半透明記録

もやもや日記

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ネタ切れです

2006年12月13日 | もやもや日記
書いておこうと思ったことを忘れてしまいました。

えーと、……神経衰弱……経済‥‥王者…‥。たしかそんな感じだったとは思うのですが。なんのことやら、さっぱり。

我ながら、容量の小ささに情けなくなりますが、まあここはとりあえず楽しくやりたい。感謝の気持ちを忘れずに。

今日もご覧くださった方々、なんにもございませんが、どうもありがとうございます。

再起動

2006年12月11日 | もやもや日記
あまりに寒いので(色々な意味で)、久しぶりにフル・タイムでバイトをすることにしました。思惑通り、職場は暖かいです。しかも金まで貰えるんです。夢のようだな。

仕事をしていると、一日の過ぎるのがはやく感じます。今日は初日でしたが、あっと言う間に過ぎました。もう夜ではないですか。

仕事内容は私にぴったりの地味で地道な作業なので楽しい上に、職場はごく近所(家から見えるくらいに)、静かなオフィスです。これでバイトではなく正規採用されたのだったら丸っきり文句無しだったのですが、贅沢は言うまい。とりあえずがんばろうっと。

『老いぼれグリンゴ』

2006年12月08日 | 読書日記ーラテンアメリカ
カルロス・フエンテス 安藤哲行訳(集英社文庫)


《あらすじ》
革命騒ぎの最中、グリンゴ爺さんは死に方を求めて、ハリエットは家庭教師としてメキシコにやって来た。ふたりが出会うのは革命派の若き将軍トマス・アローヨと彼につき従う丸顔の女(ラ・ルーナ)。メキシコ革命の戦塵のなかに消息を絶った、『悪魔の辞典』の作者アンブローズ・ビアスの最期の謎を、アメリカ人女性と革命軍士官の愛憎劇をおり混ぜながら描く。メキシコの作家フエンテスのアメリカ批判の書。

《この一文》
”フアレスで国境を越えたとき解放された気分になった。まるで、本当に別世界に入ったみたいだった。いまは確信している。人それぞれの心のなかに隠れた境界があり、それがいちばん越えにくい境界なんだと。なぜなら、人はそこで、自分自身のなかでひとりっきりになりたいと思うが、いつになくはっきりするのは、自分は他人といっしょだということでしかないからだ。
 彼は一瞬ためらったあと、続けた。
「それは意外なことだ。恐ろしいことだ。痛ましいことだ。そして、いいことだ」  ”



この本は、買ったまま10年近く保管してきましたが、ついに先日、ビアスの『いのち半ばに』を読んだ後、今こそ読もうという気になりました。『老いぼれグリンゴ』が、ビアスの最期の謎を扱ったものだという本の紹介文の内容を思いだしたからです。フエンテスの作品だと思って、とりあえず手に入れておいて良かった。えらかったぞ、当時の私!

というわけで、久しぶりのラテンアメリカ文学なので、あの独特の波に乗り切れるかどうかが不安でしたが、さすがにフエンテスは凄いです。不安を蹴散らし、例によって予想以上の面白さです。凄いなー。しかし、なんだろう、この感じは。濃い。濃いです。生ぬるかったり、湿ってたり、埃っぽかったり、するんです。時間の流れ方も、どう考えても日本とは違った風に流れているとしか思えません。久しぶりに読んだせいもありますが、圧倒されました。でも、全然不快ではありません。読み終えるといつものように、異常に興奮してしまいます。

さて、物語の主な登場人物は、グリンゴ爺さん、31歳のアメリカ人女性ハリエット、革命軍の若き士官アローヨ。彼ら3人は愛したり憎んだりし合いながら、お互いにそれぞれが失った父親や息子、娘の像を見出しもします。そんな彼らの物語の間に、ビアスの短篇「空とぶ騎手」や「アウル・クリーク橋の一事件」などなどの一文や場面が点々と散りばめられているところも見事です(あー、やっぱり読んでおいてよかった)。そして、彼らに今のことを会話をさせながら、同時に彼らを過去にも存在させているという、この独特の時間の流れ。信じられない。なんでこんな表現がありうるのでしょう。まあ、しゃべっている人物が全然相手の話を聞かず、ひたすら独白しているという感もありますが。しかし、そのやり方がうまいのですね。多分。
また、フエンテスの作品で私がしばしば感じることは、性的描写が強烈なことでしょうか。しかし、それはいやらしさというよりはもっと、抜き差しならない何か、そのまま生でもあり死でもあるような、切実な何かを訴えかけてくるように思います。どこまでも生々しいようでいて、同時に極限まで幻想的でもあるというか。うまく言えませんが、とにかく強烈です。

