの菊はやさしい裏地で、紅葉がチラッと見えるように
口布には、色目がキレイにあった紫の小菊の柄を・・・

裏地と口布選び・・・
楽しいのですが、イメージする布がなかなかなくて・・・


今、作っているのは梅袋
たぶん・・・
今からつくって仕上がるのは梅が咲き終わった頃かな・・・




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お細工物日記 桔梗袋(大)

2008-12-02 16:29:06 | お細工物日記
先日、手が何とか細かい縫い物ができるようになったため
久々に行ってきたお細工物のおけいこ。
宿題になっていた「桔梗袋の大」を仕上げました。



桔梗らしい色目、古典風、モダン、それぞれに布あわせも楽しいのです




同じ物を底の側からみたところです





右の小さ目の二つは、以前に作った桔梗袋の小です。

桔梗の袋なので、口布も裏地も秋の柄に・・・

こういうこだわりを先生は、厳しく教えてくださいます
裏地や紐の色あわせ、柄や季節の統一感、
袋を開けたときの、表との調和や意外性。
何でもいいやではなく、最後の最後まで手を抜かないこと。

このことは、着物を扱っている私にとって
とても参考になります。

今、仕上げに入っているのは、「菊袋」
そして、その次には「梅袋」
季節と共に・・・
・・・私の場合、季節に追われてるかも・・・

コメント (2)
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今日はお細工物のお稽古

2008-11-26 23:25:34 | お細工物日記
怪我をしてしまって、しばらくお預けだったお稽古
しばらくぶりに行ってきました

桔梗の袋を完成させ、先生の検閲
いつもビクビク?
いえ、緊張の瞬間。
先生の感想、批評、いつも納得、勉強になります。

今日は朝から準備とお稽古で一日お稽古デー、
また後日、完成品の写真をアップさせていただきます
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お細工物日記  桔梗と菊

2008-10-08 22:16:01 | お細工物日記
今日は月に一度のお楽しみ・・贅沢・・
お細工物のお稽古に行ってきました。

先月の続き、桔梗袋を途中まで縫って続きを教えていただきました。
月に一度しか行けないため、できるところは家で宿題にし、
次の「菊袋」を教えていただくことに・・・

今回はどれも仕上げることができませんでした。
まだまだ、教えていただくものがいっぱいあるのに
宿題を次のお稽古までに仕上げるのがやっとの状態


最近、わかってきたこと
つい縫うことに気を取られるけれど、
それより下準備の大切さ、布にアイロンをかけ布目を通し
型紙を正しく写し、印どうりに布をきれいにカットすること。

何年もお稽古しながら、こんな基本的なことがやっと判ってきたのです。
先生に、このことをお話したら
「そうよ、織物だって、縦糸をキレイにかけるまでが大変なの。
それができたら、後は織るだけなの」
と。

それから、「縫う腕より、やっぱり布次第よ」とも。

先生のおっしゃることが、数をこなしていくうちに
ようやくわかってきて、何でも身に付けるには年月が必要なんだなと感じます。




桔梗袋の途中です。
これに裏地をつけ、口布をつけ、紐を通したら出来上がり・・
もう少しです





「菊袋」
今日は、布を裁ち、12枚の花びらをつなげて縫うところまで・・
これは古いちりめんで、縫いやすいです


今は秋なので、秋の花を教えていただいてます。
先生は、やっぱり秋には秋の、春には春のお細工ものを・・という
お考えです。
私もそう思います。
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お細工物日記  納得?のばら袋

2008-09-25 15:09:05 | お細工物日記
昨日、二ヶ月ぶりにお細工物のお稽古に・・・
(虎視眈々と仕事のスキを狙って・・・


実は夏休みの間に前回の宿題にしていた「蝶袋」を
セッセと縫っていました。
とても難しいのですが、羽を全部縫ったところで先生からお電話。
「あなた、蝶の形が違うって言ってたわよね。
 あったのよ、ホントの型紙が。ごめんなさい、蝶はそこでストップしておいて。」
う・・・ここまで縫ったのに

先生の蝶は大人っぽくってステキなのに何故?ナゼ?と
思っていたのは型紙が違っていたのです。やっぱり・・・
だって、どう見ても別物・・。
(先生いわく、あれは変な蝶。ですって


気を取り直して、
前回書いてたとおもうのですが、ばら袋を課題どおり3個作ったのですが
どうも、納得できなくて。
作ってみると、思ったように出来上がってない。
生地も縫い方もすべて・・

そこで
ひとつ自分で納得いくものが仕上げたいと
ちりめんの生地から探しに行って、反省点をふまえ
仕上げたのがコレ。





「納得」のつもりだったのですが、
やはり、仕上げてみると
「あ~、ここが・・・

当然かもしれませんね、3個や4個縫ったくらいで
100点の物ができる訳ありませんものね。

先生にみていただいて、「いかにもバラらしくていいわね」
と誉めて頂きましたが、私の言葉を聞いて
「だから、最低3個は縫わなきゃだめ。
それでやっと判ってきて、それからここをこうしてみようとか
一つ一つ縫ってみるたびにだんだん判るのよ」

いつも、なにかしら「そうか、こういうことか」と身についていくことが
あるのですが

今回のバラ袋で勉強したこと。
「布を見ること。布の落ち着くところに自然に納めてあげること」
私はキレイに作ろうと、いつも言われる「急所」を意識しすぎて
無理に要所を合わせようと布をむりやりひっぱったりしていました。

いつも先生がおっしゃる言葉。
「私なんか、考えて縫ってないわよ。
手が勝手に動くの。そしていつのまにかできているの。」
早くそんな域に達してみたいもの・・・
いえ、きっと、そこまではなれないだろうな・・・


今月の宿題は
蝶の作りなおしと「桔梗袋(大)」です。
できたら、また見てやって下さい





これがバラ袋をつくるパーツです
大中小3種類、を真四角にカット。プラス土台になる木綿もキチンとカット。





一枚一枚、中に青梅綿を入れ、半分に折って縫い合わせ・・
それからバラのモチーフを13個作ります。


コメント (2)
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やっと完成!!ばら袋

2008-07-10 15:51:13 | お細工物日記
昨日は、月に一度のお細工物のお稽古に・・・
今日はしばらく私の趣味にお付き合いください


やっと仕上がったばら袋

一番上は黒の縮緬
 伝統的なお細工物らしい色使いです。 
 裏地には表が黒なのではっとするような赤の羽裏をつけました

右はメリンスのかわいらしい色合わせ
 裏は、ちょうど見つけたばらの柄の生地を・・

左は、こんなシックな色でまとめたいと作ったアールデコ調の色使い
 裏はイメージを崩さずまっ黒に。
 花びらの所々にビーズをつけました。
 (裏地は見えませんが想像してみて下さい


出来上がりをみるとそうは見えないかもしれませんが
とっても手間がかかってたいへんでした

小さな四角い布のパーツは大・中・小あわせて145枚
最初は気が遠くなるようでしたが、
違う生地や色合わせのものをまたどんどん作ってみたくなります。

今回やっとこさで3個完成させたのですが
自分の中でいま1つ納得できていなくて
3個作った反省点をクリアすべく、もう1つ「納得のバラ袋」に
挑戦するつもりです


そして、今度新たに教えていただいているのが
「蝶の袋」
夏の紗や絽、帯地を使った透け感のある軽やかな蝶

これまた、むずかしくて・・・
出来上がったらまた見て下さい
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