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京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

お細工物日記~変わりねじり袋・その3~

2011-11-11 14:01:31 | お細工物日記
12月の気温だという今日は、しとしとと雨が降り、急に寒いですね

つい何日か前まで、暑い!!とクーラーを入れたりしていたのに・・・
私もあわてて、コートを引っ張り出しました。
皆様、風邪に注意してくださいね。


さて、先月の催しが終わったあと、お茶入門、半巾帯講習会とイベントをこなすのに
精一杯で、少々疲れが出てしまいました
今日は雨降りで、お客様のご来店も少ないこともあり、少しのんびりさせていただいて
しばらくぶりに、私の趣味にお付き合いお細工物のお稽古の進行状況をアップします。


前回に引き続き、「ねじり袋」の上級編とでも言いましょうか
変わりねじり袋を、このところ何種類か作ってきました。

今回は、難しくはないのですが途中で市松柄が入り凝った布あわせです。












ずいぶん縫ってきましたので、市松の角ををきちんとあわせるなど
なんとなくポイントは抑えられるようになったように思いますが
今回難しかったのは、布選び、布あわせ・・・


華やかなかわいらしいタイプと、まったくイメージの違うシックなものを2種類作りましたが
これだけ布の数が入ってくると、色や柄ばかりか布の風合いもそろえなくてはならず
結局先生のご指導を仰ぐことに・・・
目下のところ、先生の布選びのセンスを勉強するのみです。


着物初心者の方が、帯〆や帯揚の選び方を迷われるのと、たぶん・・一緒


次回は、あと一歩で仕上がる「お鈴敷き」(お仏壇のお鈴に敷いてあるヤツです)をアップします

もうほとんどできていて、いま習っているのは「ふくら雀」
これまた、縫っていて楽しいのです


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お細工物日記~変わりねじり袋~

2011-06-24 14:25:52 | お細工物日記
暑いですね・・・・

とりあえずの今日の第一声


さて、暑い暑いと言っていてもはじまらないので・・

今日は、自己満足のお細工物日記です。





先日から作っていた「ねじり袋のいろいろ」


先月に完成していたのが・・・














Q・4個、作ったのですが、一個だけ違うのがあります
  さて、どれでしょう?

なんて言ってる場合じゃなく、
実は、最初3個作って先生に見ていただいた時、
自分で、間違いを発見

ちょっとした事なんだけど・・・、やっぱり微妙に違う





右が正しいのですが、わかるでしょうか・・

布を、桧垣のように組み合わせて縫い合わせていかなくてはいけないのが
単調になってしまっています。


間違いに気付いたので、やっぱり正確な物をちゃんと作りなおそう!
というわけで、もう一個追加


「よ~く、お手本を見ないと・・・
今回の反省点

私のおっちょこちょい、先生もよ~く判ったようで





そして、続けて
先日のお稽古で完成したのは…こちら
タック入りの「変わりねじり袋」






かわらしいタイプ、シックなタイプ・・いろいろなタイプをつくってみました。





上から見たところ







そして、これがお尻?から見たところ

上の「変わりねじり袋」はシンプルな星のように見えますが
今回のはお花のようで、とても複雑に見えます。
一つタックをとっているだけで、華やかにかわいらしくなりました。






