![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/5b/e07fe3be619aed3ba78fe871f7e4bcdb.jpg)
サン=テグジュペリ作 堀口大學訳(新潮文庫)
《あらすじ》
第二次大戦末期、ナチス戦闘機に撃
墜され、地中海上空に散った天才サ
ン=テグジュペリ。彼の代表作であ
る『夜間飛行』は、郵便飛行機がま
だ危険視されていた草創期に、事業
の死活を賭けた夜間飛行に従事する
人々の、人間の尊厳を確証する高邁
な勇気にみちた行動を描く。実録的
価値と文学性を合わせもつ名作とし
てジッドの推賞する作品である。他
に処女作『南方郵便機』を併録。
《この一文》
”---彼は今、遠洋諸島のうわさを聞いて、そこへ自分たちの希望を載せて出かけようと、船を建造したという昔の小さな町々のことを思い出していた。たった一隻の船のおかげで、人々はいずれも自らに大を加え、自己を超越し、自由になったのだ。「目的は、ともすれば、何ものをも証明しないかもしれないが、行動が死滅から救ってくれるのだ。あの人々は彼らの船のゆえに後世までも生き残っているのだ」
あそこに来ているあれらの電報に、その真の意義を、夜勤の荷役係らに仕事のうえの不安を、搭乗員たちにその悲劇的な目標を与えるとき、リヴィエールもはじめて人間の死滅に対して戦っていることになる。風が海の上の帆船を動かすように、生命がこの事業を動かすとき、はじめて、彼は人間の死滅に対して戦っていることになる。
---『夜間飛行』より ”
悩ましい問題です。
人は何のために生きるのか。
偉大な事業に対しては個人の生命は何程のものでもないのか。
確かに、理屈は分らなくもないのですが、
果たして偉大な事業とは本当に偉大なのか・・・。
考えれば考えるほど、難しくなっていきます。
《あらすじ》
第二次大戦末期、ナチス戦闘機に撃
墜され、地中海上空に散った天才サ
ン=テグジュペリ。彼の代表作であ
る『夜間飛行』は、郵便飛行機がま
だ危険視されていた草創期に、事業
の死活を賭けた夜間飛行に従事する
人々の、人間の尊厳を確証する高邁
な勇気にみちた行動を描く。実録的
価値と文学性を合わせもつ名作とし
てジッドの推賞する作品である。他
に処女作『南方郵便機』を併録。
《この一文》
”---彼は今、遠洋諸島のうわさを聞いて、そこへ自分たちの希望を載せて出かけようと、船を建造したという昔の小さな町々のことを思い出していた。たった一隻の船のおかげで、人々はいずれも自らに大を加え、自己を超越し、自由になったのだ。「目的は、ともすれば、何ものをも証明しないかもしれないが、行動が死滅から救ってくれるのだ。あの人々は彼らの船のゆえに後世までも生き残っているのだ」
あそこに来ているあれらの電報に、その真の意義を、夜勤の荷役係らに仕事のうえの不安を、搭乗員たちにその悲劇的な目標を与えるとき、リヴィエールもはじめて人間の死滅に対して戦っていることになる。風が海の上の帆船を動かすように、生命がこの事業を動かすとき、はじめて、彼は人間の死滅に対して戦っていることになる。
---『夜間飛行』より ”
悩ましい問題です。
人は何のために生きるのか。
偉大な事業に対しては個人の生命は何程のものでもないのか。
確かに、理屈は分らなくもないのですが、
果たして偉大な事業とは本当に偉大なのか・・・。
考えれば考えるほど、難しくなっていきます。
私、ここしばらくサン=テグジュベリに大変興味があって、でも『夜間飛行』はまだ読んだことがなくて、つい昨日も書店で『夜間飛行』とにらめっこしていたところでしたの!
さっさと買っちゃえば良いものなのですが、
なんとなく、「重くて」、また棚に戻してしまう。
でもやっぱり読みたくもあり。
「ハウルの動く城」、私はすでに2回観に行きました。
ぜひぜひぜひ御覧下さい。
「耳をすませば」を、私はそういえば観ていないのでした。
観てみたいな。
今日の読書日記は何にしよう~と悩んでいたら、
ふと『夜間飛行』がちらついたのですよ。
きっとなかやさんの電波(?)を受信したのでしょう~。
どうぞお読みになってくださいませ。
他には何を読まれたのでしょう?
私は『星の王子さま』が未読なのですよ・・・。
それはともかく「ハウル」を2回も御覧になったとは!
いいなー、私もはやく観に行きます。