半透明記録

もやもや日記

天王寺動物園

2006年08月21日 | 旅の記録
このあいだ、天王寺動物園へ行ってきた。

思っていたよりは大きな動物園で、たくさんの動物がいた。その日はとても蒸し暑かったので、見ているほうも見られているほうもぐったりとしている。

なぜそんなに美しい必要があるのか分からないが、虎は美しかった。ピューマやベンガルヤマネコなどもいたが、暑いのでみんな日陰で横になっている。立派な毛皮を持つ動物たちにはこの暑さはつらいだろう。

写真は、「ペンギンの家」で見たオウサマペンギン。屋外の水場にはフンボルトペンギンがよちよち歩いたり、ぷかぷか水に浮かんだりしていたが、オウサマペンギンには外は暑過ぎるので、冷房のきいた涼しい部屋で立っていた。置物のようにほとんど動かないが、なかにひとりだけ腹這いになっているのがいる。地面が凍っていないので滑ったりはできないが、ひょっとしたら滑りの練習をしているのだろうか。それとも単に床が冷たくて気持ちがいいのか。同じ部屋にはイワトビペンギンもふたりいた。肩身が狭いのか、端のほうで寄り添っていた。

象、コアラ、コウモリ、キーウィ、ヤギ、ハイエナ、コクチョウ、フラミンゴ、コンドル、などなど色々な動物たちを見てまわる。園内をほぼ一周したところで、「爬虫類館」の新しい建物が見える。中に入ると、天井から霧のような水蒸気が噴射されて、一瞬あたりは真っ白になる。湿度調整のためなんだろうか。新しくて透き通った水槽の向うには、でかい亀や小さい鰐などが泳いだり、じっと動かなかったりしている。壁の展示スペースには、蛙(アカメガエルは見たかったのに、どうしても姿を見つけられなかった)やトカゲ、蛇などもちょっと動いたり、脱皮した皮がそのまま木から垂れ下がったり、いないなと思ったら壁に貼付いていたりした。爬虫類や両生類は色が綺麗なものが多いので楽しい。ところで、ここにいる亀などは、密輸がバレて没収されたのを飼っているものらしい。いろいろな経歴があるものだ。
しばらく進むと、水槽のガラスのすぐ向う側に、小さな鰐が水中に垂直に漂っていた。作り物のように見える。まばたきもしない。隣の水槽では、赤い金魚が泳ぐ水の中から出て、岩上で揚子江ワニが日に当っていた。

地階に下りると、ここでは日本の割と普通に見られる魚や蛇などを見られる。イワナ。美味しそう。などと言っていると、その後ろの水槽の中には、私の大好きなオオサンショウウオがいた。例によって岩のように動かない。しかし、その愛らしい手の指が広がっているのはよく見える。先日「海遊館」へ行ったときには混雑していてよく見られなかったので、この日はもっとじっくり見ることにした(お客はほかに誰もいなかった)。「水槽の中に手を入れないでください。指をかじられます」というような注意書きがある。意外と獰猛なんだな。まあ、ちょっかいを出されれば誰でも腹は立つものだ。私だって噛み付くさ(そう言えば、さっきリスがクルミをかじっているのを見ていたら、同行の友人に「ノトさんて、リスに似てる。ナッツとか好きそう。で、意外と人に心を許さなくて獰猛なんだよね」と指摘された。するどい。当ってる。ナッツも好きだし;)。ガラスの奥が暗くてよく見えないので、水槽の上からのぞきこんでみた。体長は80センチくらいだろうか。その割にデカイ! 頭が! オオサンショウウオを真上から見るのは初めてなので、予想以上の頭の大きさ(しかも平たい!)にちょっと驚く。すごい。やはり好きだ。


入園した時は、あっと言う間に見てまわれると思ったが、意外と時間がかかった。楽しかった。次はもっと涼しい季節に来るのもいいかもしれない。

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