一つを大きくしてみたところ。


最近、考えすぎてかえって失敗している・・・
イヤ、やっぱり考えが浅はかなのか・・・


でも、失敗したことは、しっかり頭に入る
すいすい作ってしまったものは、作り方を覚えてなかったりするので・・・
まっ、よしとするか


今月も、また「変わりねじり袋」パート3
ちょっと布合わせが複雑・・
大変だけど・・これまた、楽しい



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帯づくし展の最中ですが・・・

2011-05-19 18:09:18 | お細工物日記
爽やかなお天気ですね・・ちょっと汗ばみますが・・・

着物は、もうぜんぜん単衣でいい感じです
「5月は単衣OK」がもっともっと浸透していくといいですね。

木綿の単衣もこの季節、よく着ますが、今日は木綿だと厚ぼったい気がして
やっぱり絹、塩沢を着てしまいました。
感覚ってありますよね。


さて、前置きはこれくらいに・・・

帯づくし展もまだまだ、真っ最中で、たくさんの帯がお待ちしておりますので
ぜひぜひ、お越しくださいませ。



今日は、帯づくし展の最中ですが、私の趣味の関係のお知らせです

お細工物の先生「渡辺八重子」さんの個展のお知らせです。










今まで東京での開催でしたが、今回は長野です。

私は行ったことがないので、詳しくないのですが
善光寺の近く、素敵な画廊がたくさんあるそうですが
その中の「ガレリア表参道」というところで開催されます


残したい美しいもの「渡辺八重子展」~お細工物、着物、古布~
  5月20日(金)~30日(月)


ガレリア表参道
長野市東後町21 グランドハイツ表参道弐番館B1F
  tel 026-217-7660


気候のよい時、長野へ足を延ばしてみようという方、
またもしもこのブログをご覧になってくださっているお近くの方がいらっしゃいましたら
ぜひ、お出かけくださいませ


いつも東京でご覧頂いているお細工物の数々、先生所蔵の素晴らしいお着物などが展示されます。

また、先生自ら制作されたかわいいお細工物や、袋物、古布のストールなどが販売されます。

見ると、ほーっとため息の出るようなかわいくてきれいなお細工物・・。
長野の皆さんにもぜひ、見ていただきたいと思います。

生徒のひとりとして、皆さんにご紹介させていただきましたが
着物を扱うものとして
絹の布の素晴らしさ、日本人の美意識や感性を感じて欲しいと思います。

そして、失われていってしまいそうなもの

ずっと、残していきたい、伝えていかねば・・・
一人でもこんなことを感じていただければと思います。



「帯展」も!!
お越し下さいね


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お細工物日記~基礎とか下準備とか・・大切です~

2011-05-08 19:18:33 | お細工物日記
今日で、ゴールデンウィーク、完全に終了ですね

お出かけになった方、お仕事だった方、のんびり過ごされた方・・
皆様、お疲れさまでした。
少し感覚戻すのが大変かもしれませんね・・・。


今日は定休日でお休みさせていただきましたが
やっぱりちょっと仕事もしていました



でも、仕事をした後は、私の癒しタ~イム

お細工物の宿題です。
今度は「変わりねじり袋」という袋を作っているのですが
今日はその布を裁ちました。

布を裁つのは、と~っても大切なこと。
何かをする時、下準備というのはとても重要ですが、お細工物もしかり。

こんな基本的なことがホントにわかってきたのが、やっと最近なのですから・・・



ですから、誰にも何にも邪魔されない定休日の店で、心落ち着かせて・・・・

集中して布を裁っていましたら、いつの間にか夕暮れでした





布に合わせて糸もそろえて、セットしました。
こうやっておけば、後は、ちょっと時間を見つけた時にチクチクできます
出来上がりましたら、また、見てやってください


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お細工物日記~誰が袖~

2011-05-05 23:16:35 | お細工物日記
連休のお休みも今日まで、あっという間に終わってしまいました。
その、中日の昨日、爽やかなお天気の中、お細工物のお稽古に行ってきました

先月から、「誰が袖」という匂い袋を教えていただいて、昨日完成~~





















こんな感じで、全部ペアになった着物の袖の形をした匂い袋です。



型紙に薄ーく青梅綿を伸ばし、ちりめんなどの生地を張ります。
そして、袖口と振りに、重ねと襦袢がチラリと見せます。

何が難しいって、この「チラリ」の色合わせ
野暮ったくなったりステキになったり、ここで決まるのです。
本当の着物の色合わせと、お細工物では、また色の合わせ方が違うのですが
センスの問われるところ・・・勉強になります



