気ままな歳時記

 気ままに日々の出来事を写真で綴っていきたいと思います。

松任谷由実 40周年記念ベストアルバム『日本の恋と、ユーミンと。』

2012年11月29日 20時30分03秒 | 日々の出来事
 先日発表された山下達郎さんのベストアルバム「オーパス」に続き,ユーミンの40周年記念ベストアルバム『日本の恋と、ユーミンと。』が11月20日に発売されたので,早速買ってきました。

 ユーミンは,このアルバムでオリコン1位を獲得し,1970年代~2010年代の5つの10年代連続で1位を獲得し,これは前人未到の快挙だそうで,アルバムでは徳永英明,桑田佳祐,山下達郎(3人とも1980~2010年代)が保持していた記録を塗り替えたことになります。(蛇足ですが,58歳10ヶ月でのアルバム首位は女性最年長記録)

 ユーミンのアルバムは,ほとんど持っていますが,このレコードの特典がまた素晴らしくて,一つは初回限定版のみにコンサートの模様を撮影したDVDが付くことです。(レコードでしか発売していない「アルバム」というLPだけ持っていません,ちなみに今は発売されていない,限定発売されたYUMING VISUALIVE DA・DI・DAは持っています。)

 もう一つは,2枚目のCDの最後にユーミンがミュージシャンになるきっかけになった曲「青い影」をプロコル・ハルムといっしょにアビーロードスタジオで録音したものが入っています。

 プロコル・ハルムの「青い影」は,発売当時,ジョンレノンをして「今の音楽業界で、この曲以外は聴く価値がない」とまで言っていた曲で,山下達郎さんも発売されてすぐ買って100回以上聴いた曲だそうです。

 「青い影」の原題は,「A Whiter Shade of Pale」ですが,(a shade of~=~気味なので)直訳すると“白っぽい色調”とかになるんでしょうが,“蒼白い翳り”と言う訳を見たことがあるのですが,それが一番感じが出ていると思いました。

 「翳りゆく部屋」は,ユーミンが「青い影」にインスパイアを受けたのが明確に分かる曲で,改めて聴くと,オルガンの使い方や影のある曲調や録音にそれが現れていて,「青い影」が“蒼白い翳り”という題名から「翳りゆく部屋」という曲名も連想できますね。

 収録されて45曲は全てよく知っている曲で,確かにユーミンの究極のベストアルバムになっているので,発売された週に30万枚以上を売り上げたのは当然だと思います。

 一つだけ残念なのは,私の中でユーミンのベストソングに上げられる「グッド・ラック・アンド・グッド・バイ」が収録されていないのことで,雨の日の渋谷のバスターミナルを思い起こさせるこの曲は,是非収録して欲しかったなあ。

 『日本の恋と、ユーミンと。』のジャケット


 おまけで付いていた歴代のアルバムのポスター