気ままな歳時記

 気ままに日々の出来事を写真で綴っていきたいと思います。

『仙台ホテル』,『ゼップ仙台』

2009年07月26日 19時47分56秒 | 消える街並み
  嘉永3年(1850年)に創業し,明治20年(1887年)に上野~仙台間の鉄道開通にあたり,現在の位置で開業した,仙台の老舗中の老舗ホテルである『仙台ホテル』が閉鎖されることとなりました。

 『仙台ホテル』は,昔から皇族の方が泊まるくらい,一番格調が高かったホテルでしたが,今では『仙台プラザホテル』にその地位を取って代わられてしまったようです。

 しかし,高校や中学の金持ちの同級生は,みな『仙台ホテル』で挙式したもので,当時の結婚式のキャッチフレーズは,確か“おいしい結婚式”というもので,当時の結婚式はお土産にする伊勢エビ,カマボコ,鯛などがありましたが,『仙台ホテル』は全て食べきるフランス料理の形式で,全て美味しくて,本当に美味しい結婚式だったのを思い出しました。

 『仙台ホテル』の地下のカレー屋さんは絶品だし,昔のお見合いの待ち合わせは『仙台ホテル』の2階の喫茶店が定番だったものですが,仙台のシンボル的なホテルが無くなるのも,仙台がまた違った街へ変わっていく一つの過程なのでしょうか。

 それから,仙台駅という利便性と約1,500人収容のライブホールとしての機能性を持つ『ゼップ仙台』がなくなると新聞記事で見ました。

 “JR東日本”と『ゼップ仙台』を運営するホールネットワーク(HAL)が結んだ契約の更新交渉が難航して,来年8月以降の契約延長が白紙の状態になっているようです。

 このままいくと,仙台駅前という絶好の立地にあり,仙台の音楽の発信基地でもあった『ゼップ仙台』が無くなるということは,予想以上に驚きを与えたようです。

 この『ゼップ仙台』の存続を望む大学生が署名活動をはじめたようで,「『ゼップ仙台』に思い入れがある人は多い。仙台の活性化のためにも署名に協力してほしい」と話していて,今後のJRとHALの動向が気になるところですね。

 駅から『仙台ホテル』を望む


 エントランス部分にも『仙台ホテル』マークが


 『ゼップ仙台』


 『ゼップ仙台』の入口