結末もとてもよかったです。うまい。しかし、正直に告白すると、物語が錯綜していて、「あれ?この人さっき死んでなかったっけ?」「え?それはどういう意味?」という箇所がいくつかありました。イノセンシオ、彼の役割はなんだったのかしら……。いつかまた読み返そう。

物語は実際のメキシコの歴史的時点を舞台にしており、ビアス以外にも実在した人物が登場し、その実際の役割を担っていたりもするので、本の《あらすじ》にあるように、アメリカ批判の書、またはフエンテスのテーマであるメキシコ人としてのアイデンティティとは何かを考えながら読むと、一層興味深いものになると思われます。

『いのち半ばに』

2006年12月07日 | 読書日記ー英米
ビアス作 西川正身訳(岩波文庫)

《内容》
ジャーナリストとして辣腕をふるった時代、ビアス(1843-1914?)は
ニガヨモギと酸をインクの代りに用いると評された。名手の名をほし
いままにした短篇からもその皮肉と酷薄は見てとれる。ここに収める
7篇はいずれも死を前にした人間の演ずる悲喜劇を扱ったものだが、
ビアスにとっては死さえも人間の愚かさを示す一つの材料であるにす
ぎない。

《この一文》
”将軍は落ち着き払って、その顔に見入っていたが、相手の言葉を十分注意して聞いてはいないらしい。目は捕虜の見張りをしているが、心はほかのことに奪われているような様子だ。やがて長い吐息をつくと、恐ろしい悪夢からさめでもしたように、身震いをして、ほとんど聞きとれない声で言った。
「死は恐ろしい」--人殺し商売のこの男が。
            --「哲人パーカー・アダスン」より  ”



「酷薄」。なるほど、酷薄です。そして意外な結末。かなり皮肉はきいていますが、面白いです。いえ、面白いというよりも、むしろはっとさせられるというべきでしょうか。

特に印象的だったのは、「空とぶ騎手」と「哲人パーカー・アダスン」です。「空とぶ騎手」のほうは、タイトルのとおり、騎手が空をとぶのですが、その描写がすごい。鮮烈で美しい。スロー再生で見ているような詳細さ。物語の結末も「あっ!」というようなものでした。やられた。

「哲人パーカー・アダスン」のほうも、結末は意外です。とてもよくできた物語です。強烈な皮肉には妙に説得力があって、考えさせられました。うーむ、これは。

どれも短く、死を目前にした人々のほんの一瞬を切り取った物語ですが、短いなかにも人物の精神や状況を大きく展開させているのでかなり読みごたえがありました。たしかにビアスのインクにはニガヨモギが含有されているようです。読後の爽快感などはまったくありませんが、しかし癖になるような鋭さなのでした。

猫の事務所

2006年12月06日 | もやもや日記
今日の注目ニュース。

ラッシュ通勤? 電車に猫(Asahi.com)

猫だって忙しいんですよ。と思っていたかどうかは分かりませんが、可愛いのう。


ところで、宮沢賢治の『猫の事務所』って、悲しいお話ですよね。まあ、『猫の事務所』に限らず、宮沢賢治の物語はいつも悲しげなのですが。

 ここで読めます。→ 『猫の事務所』(青空文庫)

寒い

2006年12月04日 | もやもや日記
 今日は寒かったです。

 近所の公園で落ち葉の写真を撮ろうと思いましたが、風で吹き飛ばされてしまったのか、あまり落ちていませんでした。それで、かわりにツワブキを撮ってみました。私はこの黄色が好きです。これから冬になるというのに、信じられないくらいに黄色いのです。この花を見るといつも何かを思い出しそうになりますが、何だったのかいつも思い出せません。えーと、あれだ……あれ……。あー……。

 ぼんやり立っていると寒いので、とっとと移動します。そろそろコートを着ないとやばいです。明日も寒いらしいです。

やってきた《Wii》!!

2006年12月03日 | もやもや日記
 任天堂の《Wii》が昨日から発売になりました。私のもとへやってくるのはまだまだ先の話だと思っていたら、K氏が実は金曜日に難波のヤマダ電機の予約抽選に申し込んだと言い出しました。え? なんで急に? 君も欲しかったの(初耳だぜ)……?
 どうやら周囲の人が申込みに行くのにつられて彼も欲しくなったらしいです。さすが「西日本流されやすい人ランキング」で10本の指には入るだろうと言われた男……。いや、しかし、私にとってはラッキーだぜ。ふふ。

 でも、予約申込をしても、さらに抽選で買えるかどうかが決まるので、ヒキが強いとは言えないK氏は、きっとハズレるだろうと私は思っていました。ところが、難波のヤマダ電機では、「抽選」と言っておいたものの、どうやら申し込んだ人全員分の台数を確保できたらしく、みんなが購入できたらしいです。おお~。さすが穴場(結構変な立地なのですよ)。

 というわけで、やや入手困難と言われた《Wii》に、あっさり触れることができました。ついてるぜ! とりあえず、ちょっとだけやってみましたが、すげー面白い!

