「フタリシズカ」 センリョウ科
シズカ(静)というのは、歴史上の人物、源義経の愛妾、静御前のこと。可憐な花から、義経を恋う静を連想しての命名という。その場合、一般的にヒトリシズカを指すようで、まさに、その名前にふさわしく、花穂が1本なので、ヒトリ(一人)の名前がつき、また、その茎が伸びきらない状態の時、葉に包まれた一本の花穂が、白拍子が舞う前に、袂で顔を隠した姿をうつしたものだとか。何と優雅な名前か。この名前をいただいた植物は本当に幸せ者だ。
しかし、フタリシズカも山野草として、隅に置いたものではない。草丈、40cm、小さいものでも20cmほどあり、スタイル抜群。雨が降れば、米粒より小さい白い花に降り注いだ涙を、大きな葉でしっかり受け止める。はにかむように咲くヒトリシズカに対して、フタリシズカは、いやいや、サンニンシズカ、またまた、ヨニンシズカだって、これはこれでなかなか魅力的だ。
シズカ(静)というのは、歴史上の人物、源義経の愛妾、静御前のこと。可憐な花から、義経を恋う静を連想しての命名という。その場合、一般的にヒトリシズカを指すようで、まさに、その名前にふさわしく、花穂が1本なので、ヒトリ(一人)の名前がつき、また、その茎が伸びきらない状態の時、葉に包まれた一本の花穂が、白拍子が舞う前に、袂で顔を隠した姿をうつしたものだとか。何と優雅な名前か。この名前をいただいた植物は本当に幸せ者だ。
しかし、フタリシズカも山野草として、隅に置いたものではない。草丈、40cm、小さいものでも20cmほどあり、スタイル抜群。雨が降れば、米粒より小さい白い花に降り注いだ涙を、大きな葉でしっかり受け止める。はにかむように咲くヒトリシズカに対して、フタリシズカは、いやいや、サンニンシズカ、またまた、ヨニンシズカだって、これはこれでなかなか魅力的だ。