小学校からの友人であるMちゃんとKちゃんが関西へ遊びにきてくれた。私もついでに誘ってくれたので、彼等の旅行の初日に同行させてもらった。どうもありがとう!
12:37 大阪駅
二人の乗る特急列車を待って大阪駅のホームでぼんやりするものの、実は何番線に到着するかが分からず少し慌てる。
別に慌てなくてもよさそうなところだが、大阪ですぐに乗換えて三ノ宮まで行かなくてはならないのであった。12時半をまわっている。三ノ宮には13時過ぎには着きたいらしい。ランチのラスト・オーダーが13時半なのだとあらかじめ二人から予定を聞いていた。
特急列車は私が「ここへ着くだろう」と当たりをつけて待っていたホームではなく、2本向こうのホームへ入ってくるのが見えたので、私は階段を駆け降り、また駆け上がった。
列車から降りたMちゃんとKちゃんは、すぐに私を見つけてくれた。
三ノ宮へ向けて、さっそく新快速に乗換える。
13:05 三ノ宮駅
三ノ宮を降りて、すぐに目的の店を目指す。時間はあと30分を切っているが、駅からはさほど遠くないはずだった。
しかし、私としたことが地図を見せてもらったにもかかわらず、道を一本間違えてしまった。そのため、13:20 になってもまだ店が見つからない。私とMちゃんは半ば諦めていたが、Kちゃんはがんばっていた。
結局なんとか軌道修正し、滑り込みでお店に入ることができた。良かったね、Kちゃん!
ランチは豪勢に神戸牛のステーキをいただく。
うまい!
ステーキはもちろんのこと、その前に出されたスープがとてもおいしかった。
おいしい。
他に言う言葉はなかった。こんなご馳走は久しぶりなので、私はちょっとうろたえる。牛肉…いつぶりだろうか……。先月…そうだ先月だよ。と心の中でひそかに考えながら、ありがたくいただく。(ちなみに普段は金がないから牛肉を食べないのではなく(…ないこともないが)、私は豚肉派なのであります)
ごちそうさまでした。がんばって走った甲斐があったと思う。
14:50 垂水へ
昼食後、この晩は二人は三ノ宮に泊まるそうで、ホテルは神戸牛のお店からも近かったので、いったん荷物を預けに行くことにした。
そのホテルはやたらとヨーロピアンな雰囲気で、結婚披露宴なども盛んにやっているらしく、次から次へと若い花嫁さんが出たり入ったりしている。このあいだ紀香さんが結婚式をあげた生田神社もすぐそこにある。
私はお客ではないが、二人について部屋まで上げてもらうと、こじんまりとしているけれど、なかなか洒落た部屋だったので私も泊まりたくなる。旅行に行きたい。うらやましい。
荷物を置いて、本日の計画ではこれから明石のほうにあるアウトレット・モールへ行くことになっている。
さっそく電車に乗った。それにしても、暑い。
15:40 ポルトバザール
三ノ宮から快速で20分ほどの垂水駅で降りると、すぐ近くにそのアウトレットがある。ここは海にほど近い場所で、明石大橋が間近に見える。これを渡ると淡路島なのである。来る度に「こんなところまで来てしまった…」という気持ちになるが、大阪からは実はたいした距離ではなかったりする。
私とMちゃんはここへはこれまでにも数回一緒に来たことがあるのだが、Kちゃんは初めてである。私とMちゃんとで「結構広いから、時間が足りないかもね」と話し合うものだから、Kちゃんの期待は膨らんでいるようだ。我々がこれまで来たときにはいつも意外と時間が足りず、帰り際まで慌てていたのだった。
そういうわけで、店に入るなり「じゃあ、2時間後にここで集合しようか」ということになり、
「では、健闘を祈る!!」
「オー!!」
と言い合って、個別行動に突入した。ろくに案内もしないで、ごめんね、Kちゃん…。Mちゃんはともかく、私などは来ようと思えばいつでも来られるくせに、自分のことで頭が一杯だった。カーディガンを買わねばならなかったのです…。ほんとゴメン。
3連休の中日だけあって、敷地内の人口密度は非常に高い。すし詰めになっているお店も多く、個別で行動するのはなかなか合理的だったかもしれない。ひとりでいても、手に取ってよく見ることができなかったりする。
一通りまわってみて、私は今回もやはりいつも行くお店で買い物を済ませた。笑顔の素敵なお店のお姉さんが明るく品物を薦めてくれたせいか、わりとすぐに決まり、この日はこれですでに満足した。
待ち合わせ時間になったので集合場所で待っていると、Mちゃんが来た。手にはいくつか買い物袋を持っている。それからKちゃんが来た。手ぶらである。焦っている。
私も前回だか前々回だかには、「せっかくここまで来たのに何も買ってないヨ!」といってパニックに陥っていたので、Kちゃんの気持ちがよく分かる。でも、まだ時間があるのでとりあえず休憩することにした。が、休憩もそこそこに、Kちゃんは「じゃ、あとでまた!」と、駆け出してゆく。うんうん、分かるよ、その気持ち。がんばれ!
19:00 まだポルトバザール
私は目的を果たしていたので、余裕をもってあとはMちゃんやKちゃんにお付き合いをした。二人とも、最初の休憩のあとは順調に欲しいものを買えたらしい。良かった、良かった。
このところすっかり日が短くなって、6時を過ぎると暗くなる。閉店時間までじっくりと見てまわった。明石大橋には緑色の灯りが橋のかたちに連なって点っていた。
20:45 三ノ宮
アウトレットは20時で閉店し、我々もどうにか買い物が済んだので、三ノ宮へ戻ることにする。
女の子が3人集まると賑やかになるもので(全員30過ぎていて《女の子》とはいかがなものかという気もするが、それはさておき)、「何買ったの?」「良かったね!」とお互いに健闘を称えあったりする。
私は「カーディガンを買えたよ! ……でも実は………カーディガンしか買ってない…。なんかカーディガンばっかり4枚も買っちまったよ………しかもそのうち2枚は色違いだし…‥」というアホな報告をする。二人とも笑ってくれたので、カーディガンばかり買って馬鹿じゃなかろうかと落ち込みかかっていたが、気が晴れた。欲しかったし、必要なものだった(力説ポイント)んだから、しかたない。うんうん。そうよね。
MちゃんとKちゃんも満足そうだったので、良かった。
しかし、たまに買い物をすると異常に楽しかったりするのは何だろう。
4枚のカーディガン。長いもの2つが色違い。
綿素材が3つと、シルク/カシミアが1つ。
三ノ宮ではお好み焼きなどを食べた。
夜までわいわいと楽しく過ごせて、充実した一日だった。
MちゃんもKちゃんも、どうもありがとう!
また遊びましょう☆
【余談】
二人と三ノ宮でわかれたあと、私はJRで帰ったが、新大阪で降りればいいものをなぜか手前の大阪で降りてしまった。終電までそれほど間がないというのに、無意味な遠回りである。この日の私は最後までこんな調子でどうにも判断力が冴えなかったのでした。やれやれ。でも楽しかったからいいか。