ゴールデンウィークの最終日、京都へ行ってきました。ちなみに、自宅から京都へは電車で1時間弱の距離なのに、なぜか1泊2日(^o^;) しかも旅行プランは【京都国際マンガミュージアム】で一日過ごすというもので、【マンガミュージアム】は午後6時で閉館になるので、それからでも余裕で帰宅できるというのに1泊2日! まあ、たまにはこういうおかしな旅行もいいものです。
5月6日(日)
というわけで、日曜日の朝から【京都国際マンガミュージアム】に入ってみました。阪急電鉄「烏丸駅」を出ると、小雨がパラついています。予報では悪くないはずの天気が、どうもスッキリしません。
傘をさして烏丸通をてくてくと北上しますが、前を外国人のカップルが歩いていて、私とK氏はずっとそのあとに続いたのですが、「どこへ行くのかな?」と思っていたら彼らもやはり【京都国際マンガミュージアム】を目指していたようでした。
朝10時の開館と同時に入りましたが、すでに沢山の人が漫画を読みあさっていました。あっちもこっちも人だらけ! さきほど我々の前を歩いていたカップル以外にも外国人多数。海外の人にも人気のスポットのようです!
ミュージアムの1階フロアでは「追悼メビウス」のコーナーや、外国語に翻訳された日本の漫画本、外国で出版されている外国人漫画家による世界各国の漫画本などが並べられていました。こういう珍しいものを見られるのはいいですよね~。
ここでは天気が良ければ棚から出した本を持って外の芝生の上で読むことも可能なようですが、この日はあいにくの雨模様。館内に設置された椅子に収まり切らない人々が、階段やら床の上やらに座り込んで、黙々と漫画を読んでいました。
もともとは小学校だった建物を利用しており、
かつての校庭には芝生が植わっています。
当初から美しい建築物であったことをうかがわせる階段部分。
2階の講堂もカッコ良かったですが、芋洗い状態で撮影できず;
【京都国際マンガミュージアム】はあらゆる漫画を取り揃えています。多くの漫画本は開架されていて自由に取り出すことができます。さらにミュージアムとしての催し、企画もあって、大人1日800円(出入り自由)のチケットで、漫画の世界を存分に楽しむことができるんですよね。近場に住んでいれば、私はきっと年間パスを購入したことでしょう。
さて、我々もこの日は1日中ここで漫画を読む計画だったので、さっそく「じゃあ、とりあえずお昼に待ち合せね」と言って別れ、互いの読書を開始しました。
私がこの日読んできたのはこれだけ。読むのが遅い私はあまりたくさんは読めませんでしたが、「こういうところでは、入手困難な古い作品を読むべし!」という鉄則を守って、こんなのを読んできましたよ(^_^)
*内田善美作品を4冊!
『かすみ草にゆれる汽車』
『空の色ににている』
『ひぐらしの森』
『星くず色の船』
やったぜ! 先日読んだばかりの『星の時計のLiddell』がメチャクチャに面白かった内田善美作品が4冊見つかりました(館内には検索システムあり)。どれも面白かったですが、とくに『空の色ににている』が素晴しかったです。
他には、とくに古くもありませんが、館内をぶらぶらしながら目に入ったそばから読んでみたもの。
*『西洋骨董洋菓子店』全4巻(よしながふみ)
*『満月をさがして』全7巻中 第2巻まで(種村有菜)
*『悪魔の花嫁』(池田悦子原作/あしべゆうほ作画)
『西洋骨董洋菓子店』は、予想以上に面白かったです。よしながふみさんて、まだ『昨日なに食べた?』くらいしか読んだことがないのですが、なかなか侮れないですね! この『西洋骨董~』も独特の味わいがあって、私は結構好きでした。
『満月をさがして』は冒頭から既に泣ける展開が予想されて、途中でギブアップ! 別の機会に続きを読むことにします。
『悪魔(デイモス)の花嫁』は、久しぶりに読み直しましたが、あれ? デイモスと美奈子の関係ってもうちょっといい感じじゃなかったっけ? 記憶よりもずっとブラック展開が続くのでちょっぴり憂鬱になりました。しかし懐かしいな。
さらに、展示室では古い漫画雑誌を展示していたのでチラッと見に行きましたが、『少年ジャンプ』の過去号が並んでいた中に、うすた京介さんの『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』の連載初回表紙&巻頭カラーの号がありました。うおっ、これは超懐かしいっ! これは1995年のNo.52で、巻頭は『マサルさん』、まだ『スラムダンク』も連載中(山王戦の途中)、さらには、『ジョジョの奇妙な冒険』の第5部の開始回も収録されているんですよねー。超絶懐かしいわい。ちなみに『こち亀』は失業中の中年男性の再就職を両さんが手伝うお話でしたが、私はこの回の内容を激しく鮮明に記憶していました。この頃『こち亀』も大好きだったんだよなあ!
