気ままな歳時記

 気ままに日々の出来事を写真で綴っていきたいと思います。

東宝劇場閉館

2006年02月07日 22時53分46秒 | 消える街並み
 また、仙台の街中の映画館が今月2月26日で無くなります。
 郊外に複合型のアミューズメントパークができて、大型の映画館に人気が集中して、街中の映画館の集客が少なくなっているようです。
 昭和40年代までは、市内には相当数の映画館がひしめき合っており、凄く賑わっていました。

 立町の『東北劇場』、大学病院前の『コニー劇場』、原町の『東日の出』、3本立ての古い映画をやっていた『名画座』、一番町の『松竹』と『東映』そして『日の出劇場』、榴ヶ岡の『公園劇場』などなど、映画が余り流行らなくなり、すこしHな路線に転向した映画館もあったのですが、次ぎ次ぎと閉館していきました。個人的には長い時間、映画を観るのには椅子の硬かった『名画座』が印象に残っています。
 
 東宝は、高校時代の友達との待ち合わせ場所として利用し、そして、今は無き“高山書店”で時間調整で本を見ているという空間でした。(と、いうことは自分は東宝で何回映画を観たことがあるのだろうか)
 1階の入り口の空間は、雨の日の待ち合わせにも便利だったし、向かいの信号が青に変わるまでその場で待っている人もいたし、いつもそんな感じの人が何気に立って待ってましたね。いつまでも時計を気にしながら待っている人を見ると、待ちぼうけかなとかね。
 それから、階段を下りて行くと、都会的なこじゃれた喫茶店“詩仙”が有り、おいしいコーヒーを飲むことができ、東宝で待ち合わせしてそのまま“詩仙”に向かう時もありました。

 ここの場所から“高山書店”が無くなった時も青春の思い出の場所が無くなったなあと思いましたが、時代の流れで東宝までも無くなるなんて。
 仙台の駅前から、またなじみの顔が消えていきます。
  
 昭和38年に開館した東宝劇場