 K氏が買って来てくれたソフトは「Wii Sports」。最初はゼルダがやりたいと言っていた彼ですが、テレビCMで「Sports」のテニスをやっているのを見た私がこれも面白そうでないかね?と言ったら、こっちも欲しくなったらしい。さすが「西日本流されやすい人ランキング」で5本の指には入るだろうと言われた男……。

 さて、「Sports」では「テニス」「野球」「ボーリング」「ゴルフ」「ボクシング」がプレーできます。とりあえず「テニス」と「野球」と「ボーリング」をやってみましたが、操作感が凄い! ゲームで汗だくになったのは初めてです。ついつい白熱してしまいますね。「テニス」での私のライバルは《ルシーア》という女の子(コンピュータ制御のキャラ)。厳しい返球に悩まされます。負けるか、ちくしょう!
「野球」では、《ふみこ》さんというおばさん(?)が超うまい。顔もいかにも《ふみこ》って感じで馬鹿ウケでした。全体的におばさんのファインプレー率が高いような気もします。《ヨシ》さんというおばあさんもすげー。

 《Wii》で面白いのは、《Mii》というプレーヤーのキャラを豊富なサンプルから選んで自由自在に設定できる機能があることです。私はこんな風にしてみました。


 うーむ。似てる……かな? うむうむ、可愛いぞ。
(副音声:「似てねー、誰コレ?」「ウッセーッ! いいじゃん、ゲームくらい!」)


つーことで、かなり楽しい《Wii》。当分遊べそうです。

もう始まってた『パプリカ』

2006年12月02日 | もやもや日記
筒井康隆原作、今敏監督のアニメーション『パプリカ』が観たくて、いつから上映されるのか調べたら、大阪では今日(12/2)からだった……! なにッ、これは急いで行かなくては!

今敏監督と言えば『千年女優』と『東京ゴッドファーザー』が有名ですが、私は『千年~』しか観たことがありません。『ゴッドファーザー』も観たいんだけどなあ。『千年女優』は面白かったです。とても。絵も綺麗だし。ストーリーも良かった。

『パプリカ』は私がこのところハマっている筒井先生の原作ということもあり、ああ、観に行きたい。はやく行きたい。原作は言うまでもなく面白いらしいので、先にそれを読んでから行くのもいいけれど、どうしよう。やっべー、どっちもはやくみたい。


なんか急に盛り上がってきましたが、詳しくはこちら。

『パプリカ』公式HP

公式HPのほうでは、オリジナルのブログパーツを配ってましたが、gooブログには貼ることが出来ず…無念なり。これだから goo は…‥。いえ、不満はないです;

騙されないぞ

2006年12月02日 | もやもや日記
私はぼんやりしているので、すぐに騙されます。でもまだそれほど深刻な状況に陥ったことがないのは、単に幸運だったということでしょうか。人間にはそれほどの悪意は無いからだと信じたいところですが、どうでしょうか。

騙すより、騙されるほうがいい。

と、私は長らくこのように思ってきたわけですが、今日になってふと、これでは不足ではないだろうかと思い付きました。上のことは当然として、今後はさらに、

騙されないだけの知恵は絶対に必要

という項目を私の心の帳面に書き加えることにします。私がもし人に騙されないほどに賢かったならば、これまで私をいいように転がしてきた人の罪(もし誰かを騙したり誤魔化したりすることが罪になるとすればの話ですが)を重くすることもなかったのではないだろうか。そう考えると、愚かなままであるというのは、私ひとりの問題では済まされないのかもしれません。ただ騙されて悪意をのさばらせておくというのは、それはあまりに無責任と言うものです。疑うことを知らぬ無垢と言えば聞こえはいいかもしれませんが、私の場合は、人を疑うこともそれほどないけれど特に信じているとも言えません。ただ愚かなだけだ。なんてこった。

そもそも、何年か前にも同じようなことで落ち込んだのに、また繰り返してしまった私は、ちっとも利口になっていません。このままでは世の中のためになりません。誰かの思い通りに操られる奴隷であることを止めようと思うなら、知性を生活にせねばなりません。ネッチ(ボグダーノフの小説『技師メンニ』の登場人物)の言う通りでした。そして、その言葉を心にとどめておくだけでは不十分であるということも分かりました。でも、実践しようにも、どうしたらいいんだろう。すげー難しい問題です。さしあたっては、同じ手に何度もひっかからないくらいの分別を身につけよう。まずはそこからだ。


と、つい真剣になりましたが、私は別に酷い目に遭っているというわけではないので、記事をご覧の方はご心配なく。ちょっとばかり誤魔化されたので、悲しい気持ちになっているだけです……。おお、寒さが身にしみる…。
いや、落ち込んでる暇に、もっと自分を鍛えるぜ! オーッ!