啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「アゲラタム」

2013-08-15 10:56:58 | 庭の花木
「アゲラタム」  キク科

アゲラタムはギリシア語の「agerataum(不老)」が語源。その理由は花期が長いからである。初夏から秋まで咲いている。色は青、白、ピンクなど。別名「かっこうあざみ」というが、花はあざみのようにふさふさの小さな花をたくさんつけ、葉は薬草のカッコウに似ていることからついた名ということを知った。ちなみにネットによれば、カッコウとは、毎年育つシソ科の多年草で、夏に赤紫色の花を穂状に咲かせる。薬草。
今まで庭に放っておいても、年々増えていたのに今年は数本しか育たず消えてしまいそう。盛夏の頃は案外花が少ない。このような時、青いこの花はさわやかさを感じさせてくれる。玄関を彩るのに一役かってくれているのである。

「フウセンカズラ」

2013-08-13 10:46:00 | 庭の花木
「フウセンカズラ」  ムクロジ科

つる性の植物で一年草。7月~9月に白い花を咲かせる。カズラと名の付いた植物はだいたいがつる性。周りのものにどんどん巻き付いていき、最近では暑さ対策としてグリーンカーテンにしているご家庭も見受けられる。フウセンカズラの魅力は、何といっても緑色の風船形の実がなることと、実の中にできた種がとびっきり可愛いことである。黒の中に白いハート形の部分が何とも愛らしい。おサルさんの顔にそっくり。従って、小さな花もいいのだが、どちらかといえばこの風船状の実が楽しいのではないだろうか。

「ヤブカンゾウ」

2013-08-12 14:45:07 | 庭の花木
「ヤブカンゾウ」  ユリ科

多年草。別名「ワスレグサ」(忘草)。特に植えた認識はないけれど、毎年どんどん増えていくので、正直退治するのが大変。田畑の土手、道ばたなど、どこでも見かける。春、若芽は食用として、和え物、煮物、油炒めなどいろいろな調理方法があるらしいが、食したことはないし、どうしたことか気が進まない。花は八重咲きで、濃いオレンジ色。今のこの時期、見ているだけで暑苦しく、ちょっとドクドクしい。高さは80cm位。一日花。ヤブ・・・、とかイヌ・・・という語がつく花はあまり大事にされないということをMさんから聞いたことがある。確かに、個人的には可愛らしさは今一つかな?それにしても、別名ワスレグサとは!。それにしても、1字入る「ワスレナグサ」のかわいらしさとは大違い。

「オケラ」

2013-08-11 08:42:42 | 庭の花木
「オケラ」  キク科

こんな名の植物があるの?とお思いかも知れない。確かに、こんな名の昆虫がいますね。こちらは植物。
Ⅿさんがいつの日か植えたのが、いままで一度も花をつけたことがないのに、今年初めて咲いた。植物の名前がわからず、いろいろ調べた。な~んだ 散歩中に聞いて記憶に残る名だった。(間違いがなければ)
下手な写真ではよくわからないので、調べた結果を書くことにする。
・ 秋に山野等で咲く、白いヒゲのような頭花
・ 春、若芽が出てきたら揚げ物などにして食べると美味しい
・ 梅雨の時期、オケラの乾燥した根を室内で焚いて、いぶし、湿気やカビを防ぐのを「おけらを焼く」と呼び、  湿気の多い地方ではよく行われた。
・ 古名は「うけら」
当家では、高さ30cm位。一般的には100㎝にはなるようだ。花は白か薄い紅色。頭状花序。花期は9月から10月。今日も朝から猛暑。もうたまらない。室温35度。扇風機君では、もう限界だ。

「フヨウ」

2013-08-10 15:54:01 | 庭の花木
「フヨウ」  アオイ科  

落葉低木。中国原産。日本では関東地方以南で、各地に観賞用に植えられる。幹の高さは3mあまりで冬は枯れて春に芽を出す。7月から10月頃にかけて淡紅色や白の花をつける。日当たりを好み、、朝に咲いて夕方には萎む一日花。長期間にわたり毎日次々と開花。上品で趣のある花なので茶花として床かざりに使う。ただ、水揚げがよくないので、当日の朝に切り、水の中で再度切り、手を加えてあげないといけない。もちろん、いける時には、フヨウ一種が花をより引き立たせる。
芙蓉といえば「長恨歌」で楊貴妃を「芙蓉如面柳似眉」と例えたが、この芙蓉はハスのようだということを読んだことがある。

「フシグロセンノウが咲いた」

2013-08-09 16:25:00 | 庭の花木
「フシグロセンノウ」  ナデシコ科

当家の庭には、いわゆる山野草に分類されるものが、少しは植えられているのだが、カテゴリーの中では「わが家の花木」で登録している。実際、野や山にいって撮影してくると良いと思うのだが。

