気ままな歳時記

 気ままに日々の出来事を写真で綴っていきたいと思います。

のだめカンタービレ(最終楽章 前編)&今度は愛妻家

2010年01月23日 19時49分00秒 | ときどき,映画
 先週と今週と『のだめカンタービレ(最終楽章前編)』&『今度は愛妻家』の映画を見て来ました。

 まず,『のだめカンタービレ(最終楽章前編)』は,映画の始まりのベートーヴェンの「交響曲第7番」の演奏は,広い会場(映画館)で大音量で聴くのは想像以上に快感で,鳥肌が立つくらいでした。

 原作もTVも見ていなかったので,クラシック音楽とコメディという組み合わせはとても面白いと思え,のだめ役の上野樹里さんの演技は天然なのではと思えるくらい自然の演技で,対する真面目でオーケストラの指揮者という,堅い役の千秋役の玉木宏さんは,この役に徹する為に,かなり大変だったのではないかと思います。(かなり痩せてしまった印象があります)

 楽しくコミカルな話と雄大な交響曲などの素晴らしい演奏だけで十分に楽しませて頂きましたが,欲を言えば,名門だけど貧乏で下手くそなオーケストラをどうのように立て直していくかというドラマの中心部分が,今一表面的なストーリーで,この映画の厚みを無くしている感じでした。

 4月に公開される後編も早く見てみたいですね。

 今日見てきた『今度は愛妻家』は,映画の始まりの,駄目で不健康を絵に描いたようなカメラマンの夫の俊介(豊川悦司)と元教師の妻のさくら(薬師丸ひろ子)のやりとり部分を見ていて,初めは,あまり面白くないのかもと思ってしまいました。

 しかし,オカマの‘ぶんさん’が出てくる中盤からは,情けないくらいの俊介の心の動きと,さくらのやりとりも軽妙でかつ上手い演技でしたし,‘ぶんさん’がいい味出していました。
 『今度は愛妻家』は,元々,舞台で上演されていたものを映画化したようで,セリフの多さ,テンポも小気味のいいものでした。

 ラストの方は,さくらを愛おしく思い素直で優しくなっていく俊介を演じる豊悦さんの演技が最高でしたし,本当に自然で可愛らしく,しっとりとした薬師丸さんの表情も胸を打ち,涙が出てきて止まらなくなるくらいでした。

 今回の映画は結婚後10年経った夫婦の話なので,映画館はほとんど夫婦かカップルでしたが,内容は話してしまうと面白くなくなってしまうのですが,ハンカチは,絶対必要な映画ですので,是非,大切な方とご覧下さい。

追記:1月24日朝の「ボクらの時代」で,行定監督,豊川さん,薬師丸さんが対談していましたが,3人とも年が近いこともあるのでしょうが,とても気が合うんだということが分かりました。(昨日,映画を観たばかりだったので,興味深く見ました)

 『のだめカンタービレ(最終楽章前編)』


 『今度は愛妻家』