8:00 ホテルの1階は夜はレストランになるらしい
泊まり客はそこで朝食をとるのだが、ここの雰囲気がまた良かった。
黄色を中心とした暖色系の内装に、やはりテーブルには花が活けられている。
私達が入っていくと、奥の席にいたおじさんが声を掛けてくれる。
「オハヨウゴザイマース!」 日本語だ!
このホテルでも朝食はバイキング形式となっているのだが、
今までのホテルと同じような品揃えでも、野菜の切り方などに丁寧さがみえて
とても感心してしまった。
我々がしきりに感心していると、さっきのおじさんがやってきて、
手作りペーストの説明なんかもしてくれる。
親切だなー、どこの国から旅行に来てるのかしらー、と思っていたら
ホテルの人(よく見ると支配人風)だった。
ちょっと格好いい。
パンやケーキの種類も豊富なので、明日も楽しめそうだ。
10:00 モーツァルト広場まで、ぶらぶらと歩く
ミラベル庭園のあたりまで来ると、市場が開かれていた。
日用品から食品まで色々な物が売られていて、規模も大きい。
おいしそうなソーセージにチーズやパン、野菜、果物・・・楽しい!
パン屋さんの店先に、靴下やショールなども一緒に並んでいたりと、
不思議なところもあるが、とても沢山の人で賑わっている。
小さなリンゴが山積みになっていたり、クリスマス用のリースが並べてあったり、
白菜のようなのに形は巨大なタマネギのように先がすぼまっている野菜があったり、
とても興味深い。
三位一体教会の方へ少し行くと昨日も前を通りかかったスワロフスキーのお店がある。
素敵なアクセサリーがありそう、と思い入ってみる。
う、美しい・・・、あっさり目が眩む。
きらきらと独特の輝きを放つ指輪やネックレス。
このきらめきによって、私の本体と理性とは分離されてしまった。
その時はまだ気が付いていなかったけれど・・・。
ザルツブルグの小路には、面白い看板が沢山かかっていて楽しい。
ここではマクドナルドでさえ、ザルツブルグ調の看板をあげている。
路の狭さも気持ちがいい。
私はどうも狭くてぐねぐねして建物が迫ってくるような小路を愛するらしい。
フュルストというケーキ屋さんでひと休みした。
陳列ケースの前でチョコレートケーキを注文して席に座り、カプチーノも頼む。
オーストリアに来たからには、ザッハトルテを食べなければ!
と言いつつ、私のはそれなのかどうか、いまいち分からない。
後で判明したが、Y女史の頼んだケーキの方がザッハトルテだったらしい。
無念だ。
でも私の方もおいしかったからいいんです。
このお店は、モーツァルトクーゲルという、日本でもよく売られている、
モーツァルトの顔が目印のまん丸のチョコレートのお菓子の元祖らしい。
近くにあるお土産専門の姉妹店では、素敵なラッピングの箱入りチョコを
買った。
ひたすらザルツブルグを歩き回る。
小さな街なので、すぐに見てしまえそうなものだが、スワロフスキーのお店に
いちいち吸い寄せられてしまう。
魔力によってすでに理性は不在となっており、もはや抵抗は無意味だった。
日本では手に入らないかもしれないし・・・と呪文を唱えながら、
別のお店では、皮製のスリッパ(スリッパなのに25ユーロ!)まで買う。
脳内を快楽物質が駆け巡っている。
恐ろしい街、ザルツブルグ。
冬でも十分楽しめてしまうではないですか。
17:00 三位一体教会前
夕方だったせいか、残念ながら内部は見られなかった。
気が付くと、そろそろ暗くなっている。
一度ホテルに戻って、夕食は出直すことにした。
なんだかもう眠くなってきている。
今日はひさしぶりに凄く集中力を高めていたので。
19:00 駅近くのカフェで夕食
Escalope”Vienna Style”なるものを注文した。
これまた出されるまではどんなものだか分からなかった。
ぶた肉を薄く引きのばしたものに衣をつけて揚げてある。
シュニッツェルともいわれるオーストリア料理らしい。
リンゴジュースの炭酸割りは、さっぱりしておいしい。
そう言えば、市場に並んでいたリンゴは小さくて可愛かったなー、
などと思い出す。
明日には再びウィーンへと戻る予定だ。
この旅も半分を過ぎて、あとはブダペストを残すのみだ。
ブダペストへ行くのは楽しみだが、旅の終わりが近づいているのが
とても寂しい。
21:00 歩き回って疲れたので、今夜もはやめの就寝
とても楽しい1日でした。