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実は怖い「痩せ」

2023年11月12日 12時42分44秒 | 健康
  肥満は体によくないが、痩せているのは大丈夫と思っていないでしょうか。 しかし痩せすぎは  
  太りすぎ同様、健康を脅かす。 特に痩せた女性の健康被害は深刻で、栄養障害や糖尿病リスク
  などが指摘されています。 実は怖い痩せの弊害と、健康的に体重を増やすポイントを紹介。

 痩せているかどうかの目安になるのがBMI(体
  格指数)
です。体重(kg)を身長(㍍)の2乗で
 割った値が18.5未満だと「痩せ(低体重)」と
 みなされる。国民健康・栄養調査では痩せの男
 性は5%に及ばないが、女性は1割強で、20
 代に限ると5人に1人が該当。順天堂大学国際
 教養学部の“田村教授”は「日本は先進国の中で、
 痩せた女性の割合が最も高い。過度な痩せ願望
 が影響している」と指摘している。痩せた女性
 は1980年代から増え始め、90年代に20
 代で2割を超えた。背景には痩せたアイドルの
 存在や「瘦せが美しい」という価値観の浸透が
                        考えられるという。
     最近はモデルのような細い体形を“シンデレラ体重”と呼び、ダイエットに励む女性もいる。
  しかし、痩せには健康リスクが伴う。 藤田医科大学医学部臨床栄養学講座の"飯塚教授"は「月
   経異常や不妊、将来の骨粗鬆症、さらには生まれる子供が低体重になりやすいことがわかって
   いる」と警鐘を鳴らす。 低体重で生まれると将来、生活習慣病になるリスクが上がるとされ
   る。 痩せの代償は次世代にも及ぶ。
  飯塚教授らが同大職員(20~30代)を調べた栄養調査では「血液検査の結果、低体重女性のほぼ全
   員がビタミンD欠乏症で、他にビタミンB12や葉酸などの数値も低下していた」(飯塚教授)
  ビタミンDは骨の健康や免疫維持に重要。 ビタミンB12や葉酸は赤血球の産生や神経のの働きを
   助ける。 一部の女性は甲状腺機能亢進症などの病気が痩せの原因だった。

  糖尿病は肥満者に多いが、痩せでも発症リスクが上がる。 田村教授らの研究では、痩せた若年
   女性は一定量のブドウ糖を飲んだ後に血糖値が高くなる「耐糖能異常」の割合が、普通体重の
   女性より約7倍高かった。 「糖の貯蔵庫である筋肉が少なく使われていないため、代謝が低
   下した肥満者と同じような状態になっている。 いわば”痩せメタボ”」と田村教授は話す。
  男性にとっても痩せは侮れない。 国立国際医療研究センター臨床研究センターの”井上室長”ら
   は、定期健康診断を受けた企業従業員約7万8000人を最大5年間追跡したデータを分析し、
   長期病休とBMIとの関係を調べた。 その結果、長期病休リスクは普通体重の人に比べ肥満
   男性で約1.8倍、痩せた男性で約1.6倍高かった。 病休の原因疾患はうつ病やがんなどが多か
   った。 井上室長は「長期病休は本人の問題だけでなく、企業にとっては労働損失を意味する。
   従業員の健康管理には肥満とともに瘦せにも着目する必要がある」と注意を促す。

  なお国立がん研究センターの調査では男女とも痩せは肥満と同様、死亡リスクが高いと報告され
   ている。
  痩せ対策は単にたくさん食べて太るのではなく、食事に気をつけ、筋肉を増やしていく。
   食事は「魚や大豆、乳製品、野菜など、たんぱく質やビタミン類、ミネラルを補う食品を少し
   ずつ多種類とるのがいい。 朝食は抜かないこと。 食べて初めて体内で筋肉を合成するスイ
   ッチが入る」と飯塚教授。
  運動は「細切れでいいので、1日合計8000歩を目標に。 筋トレやスクワット、階段の上り
   下りも筋肉を増やすのに効果的だ。 しっかり食べて動いて、健康的に体重を増やすことが重
   要になる」と田村教授は助言している。
   無理に痩せようとせず普通に食事をし適宜運動して過ごすようにすることが大切のようです。

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