この誰が袖のポイントは、必ずペアで作ること

昔から、和栽で着物を縫う時にも、必ずお袖は一緒に縫うもので
「袖を分かつ」と言って別々に作ってはいけないのだそうです。


誰が袖を教わりながら先生にお聞きした話。

昔は、今のようにメールや携帯もない時代。
好きな男性に自分の気持ちを伝えるのは、人の目もあって容易ではなかった。
そこで、この誰が袖を、好きな人の袂にそっと入れて思いを伝えたのだそうです

一つは、自分の帯の中に入れ、もう一つは思いが伝わった男性も帯にはさんだのだそうです。

だから、誰が袖は必ず二つ一緒に作るものなのよ。

そんなお話しを聞いて、
これが男の子、それに合うこれが女の子・・

楽しく柄や布の格や雰囲気を合わせながら作りました。




いい時代だったんだな~~、そしてなんて粋なんでしょ


そう言えば・・、着物の袖というのは・・・

「あかねさす紫野ゆき標野ゆき 野守はみずや君が袖振る」
これは私が生まれた近くの蒲生野というところで詠まれた歌です

昔、読まれた男女の歌には、「会えなくて涙で袖をぬらした」
な~んて、お袖がよく出てきますね。




古い着物の布を手に、こんなお話しを聞きながらのお稽古は
とても楽しいです
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お細工物日記~七宝袋~

2010-12-15 13:59:26 | お細工物日記
やっと・・・完成



七宝袋です

着物の柄にもよくつかわれる柄なので、ご存じだと思いますが
七宝をつなげて、袋になっています。

縫う時に凹と凸の布をつなぐことになるので、ちと難易度が高いのです
ですから布も選びます。
絞りとシボの高いちりめん(もちろん古布で)を使うと、融通がきいて縫いやすいのです。
ふっくらしますし・・。
この作品も布が物を言うのです




裏からみるとまん丸でかわいい
裏地も、表のかわいさ、格調高さを壊さないように選びます。



先月のお稽古で仕上げていたのですが、紐の先端の始末ができていなくて
そのまま・・・


組紐の先をほどいて、お水を沸騰させたおヤカンの口で、そのアツーイ蒸気にあてて
房をまっすぐに・・・
きれい揃えて、ハサミでチョキン
(この方法は、帯〆の房を整える時にも使います

たったこれだけのことが後回しの毎日

気になっていたことをやってしまうと、こんな小さなことでも肩の荷が下りる感じです。


先日、お店を閉めたあと8時の過ぎ、急いでスーパーに買い物に行った時のこと・・
いつも家族でお世話になっている内科・小児科の先生(女医さんです)とバッタリ

「先生も、スーパーに来られるんですね~~」なんて立ち話をしたのですが
この日、先生は宮崎でマラソンをして、帰ってきて、買い物に来られたとのこと・・。

健康のために何年か前から走っていらっしゃることは存じていましたが・・・
なんて、パワフル

先生の年齢は私より少し上。
何か始めることに年齢はない、
そして
忙しい人ほど、こんな風に何かやっていらっしゃる。
「忙しい」「時間がない」は、結局いい訳だな~と思いました。反省


