半透明記録

もやもや日記

お知らせ

『ツルバミ』YUKIDOKE vol.2 始めました /【詳しくはこちらからどうぞ!】→→*『ツルバミ』参加者募集のお知らせ(9/13) / *業務連絡用 掲示板をつくりました(9/21)→→ yukidoke_BBS/

【旅の記録】11月12日(金) 晴れ

2004年11月26日 | 旅の記録
10:10 ザルツブルグ → ウィーン西駅

今日は気持ちよく晴れている。
駅前の広場から見える山には、うっすらと靄がかかっている。
楽しかったザルツブルグに別れを告げ、再びウィーンへと向かう。
すがすがしい快晴だったのに、ザルツブルグを出てしばらくすると、
濃い霧がかかっている。
車窓にはオーストリアの田舎の風景がひたすら続き、晴れたり曇ったり、
森や平原、小川やそれに沿って木立がうねっているさまが見える。
畑には一面小さな黄色の花が咲いている。
あれを摘んで食卓に飾ったりするのだろうか。
通り過ぎるだけの私だが、オーストリアの日常をあれこれ想像する。
旅をすることの不思議についてしみじみと考える。

13:30 ウィーン西駅

ウィーンはよく晴れていて暖かい。
厚着をしているので、暑いくらいだ。
今夜は、前回とは別のケルントナー通りにあるホテルに宿泊する予定だ。
着いてみると、かなり年季のはいった建物だった。
古めかしいけれど、悪くないと思う。
エレベータは、よく昔の映画でみるような、自分でドアを開け、
箱部分だけが上がったり下がったりするもので、乗るのが楽しかった。
ホテルのボーイさんはまたしても少しの日本語を話す。
やはりウィーンへやって来る日本人は多いのだろう。

再びウィーンの街を歩く。
プラハでもザルツブルグでも見かけたが、ウィーンでも大通りを
馬車が通り過ぎる。
お馬さんなので、当然馬糞が路のあちこちに落ちるのだが、
それをすぐさま回収する係の人もちゃんといる。
う~む、なんだか妙に面白い。

明日にはもうブダペストに向かう。
オーストリアも今日が最終日だ。
よって、オーストリア土産を求めてぶらぶらする。
DEMELは観光客でぎっしりだった。
有名な木箱入りザッハトルテを大量買いしている人(日本人風)がいる。
すごい。
板チョコだって、ごそっと10枚ほどいっぺんに掴んでいる。
すごいぞ。
私はと言えば、かなりの吟味の末、大きめの板チョコを2枚選んだ。
パッケージがとても美しいのだ。
(11月26日現在 まだ食べられない。毎日眺めて暮らしている・・・)
お店の人は、2枚しかなくてもちゃんとそれぞれにリボンをかけてくれる。
気配りが行き届いているので、繁盛しているのかもしれない。

17:00 はやめの夕食

これまで我々は外食してはずしたことはなかったのだが、実のところ
今回ははずれだったかもしれない。
時間が早過ぎてレストランが開いておらず、適当に入ったせいもあるだろうか。
私はまたグラーシュを注文したのだが、おいしそうな見た目とは裏腹に
塩の袋を過って鍋に落っことしてしまったのではないかという味わいだった。
意識の中心をずらして食べる。
Y女史は別の料理を頼んでおられたので、そちらは大丈夫であったことを祈る。

食事を済ませ、ホテルに戻る途中で、通りにおまわりさんが大勢集っている。
何かあったのだろうか。
部屋でぼんやりしていると表が騒がしくなってきた。
音楽や歓声が近づいてくる。
お祭り?

20:00 うとうとする 22時まで居眠り

いったん起きて、翌朝5時頃までよく寝た。
明け方、どこからか数人の男女の大きな笑い声が聞こえ、次第に消えていった。
夕方に入ったお店で3人の妖精が犬?に跨がって飛んでいる絵葉書を買って
いたせいか、祭りのあとの朝に何かがどこかへ帰っていくところかも・・・
と半分眠ったままの頭は妙な幻想を抱く。
鐘の音が鳴り響くウィーンの朝は、すがすがしかった。