半透明記録

もやもや日記

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『美女と野獣』

2007年06月13日 | 映像(アニメーション)
スペシャル・リミテッド・エディション


《あらすじ》
森の古城に住むわがままな王子は、魔女の呪いによって、醜い野獣に姿を変えられてしまいます。
魔女が残していった魔法のバラの最後の花びらが散るまでに、心から人を愛し、その人からも愛されなければ、永遠に野獣の姿でいなければなりません。
ある日、美しく聡明な娘ベルは、古城に囚われていた父を、自分と身代わりに自由にしてくれるよう野獣に頼みます。
呪いで時計やポットに変えられてしまった、陽気な家来のコグスワースやポット夫人などに優しく迎えられ、ベルは野獣との日々を過ごすことに・・・。


《この一言》

 ”どこかにいるはず
  私を理解してくれる人が
  それが夢でも
  私は夢を見たい       ”



言わずと知れたディズニー映画の最高峰、究極のロマンス。


熱が出て仕事を休んだので、何か有意義に過ごすべく映画をみることに。ウェス・アンダーソンの『ロイヤル・テネンバウムス』と悩みましたが、いま私が求めているのは家族愛よりもむしろロマンス! お城! 王子さま! と思い、大好きな『美女と野獣』をみることに。ああ、何回みても素敵。

この映画のなにが素晴らしいって、もうなにもかも!
アカデミー賞最優秀作品賞にノミネートされるだけのことはある優れたストーリー、同最優秀主題歌賞およびオリジナル作曲賞を受賞するだけのことはある超絶ロマンティックな音楽、そして美しい映像! 涙が、涙が止まりません。

はあはあ。熱がますます上がったんじゃなかろうか…。涙が超熱い。


というわけで、まだご覧になってない方もいらっしゃることとは思いますが、ネタばれ禁止もなんのその(普段の記事ではばれないように一応気をつかっているつもりなんですよ、実は)、以下に私の感激ポイントをダイジェストでお送りします。
カッコ【】内はDVDでのチャプター名。


(その1)【昔々……】
王子が呪いを受けるに至った経緯。冒頭のこの部分からして美しい。音楽と映像が。あうー。

(その2)【ベルとガストン】
本ばかり読んでいて友達もいない変わり者の美女ベルと、彼女に想いを寄せる筋肉男ガストンの歌。ベルの「もっと胸躍る世界があるはず……」という言葉に激しく共感。

(その3)【ガストンのプロポーズ】
自信満々でプロポーズするガストンをすげなく振り払い、川の流れを見下ろしながらひとりでタンポポの綿毛を飛ばすベル。

 ”どこかにいるはず
  私を理解してくれる人が
  それが夢でも
  私は夢を見たい       ”

ウオーッ! もうすでに涙。

(その4)【何か特別なもの】
いろいろあって少しずつ打ち解けてきたベルと野獣。野獣は何か素敵な贈り物を彼女に贈りたいと考える。そのプレゼントとは――高い天井に届く書架いっぱいに本が詰まった図書室。

 ギャーーッ! トキメキ!! なんて素敵なんだ!卒倒寸前。

(その5)【美女と野獣】
恐らくこの映画で最も有名かつ歴史に残る名場面。ふたりの舞踏会。美麗。美麗です。圧倒的です。すさまじい美しさです。涙がほとばしっています。ここでさらに、例の超絶ロマンティック主題歌が! どこまで泣かせる気なんだ! ヤメテ……!

踊り終え、満点の星空の下で語り合うふたり(す、す、素敵……ッ!)。ベルは幸せだが、ただもう一度病気の父に会いたいと言う。野獣はそれを許してやる。バラがもうすっかり散ってしまおうとしているにも関わらず。ここで彼女の愛を得られなかったならば、呪いはもはや永久に解けることがないにも関わらず。

野獣と同様に呪いが解けてはやく人間に戻りたいと切望する執事が彼に「なぜ帰したのです!?」と問うと、彼は

 ”彼女を愛しているからだ―― ”

……………!!………………
ウオオォォン、えぐえぐ。…もうダメ……!
そして物語はクライマックスへ。



はあ。疲れた。しかし、うっとり。
どうして私はこの物語が好きなんだろう。劇場で初めてこの作品をみてから15年以上経って(当時は高校生。多感な時期だったせいか泣き過ぎて往来で鼻血を出してましたね)、その間にも何度も何度も繰り返しまたみて、いまでもなお最初と同じ褪せない感動があります。
私の心を掴んではなさないのは、多分かれらの真心。

「君を愛している。だから自由に……」

ただの情熱や衝動だけではないこの態度。
私はそれを与えられている実感はうっすらとありますが、しかし私のほうが誰かにそれを与えたことなどあったでしょうか。美しいものをのぞむなら、私はどうあるべきなのか。ほんとうはずっと前から分かっているんだけどなあ。

魔法の薔薇が散ってしまうその前に―――。


世紀の傑作アニメーション。しかし、DVDは現在品切れでしょうか。
買っておいてよかったーー!