懐かしさのためか、なんだか泣きたくなった。
という感じで、途中お昼休憩を挟みつつ、閉館時間の午後6時までみっちり漫画を読んできました。K氏は新しい漫画ばかりを読んだらしく「歯抜けになっている巻も多いし、見つけるのも大変だし、漫画喫茶でもよかったかな…」などとつぶやいていましたが、馬鹿め! だから言ったじゃないか! 「こういうところでは、入手困難な古い作品を読むべし!」と……
私は内田善美作品を沢山読めたので大勝利でしたよ!!
以上、日曜日は、本当に、【京都国際マンガミュージアム】以外にはどこへも行かず、何もしなかったので、これで終わりです。食事もいい加減に済ませましたしね…。せっかく京都へ行って(しかも泊まりなのに)これでいいのかという感じですが、たまには馬鹿げた旅行もいいものです。
ホテルも近くに取ったので、ビュービューと冷たい風が吹き付ける夕方は早々に帰って、のんびりゴロゴロしてました。本当に一体なにしに京都へ来たのやら(ヽ´ω`)
私はK氏が持ってきていた「i-Pad3」でネットサーフィン(寝るまで)し、K氏は室内のテレビで「アニマックス」が映るので『ガンダム』の劇場版を泣きながら観ていました。わざわざ京都まで来て、なんら日常と変わらぬ風景が……(ヽ´ω`)ぐふっ…!
5月7日(月)
有給休暇中のK氏と京都小旅行2日目。
この日も特になんの計画もなかったので、とりあえず、前日の粗食を反省し、朝から京都でお食事ツアーに出ることにしました。
まずは【イノダコーヒー】の「朝食」です。ホテルを一旦出て、以前も行ったことのある烏丸支店のB1Fまで歩いて行きました。ここの支店の「朝食」は約600~700円とお手頃(←本店に比べ)。オムレツバーガーのセットを注文しましたが、美味しかったです! お腹いっぱいになりました♪
ホテルをチェックアウトしたあとは、街をぶらぶらして昼食に備えました。
【六角堂】で白鳥を発見。
「かみつきますので…」とあるけれど…
なるほど、でかい! めちゃでかい!
噛まれたら痛そう!!
いま考えると、朝食を【イノダコーヒー】でとったのだから、お昼は京都らしく豆腐や湯葉の店へ行けばよかったのに、なぜか私は「洋食…洋食のランチを…」という強迫観念に取り憑かれており、お昼もまたまた喫茶店でいただきました。
ランチは【スマート珈琲店】で。このお店も以前に行ったことのあるお店で(要するに私は「以前に行ったことのあるお店」しか行けないらしい。冒険心ゼロ)、ランチセットが美味しいんですよね。私はここのクリームコロッケが食べたかったのですよ! そこでクリームコロッケとハンバーグを注文しました。しかし満腹になりすぎましたわね。
お昼を食べたあとは、寺町商店街をぶらぶら歩いて、藤井大丸裏の電気街まで行きました(K氏の要望で)。秋葉原や大阪日本橋に比べると小規模ながら、電気のお店がいくつか並んでいました。ちらっと見て、疲れてきたのでそろそろ帰ることに。
【林万昌堂】で甘栗を購入し、帰路につきました。いやー、疲れた!(なんもしてないけど!)
なにごともない小旅行でしたが、とても楽しかったです。不思議だったのは、普段の旅行なら必ず小言を連発するK氏の物わかりが異常に良かったことでしょうか。「君はわがまま過ぎる」と言われることもなく私の要望がわりかし受け入れられ続けたので、たいそう不気味でしたが、おかげで楽しく過ごせましたよ。どうもありがとう!
次は淡路島とか有馬温泉とか行きたいです~~。
怪盗セイントテールと満月をさがしては実写化ができません。神風怪盗ジャンヌは実写版セーラームーンと同じ放送局・スタッフで製作できます。