お細工物も・・自分の夢に向かって頑張らなきゃ
今、作っているのは、ちょっと時期外れになってしまった「桔梗袋」




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「江戸町人の美意識展」 お着物でぜひ・・

2010-10-01 22:18:18 | お細工物日記
今日は、私がお稽古に通っている渡辺八重子さんのちりめん細工の催しのお知らせです。




この5日~19日まで、上野・稲荷町の東京松屋さんで開催されます。
(前回行われたデパートの松屋ではありませんので、ご注意ください

東京松屋は、江戸からかみの老舗です。
私も、訪れた時に、素敵な唐紙にため息が出ました。

からかみとお細工物のコラボレーションもご覧いただけるのでは

渡辺先生も、ほとんど毎日会場にいらっしゃいますし
私もお手伝いにいける時には、会場に伺います。
先生所蔵の素晴らしい打ち掛けを始め着物や帯の展示もあります。


銀座線稲荷町の駅からすぐの場所。
秋の心地よい季節に、お着物でお出かけするにはピッタリかと・・・

ぜひ、お出かけくださいませ




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お細工物日記~金魚~

2010-09-29 21:54:49 | お細工物日記
今日は月に一度のお細工物のおけいこ日

先月から取り組んでいた金魚袋を仕上げて先生に見ていただきました。




全部で4匹。
黒いのは出目金です。
同じようにみえても、赤い金魚とは、すこーし頭の形が違うのです

右下の金魚は紅絹(もみ)で作りました。
初めて先生のつくられたこの紅絹の金魚を見てから、ずっと作ってみたかった金魚です
いい紅絹を使った金魚は空気をふくんでフワッとし
手に取った時に、何とも言えず柔らかく優しい感じがします。

*紅絹
 もしかしたら皆さん、ご存じないかもしれません。
 今は、着物の裏は白い胴裏を付けますが、昔は真っ赤なこの紅絹を付けました。
 おばあちゃんのお着物など、ご覧になったらついているかもしれません。
 ちらりと、着物の振りから赤が見えるのも素敵だなと思います。




金魚だって、ちゃんと袋になっています

昔の人は、この金魚、よく考えてこの形にしたな~と感心します。

ヒラヒラのひれや、顔、それから胴体とパズルのようにつないでいくと
ピタッと型紙どうりに縫えるのですから・・・
すごいです。


金魚、縫ってる間に、夏は終わってしまいました・・・
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お細工物日記~蝉袋~

2010-07-22 12:58:56 | お細工物日記
あつい・・・ですね

売りつくしセールの最中なのですが、昨日はお休みをいただき
私はお細工物のお稽古に行ってきました。

先生のアトリエに行くときに、急な坂道があっていつも息切れするのですが
さすがに昨日は、クラクラして途中でぶっ倒れるんじゃないか・・・と思いながら・・


さて、先月から取り組んでいたのは「蝉」の袋。
夏ですから~~
もしかしたら、出来上がるのは夏が終わるころ??なんて心配もありましたが
無事に仕上がり、先生にみていただきました。




裏から見ると・・・


三匹(蝉は匹でかぞえていいんですよね)仕上がり
まだ制作途中が一匹・・・
後は羽と頭をつけて、口布をつければ出来上がりです。




蝉は蝉らしく・・
先生の言葉です。

茶系の紬やお召、泥染めの大島の生地などを組み合わせて胴体を作ります。
羽は、あくまでも羽らしく涼やかに、軽やかに・・
こういう生地選びがとても大切です。


この暑さでは、蝉も土の中から出てこられないかも・・・

せっかくですから、お店の壁にとまらせてみました




そして・・・、
続きまして、夏と言えば「金魚」
お祭りの金魚すくいも楽しいですね。
金魚すくいの金魚より、もう少しひらひらした優雅な金魚です。





昨日のお稽古でもう少しで完成したのですが・・・未完成
真っ赤な紅絹で作っています。
あと少し、口布をつけて紐を通せば完成です。

後は、赤と白の絞りや、黒い布で出目金も作る予定。
完成品はまた来月にでも・・

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お細工物日記~夏椿~

2010-05-28 18:27:26 | お細工物日記
先日、お細工物のお稽古に行ってきました。

教えていただいていた「夏椿」を完成して先生に見ていただいて、クリア~~





夏椿なので、あくまでも涼やかに・・・

花弁に使う生地は 紗、絽、絽縮緬など。

これが、なかなかないのです・・・
でも、生地がいいとふわっと花弁が空気をふくんで仕上がります。




裏から見たところ。
中の袋も、口布も、涼やかに・・・。


爽やかで、夏椿、好きです
うつくしい・・・


ちなみに、以前作った冬椿
ぽってりとして、やはり冬の椿ですね。




今度挑戦しているのは、季節に合わせて「蝉」
蝉が鳴きだすころには仕上げたいと思っているのですが・・・さて・・
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