啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「フジバカマと小旅行」

2015-10-01 09:01:18 | 山野草
「フジバカマ」 キク科
 二宮駅にて、妹家族そして愛犬、アチュちゃんと待ち合わせ。一泊二日の小旅行。目的地は熱海。御殿場で用事を済ませ、熱海に向かう途中、箱根スカイラインの芦ノ湖展望公園で一休み。空は澄みわたり、ススキの穂に、少しずつ深まりゆく秋を感じる。公園の斜面で見つけた可愛らしい花。秋の七草のひとつに数えられるフジバカマだ。淡い紅紫色の小さな花。その花の蜜を求めて、チョウが一羽。セセリチョウの仲間だ、と妹の夫に教えていただいた。カメラを向けている私に“ヘンなヤツが来た”と感じたのか、一心に蜜を吸いながらも、横目でチラッ。可愛い顔を見せてくれた。
 熱海の観光でリクエストしたのは、ⅯOA美術館。岡田茂吉のコレクションで、以前訪れたことがあった。建物に一歩踏み入れると、受付に至るまで200m、高低差60mにも及ぶエスカレーターのトンネル。美術館へ向かうというより、宇宙へいざなわれてゆくという空間だ。秀吉の黄金の茶室(復元)や能楽堂。国宝の茶壺やその他諸々の芸術を楽しむことができる。また、ロビーからは、相模灘が一望でき、初島、伊豆大島も眺めることができた。現在、平松礼二、森口邦彦展も開催されており、時間の過ぎるのも忘れてしまう程、楽しいひと時だった。
 絵画、工芸など詳しいことはわからないけれど、感覚的というか直観的に、美しいものには心ひかれる。機会をつくり、美術館などを訪れ、その美しさを味わい、楽しみたいと思っている。