夏の風物詩である花火大会が今年、落下する燃えカスへの苦情から、徳島県や千葉県など
各地で中止となった。 昨年は新型コロナウイルス過が明け、数年ぶりの開催となった
大会も多い。 自治体関係者は「毎年であれば慣れもあるが期間が空き、意識が変わっ
たのではないか」と分析する。
徳島県鳴門市で例年8月に開かれる「鳴門市納涼花
火大会」。 約5千発の花火が打ち上がり、コロナ
禍前は約9万人が訪れていたが、同市などでつくる
実行委員会は今年は中止とし、来年以降、規模を縮
小した開催を検討している。 実行委員会によると
コロナ禍前に比べ、住民からの燃えかす被害報告の
件数が増えた。以前から燃えかすが車に染みを作る
被害があり、これまでは職員が洗車して対応してい
た。だが担当者は「近隣では太陽光パネルも増え、
さらなる被害の増加が予想される。
1軒ごとにシートをかけるのも難しい。 開催方法
を検討する時期に来た」と話す。
千葉県船橋市の「船橋港親水公園花火大会」は昨年、燃えかすが近くの係留所のボート7
隻に落ち、修理費用約1200万円を保険で負担した。 係留所と打ち上げ地点の距離
を65㍍とする県の規定はあるが、風向きや風力によっては燃えかすが落下する恐れは
ある。 今年9月の開催を見送り、来年以降は会場を変更する予定だという。
「関東三大七夕まつりの一つで、毎年2日間で約10万人を集める埼玉県の「狭山市入間
川七夕まつり」の花火大会も中止の一因として、燃えかすによる苦情を挙げる。
花火大会で露店爆発事故があった京都府福知山市で、再開を巡り市の諮問組織の会長を務
める京都産業大の”浦中教授(社会安全学)”は「時代は変わり、花火大会はさまざまなリス
クを抱えるものになった」と指摘している。 「経済効果の一方、資金難や物価高で中
止となる大会もある。 存在意識や周辺への被害などを丁寧に検証していく必要がある」
と語っている。 時代が変われば人々の考えも様々になってきているようだ。
各地で中止となった。 昨年は新型コロナウイルス過が明け、数年ぶりの開催となった
大会も多い。 自治体関係者は「毎年であれば慣れもあるが期間が空き、意識が変わっ
たのではないか」と分析する。
徳島県鳴門市で例年8月に開かれる「鳴門市納涼花
火大会」。 約5千発の花火が打ち上がり、コロナ
禍前は約9万人が訪れていたが、同市などでつくる
実行委員会は今年は中止とし、来年以降、規模を縮
小した開催を検討している。 実行委員会によると
コロナ禍前に比べ、住民からの燃えかす被害報告の
件数が増えた。以前から燃えかすが車に染みを作る
被害があり、これまでは職員が洗車して対応してい
た。だが担当者は「近隣では太陽光パネルも増え、
さらなる被害の増加が予想される。
1軒ごとにシートをかけるのも難しい。 開催方法
を検討する時期に来た」と話す。
千葉県船橋市の「船橋港親水公園花火大会」は昨年、燃えかすが近くの係留所のボート7
隻に落ち、修理費用約1200万円を保険で負担した。 係留所と打ち上げ地点の距離
を65㍍とする県の規定はあるが、風向きや風力によっては燃えかすが落下する恐れは
ある。 今年9月の開催を見送り、来年以降は会場を変更する予定だという。
「関東三大七夕まつりの一つで、毎年2日間で約10万人を集める埼玉県の「狭山市入間
川七夕まつり」の花火大会も中止の一因として、燃えかすによる苦情を挙げる。
花火大会で露店爆発事故があった京都府福知山市で、再開を巡り市の諮問組織の会長を務
める京都産業大の”浦中教授(社会安全学)”は「時代は変わり、花火大会はさまざまなリス
クを抱えるものになった」と指摘している。 「経済効果の一方、資金難や物価高で中
止となる大会もある。 存在意識や周辺への被害などを丁寧に検証していく必要がある」
と語っている。 時代が変われば人々の考えも様々になってきているようだ。