半透明記録

もやもや日記

サーカスに行ってきた!

2015年04月16日 | もやもや日記


4月15日、散歩の途中でサーカスのテントがあった場所まで来ると、もうだいぶ解体が進んでいました。奈良での公演は終わり、次はどこへ行くのでしょう?


さて、さかのぼることおよそ一週間。4月10日(金)、一家揃って【木下大サーカス】を観に行ってきました。当日はあいにくのザーザー雨降りでしたが、昼1時からの公演は、開場するなりたくさんの人がテントの外に並んでいました。並ぶ人々の頭上には通廊状のテントが延びていて、みんなその下でじっと待っています。2歳の息子(暴れん坊)を連れて行かなくてはならない我が家では、私が抱っこ紐で完全に息子を抱きかかえて(ホールド)逃げられないようにして12時過ぎに既に長くなりきった列に加わりましたが、雨垂れを眺めるのが楽しいのか息子は意外にも大人しく待っていてくれました。すると、前に並んでいた老婦人が「静かに待ってていい子やなぁ~~、飴ちゃん食べる? あ、喉つまらせるかな…」と、飴玉をくださります。飴は私がいただくことにして、時々ご婦人とお話ししながら入場時間を待ちました。

列はだいぶ長いと思われましたが、会場にはかなりの人数を収容できるようで、私たちが入った時にはまだ半分ほどの空きがありました。しかし、その後もどんどん人が増え、最終的には満席に。老若男女さまざまなお客さんで溢れて、ざわざわとやはりわくわくした雰囲気も満ちていました。

場内は撮影禁止だったので写真は一枚も撮っていませんが、2時間弱の公演はひたすらエンターテイメントの連続で、とにかく絶え間なく次々と目を見張る様な光景が繰り広げられました。私もK氏も生まれて初めて観るサーカスでしたが、わーわーきゃーきゃーと心の底から楽しめました。ちょっと疲れるくらいに演目が目白押し。覚えているだけでも、ロープを使ったいくつかの美しいダンスや、フープを自在に操る美少女、並んで走るお茶目なシマウマたち、愉快に失敗してみせる大道芸師、シーソーの様な形の巨大な車輪をグルグル回しその上を駆ける若者、串刺し・切断される美女と箱の上で入れ替わるおじさんの手品、球体の内側を猛スピードで交差しながら疾走する3台のオートバイ、華麗でスリリングな空中ブランコ、お客さんの手から直接餌を貰うお利口なキリン、後ろ足で立ち上がる器用なゾウ、そして目玉は大きな大きな8頭(6頭だったかもしれない)のライオン、爆音ときらめくライト、熱気と興奮の連続です。

それにしても居並ぶライオンたちの低い唸り声を聞くにつけ、よくあれほど調教できたなぁと感心しきりでした。雄ライオンが最後はちゃんとオチまでつけるんですよ。賢いなあ!! アナウンスでもありましたが、よほどの忍耐と愛情がないと、あのような大型獣を手懐けることはできないでしょうね。イギリス人の大柄なおじさんが調教していましたが、その大きなおじさんの体が小さく見えるほどにライオンの迫力と大きさが凄い。いつ食われるかとヒヤヒヤしました。調教は、シマウマも難しいんだそうです。キリンは餌を貰って食べているだけでしたが、いるだけでもう可愛い。ゾウはめちゃくちゃ器用で賢かったです。もちろん人間によるパフォーマンスもすべて凄まじかったですよ。なんか凄過ぎてなにがどうなっているのやらという感じでしたね。狭い球体の内部を猛スピードで行き交う3台のバイクの演技のところでは私は絶叫しまくりました。「ムリムリムリ! あぶないって!! キャーーー、あっ…ぶ、ぶつかるって!! つーか真ん中に人も立ってるじゃん、事故る! 事故るよっ…!」と、その夜はうなされるほどのスリルを味わいましたね。もちろんぶつかりませんでした。凄い技だなあ…

というわけで、2部構成で途中に15分の休憩がありますが、あっという間の息つく暇もない盛りだくさんのサーカスでした。
演目の合間に登場する背の高い二人組のピエロも人気がありましたねー。前半はおとなしかったけど後半は疲れてジタバタし始めた息子を抱え込みながら観ていましたが、油断していたら、眺めさせるだけのつもりで買ったオレンジジュースのペットボトル(前に座ったお客さんのボトルを執拗に狙う息子の注意をひくため)の中身をほとんど息子は飲んでしまっていました…おぅ、糖分とりすぎだわ…気逸らし用のラムネも食べさせたしな; 飴と鞭をうまく使い分けないとあのライオンさんたちのようにお利口になれないな。難しいぜ。
ちなみに息子はまだ2歳なのでサーカスそのものにはまだピンとこなかったようですが、綺麗な女の子が出てくる時だけガン見していました。いや、いいんだけど…あと、私があんまり騒ぐのでオートバイの演技も印象に残った模様。数日経っても「ぶーんぶーん」とバイクの音の真似をしていました。



午後3時に終了。外はまだ雨でしたが、歩いて帰ります。歩いて帰れる距離にサーカスが来ることなんて、この先もうないだろうなあ。残業また残業という激務の中をあえて有休を取ってサーカスに連れて行ってくれたK氏にはマジ感謝です。ありがとう、ありがとう!




翌週、奈良公演は終わり、敷地の門は閉じられました。近くを歩いていたら、通りすがったオジちゃんが「ボク、見えるか? キリン、見えるか?」と指差すので、息子を抱き上げてサーカス跡地(解体中)の方を見やると、キリンがまだいた!! 長い首を上下させているのが遠くに見えました。キリンはいるだけで可愛いのう。



さようなら、サーカス。サーカスがいる間、ずっとワクワクできました。いつかまた観に行けることがあるといいなぁ。








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2 コメント

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セピア色 (COLOC)
2015-04-17 21:17:05
サーカスという響きだけで、ノスタルジックでセピア色なイメージになります。
不思議不思議。
思い出しましたが、私がその昔大和高田で見たのは矢野サーカスでした。今はどうなってるのかな?と思い調べてみると、既に解散していました矢野サーカス。
よよよ。
キリンはいなかったなあ、矢野サーカス。
また奈良に来るといいなあサーカス。

で、明日は演奏会です。
天気予報は晴れ!
私は2部で、ステージ中央最前列、ちょうど指揮者のまん前あたりに陣取ります。
この眼鏡野郎がCOLOCか、とご照覧ください。
もし2部までお子ちゃまのご機嫌が持ってくれたら、良いのですが・・・
ではでは。
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セピア (ntmym)
2015-04-18 07:57:26
COLOCさん、おはようございます~~!
今日の演奏会、楽しみにしています^^☆
COLOCさんは眼鏡さんなんですね。わくわく。マンドリンの音色で息子が寝てくれることを期待;

COLOCさんがご覧になったサーカスは矢野サーカスといったんですか。もうなくなっちゃったなんて残念ですね。でももしかして木下大サーカスとなにか繋がりがあるんですかね? 看板には奈良に来るのは30年ぶりとか書いてありましたし。
ともあれ、プロの見せ物を生で観る楽しさというのは大いにありました! また来てほしいですよね~^^
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