啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「パラスとケンタウロス」

2014-12-07 12:34:55 | その他
 日本海側では大雪のニュース。まだ、12月上旬なのに各地で銀世界が広がっている。私の住んでいる地域では、まだ晩秋らしさを保っているが、朝晩の冷え込みに冬の訪れを感じる。強風にあおられて、舞い飛ぶ落ち葉にも、冬めいてゆく季節の移ろいを感じるこの頃だ。
 昨日は、妹と上野で待ち合わせ。目的地は東京都美術館。現在、ウフィツィ美術館展が開催中。2012年、訪れたフィレンツェの思い出深い美術館だ。ウフィツィは、オフィスを意味するイタリア語。(もちろん、ルネサンス黄金期を支えた、メディチ家の事務所である。)私のお目当ては、有名な「春」、「ヴィーナスの誕生」を描いたボッティチェリの作品 「パラスとケンタウロス」だ。現地で見たときは、他の作品に目を奪われ、正直なところ印象が薄かった。しかし、実際、改めて本物を目にすると、リアルで立体的で、強力なインパクトがある。作品の大きさにも圧倒された。
 女神が、半人半獣の髪をつかんだ絵は、理性が人間の獣の部分を押さえつけるという意味で、欲望に対する理性の勝利を描いているという、音性ガイドの説明であった。
 余談だが、「ボッティチェリ」 実は、あだ名。ある情報によると、「小さい樽」という意味らしい。その理由は、兄が太っていたので 樽 というあだ名がついていた。その弟なので「小さな樽」。つまりボッティチェリなのだ。なんとコミカルなネーミング!本名は、「アレッサンドロ・ディ・マリアーノ・フィリペーピ」。誰?という印象なので、小樽が親しみやすい。
 ウフィツィ美術館は、美の宝庫。できるならもう一度ゆっくり訪れたい。 

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2 コメント

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Unknown (こま)
2014-12-08 19:08:25
妹さんとのウフィツイ美術館展。思い出を辿りながら心を躍らせ鑑賞している姿が目に浮かびます。良かったですね、またゆっくり見られて...欲望に対する理性の勝利を描いた「バラスとケンタウロス』の絵をしみじみ眺めています。絵画とは思えない筆のタッチで感嘆!絵心がありませんが、じっくり鑑賞させて頂きました。ありがとう!
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Unknown (hidy-藤)
2014-12-08 21:26:13
とても楽しいひと時でした。絵画を鑑賞する力なんてないのですが、美術館は好きです。ただ、何とな~く見ている時間がゆったり流れているようで、豊かな気持ちになります。やや遅めの昼食は、久方ぶりで精養軒。天気もよく、窓から眺めた紅葉も美しかったです。コメントありがとうございました。 
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