啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ザゼンソウ」

2017-03-01 15:33:10 | 山野草
 「ザゼンソウ」  サトイモ科
 昨年の今頃、埼玉県、小鹿野町、堂上のセツブンソウ自生地を訪れた際、縁あって、いく鉢か譲って頂いたお宅へ、友人と共にお尋ねした。庭にも、ご自宅の隣の山の斜面にも、昨年の種がこぼれたのか、たくさんの花が咲き乱れていた。山の斜面を下ると、川へと続いてゆくのだが、途中、湿地があり、ザゼンソウを発見。通常、もう少し茶色かと思うのだが、個体の苞は緑色。その中に、ずんぐりとしたぶつぶつの部分が花。それも、緑色なのでわかりにくい。撮る角度をいろいろ変えてみたが、湿地なので、踏み込めず、写真はいまいち。ネットの情報によれば、開花する際に、発熱がおこり、その為に、あたりの雪を溶かし、いち早く顔を出すという。この時期は、数の少ない昆虫を独占し、受粉の確立をあげるとのこと。なお、苞の中にある花が、座禅する僧の姿に似ていることからの命名とか。
 本日から3月。春一番はとうに吹き、草花が土を突きぬけ、葉を出してきた。季節は着実に移っている。山では、もう、根開きがみられるだろうか。春になると、木のまわりだけ雪が溶けていくあの現象。木の肌の黒が、太陽の光を吸収し、温まるとその熱が、木のまわりを溶かす。透きとおるような、黄緑色の若葉をたのしめるのも、そう遠い事ではない。

コメント
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