気ままな歳時記

 気ままに日々の出来事を写真で綴っていきたいと思います。

とにかく逃げて~ 「ゴールデンスランバー」

2010年01月30日 20時31分17秒 | ときどき,映画
 本日封切られた「ゴールデンスランバー」は,2008年の本屋大賞などを獲得した,仙台在住の作家,伊坂幸太郎さんのベストセラー小説を映画化したもので,全編仙台ロケという,宮城県に住む者にとっては観る前から映画予告を見て最高に興奮し,また期待をして観に行きました。

新しい総理大臣が地元の仙台市内の定禅寺通りを就任パレードをしている中で,何者かによって小型のラジコンヘリの爆弾で,暗殺されてしまいます。

 “仙台運送”のドライバーである青柳(堺雅人)は,殺人犯として無実の罪を着せられるが,元恋人の晴子(竹内結子),病院で知り合った人,学生時代にバイトをしていた花火職人などに助けられながら,仙台中を必死に逃げ回るストーリーで,最後はどうなるんだろうとハラハラして観ていました。

 その他の配役も豪華で,吉岡秀隆,劇団ひとり,香川照之,柄本 明,濱田岳,ベンガル,相武紗季,伊東四朗,永島敏行,木内みどり,竜 雷太などなど凄いの一言です。(個人的には,永島敏行の役,いつものイメージと違ってハードボイルドだったな)
 
 最後に,勾当台公園の野外音楽堂のマンホールから広瀬川まで逃げる場面を観ていて,小学生の頃聞いた話を思い出しました。

 仙台の西公園付近の広瀬川沿いには,戦時中に多くの防空壕が作られ,その中の1つは県庁まで続いているという話で,今回の映画を観ていて,きっとそんな防空壕が有るに違いないなあと思いました。

 最後の方で,下水の排水溝口から広瀬川を渡るシーンを観ていて,小学生の頃,広瀬川で毎日遊んでいたので,小学生の自分たちでの岸まで渡れる場所があることが分かっていて,夏によく肝試しのように対岸に渡っていた事も思い出しました。あの頃の,みんなどうしているかなあ。

 映画の最初の“藤崎”のエレベーターの場面が最後にも出てきますが,この場面が最高で思わずフッと笑ってしまいました。
(なるほど,そういう訳だったのね)

 “ゴールデンスランバー”は,ビートルズの実質的な最後のレコード(最後の録音)であり,かつ最高傑作である「アビーロード」のB面に入っている“ゴールデンスランバー~キャリザウェイ~ジエンド”と途切れなく歌われるメドレーの曲で,我々世代には堪えられなく嬉しい曲であり,主題曲として雰囲気のある声の齋藤和義さんが歌ってくれて,それだけで観る価値有りですね。

「ゴールデンスランバー」(ビートルズ歌詞全集より抜粋)
Once there was a way To get back homeward (かつてそこには故郷へと続く道があった)
Once there was a way To get back home (かつてそこには家へと続く道があった)
Sleep, pretty darling, do not cry (おやすみ かわいい子 泣かないで)
And I will sing a lullaby (子守唄をうたってあげよう)
Golden slumbers fill your eyes (黄金の眠りがおまえの瞳を満たし)
Smiles awake you when you rise (微笑がおまえの目を覚ます)
Sleep, pretty darling, do not cry (おやすみ かわいい子 泣かないで)
And I will sing a lullaby (子守唄をうたってあげよう)

 「ゴールデンスランバー」