フシグロセンノウは最近知人からいただいた。以前から求めたいと思っていた花だけに、嬉しかった。それに加え、可愛い花までつけたので感激。フシグロセンノウはこんな平地ではなく、もっと薄暗い林とか谷とかに咲いているものなので、我が家で、また来年咲く保証はない。蒸し暑く、乾燥した土地なので、植物が耐えられるか心配である。
花期は夏から秋。朱赤色の5弁の花をつける。写真の色より実際はもう少し朱が濃い。日本固有種で本州、四国、九州の山地に分布。田中澄江が「花の百名山」の著書で雲取山を代表する高山植物として紹介したようである。
苗は山野草として販売されている。

番外編 「無題」

2013-08-08 09:44:52 | その他
今日はМさんの誕生日。ダンディでシャイ。写真の中のМさんは、いつも穏やかな笑顔で微笑んでいる。4月末、二人のお気に入りの散歩コース。この日は天気が良く、新緑に包まれ、野鳥を撮りにそっと近づいた彼。細い小道を両側から、光に輝く美しい緑に囲まれて彼がスーッと消えていきそうな気がして撮った一枚。

「荒海や 佐渡に 横たふ 天の川」・・・芭蕉。

数年前の夏。トキの島で見た天の川は言葉にならない美しさがあった。銀の砂をまいたように輝いて、あたかも天にある川の様であった。Мさんの自宅周辺は何もなく、ただただ静寂のみ。そこで見た満点の星空に言葉を失った。あの美しさは生涯忘れることはないだろう。
過去に、ニュージーランドで何度かファームスティを経験したことがある。ファームでみたサザンクロスと輝く星空は格別で、時の経つのも忘れたものだ。
当家の周辺は、24時間こうこうと光るコンビニ、ガソリンスタンド・・・・・などなど。美しい星空はほとんど期待できない。

「カワラナデシコ」

2013-08-07 10:36:46 | 庭の花木
「カワラナデシコ」

今日は立秋。とはいえ、これとは裏腹にまた猛暑が・・・。もうたまらない。
ナデシコは秋の七草の一つ。これはカワラナデシコだと思うのだが正直いって自信がない。数年前、青森の知人からいただいたので、大切にしているのだが、群馬と青森ではあまりに気候が違い、だんだん少なくなっているようだ。ただ、その時は花の色が淡紅色だったような気が・・・。花弁が糸状に細かく裂けて、繊細で美しい。ナデシコ属の花は北半球の温帯に多く、約300種からなり、その美しさから広く親しまれ、多くの園芸種が作られている。
秋の七草の覚え方を以前、夫に教えてもらったので紹介します。「オスキナフクハ」

オ・・・オミナエシ
ス・・・ススキ
キ・・・キキョウ
ナ・・・ナデシコ
フ・・・フジバカ
ク・・・クズ
ハ・・・ハギ

この語呂合わせには「流石!」と感心した。

「オオムラサキ」

2013-08-05 14:45:39 | 里山
「オオムラサキ」  チョウ目・タテハチョウ科

夫の愛用一眼レフを持ち出し(実は私は一度も使ったことがない)意気込んでいつもの場所竹沼。なんとなく今日は会えそうな予感。いました!いました!カメラのスイッチon〜。あれっ?拡大の仕方がわからない。これじゃ、いつものカメラと同じじゃん。悪戦苦闘しているところにランニング中のおじさま、立ち止まり一言。「そりゃあオオムラサキじゃあねえよ」の一撃。でも、私は信じて疑わない。

オオムラサキは日本の黒蝶。クヌギ、コナラなどの樹液に集まる。餌場でのなかなか勇ましく、スズメバチなど他の昆虫を羽で蹴散らしながら樹液を吸う。実際撮影している時にもスズメバチがいて、わたしもドキッとした。
オオムラサキが黒蝶に決まったのは、昭和32年、日本昆虫学会において、世界に誇る日本の代表的な格調高い華麗な蝶として認定。羽を広げると、10cm以上になるタテハ蝶で、雄は羽の表側が美しい紫色に輝き、、雌ではこの紫色の輝きがない。昭和31年にはオオムラサキの記念切手が発行されている。

「ギボウシ」

2013-08-04 20:52:00 | 庭の花木
「ギボウシ」  ユリ科

毎年花を咲かせる多年草。東アジアではおよそ20〜40種分布。日本が世界でも最野生種が多く20種を越すという。名の由来は、ギボウシは蕾の姿が、橋の柱の先端などについている擬宝珠に似ていることからつけられた。花の寿命は短く一日で萎んでしまうため、「ディリーりー」という英名がある。ギボウシはどちらかというと、庭の片隅に咲いているというイメージだ。それは、強い光と猛暑が苦手で日焼けするという性質による。従って、湿り気のある場所を好み、日本では古くから観賞用に庭に植えられている。葉は幅広く、根元から出る。個体のものはコバギボウシ(たぶん)だが、当家には、明治のころから受け継いでいるオオバギボウシもある。これは、もちろん大型種で、葉も花も堂々としている。庭の隅にあるのだが、なかなかの存在感がある。写真の撮り方がうまくいかず、外野の草花が入ってしまい、カメラワークがいまいち。何分にも素人なのでお許しください。

花はどんな花でも、個人的には全開しているものよりは、もうすぐ咲きそう〜という頃の花が好きだ。ギボウシもそんな気持ちで撮ったのだが・・・。