寒くなると風邪で鼻炎になり、耳がつまることも多い。
耳管狭窄症の可能性もあり,放置すれば慢性化することもあるという。
初期症状は突発性難聴などとも類似しているので、しっかり見極め
適切な対処が必要なんだそうです。
耳管狭窄症は、鼻腔の
奥にある上咽頭と中耳
をつなぐ管状の耳管が
狭くなって耳がつまり、
音がくぐもって聞こえ
るなど不快感を伴う疾
病だ。 耳管には中耳
で発生する分泌物を咽
頭に排出したり、耳の
内部の空気圧を調整し
たりする機能があり、
狭窄するとそれが妨げ
られてしまう。
日本大学医学部付属板橋病院(東京・板橋)の外来医長、”野村氏”は
「耳管のサイズや働きには個人差があるが、風邪で具合が悪く
なることも多い」と説明する。
耳管狭窄症の主な要因は、喉の上から鼻腔にかけた上気道に起こ
る炎症だ。 粘膜でつながっている耳管の入り口や内部にも炎
症が起きて腫れ、耳管が狭まる。 風邪に伴う鼻炎や上気道炎
慢性の副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎が原因になる場合がある。
野村医長によると「鼻水を何度もすすることでも、症状が起きが
ち」。 上気道の刺激も要因となり、歯ぎしりや歯を食いしば
る癖のある人もなりやすいんだそうです。
診断には、鼻からカテーテルを通し耳管に空気を送り込む耳管通
気と、機械で鼻腔に雑音を発生させ、伝わり方を耳穴につけた
マイクロホンで測定する耳管機能検査があるそうだ。 野村医
長によると「この10年で検査機器が普及し、耳管機能検査を
行える耳鼻科クリニックが増えてきている」という。
耳管通気を行うと、耳が塞がった感じや音のくぐもりはなくなる。
症状が治まれば耳管狭窄症の可能性と診断される。 注意した
いのは、この段階は診断にすぎないことだということ。
「耳管通気は一時的に症状を和らげるのみ。完治させる治療で
はない」と指摘するのは、はぎの耳鼻咽喉科(東京都・町田市)の
"萩野院長"です。 耳管狭窄症の治療はあくまで、耳管の炎
症を誘発した他の炎症を根治すること。 投薬による治療の
ほか、炎症を引き起こす鼻汁の吸引などを行うことで症状が
治まるのを待つ。 また、耳管を広げる効果のある耳抜き、
唾の飲み込み、顎の動かし方などの指導も行われるそうだ。
急性の耳管狭窄症の場合、風邪などによる炎症が治れば、不快な
症状も消えるのが大半とされる。症状を繰り返すようであれば
慢性の耳管狭窄症の可能性もあるそうです。 「慢性症状で来
院する患者は、慢性の上咽頭炎を患っているケースが多い」と
萩野院長。 慢性の炎症をしっかり治療すれば、耳管狭窄症が
治まる率もかなり高くなるという。
耳がつまる症状で受けた検査で、耳管狭窄症ではないかと診断さ
れた場合、突発性難聴やメニエール病、耳管開放症が考えられ
る? 耳管狭窄症と症状は似ていても、治療法が大きく異なる
ので、改めて診断が欠かせないという。
例えば耳管が開きっぱなしになる耳管開放症は、耳管狭窄症と同
じ症状の他に、自分の声が響くという症状が多く見られる。
生まれつき耳管の広い人などがなりやすく、耳管を動かす筋肉
の衰えや耳管回りの脂肪の減少なども原因とされているという。
加齢も関係し、過激なダイエットや重い病気で急に痩せたとき
にも起こりがちだそうです。 「右耳が耳管狭窄症で左耳が耳
管開放症というケースもあるんだそうです」(萩野院長)。
耳管狭窄症は重篤な病気ではないが「症状を放置していると治療
が長引くこともある」(野村医長)。 他の病気と見分けること
も欠かせない。 特に突発性難聴では早めの対処が必要で、症
状が出たら1週間以内に診察を受けるのが望ましいそうです。
どんな病気でも、早急の対応・対処が必要のようです。
耳管狭窄症の可能性もあり,放置すれば慢性化することもあるという。
初期症状は突発性難聴などとも類似しているので、しっかり見極め
適切な対処が必要なんだそうです。
耳管狭窄症は、鼻腔の
奥にある上咽頭と中耳
をつなぐ管状の耳管が
狭くなって耳がつまり、
音がくぐもって聞こえ
るなど不快感を伴う疾
病だ。 耳管には中耳
で発生する分泌物を咽
頭に排出したり、耳の
内部の空気圧を調整し
たりする機能があり、
狭窄するとそれが妨げ
られてしまう。
日本大学医学部付属板橋病院(東京・板橋)の外来医長、”野村氏”は
「耳管のサイズや働きには個人差があるが、風邪で具合が悪く
なることも多い」と説明する。
耳管狭窄症の主な要因は、喉の上から鼻腔にかけた上気道に起こ
る炎症だ。 粘膜でつながっている耳管の入り口や内部にも炎
症が起きて腫れ、耳管が狭まる。 風邪に伴う鼻炎や上気道炎
慢性の副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎が原因になる場合がある。
野村医長によると「鼻水を何度もすすることでも、症状が起きが
ち」。 上気道の刺激も要因となり、歯ぎしりや歯を食いしば
る癖のある人もなりやすいんだそうです。
診断には、鼻からカテーテルを通し耳管に空気を送り込む耳管通
気と、機械で鼻腔に雑音を発生させ、伝わり方を耳穴につけた
マイクロホンで測定する耳管機能検査があるそうだ。 野村医
長によると「この10年で検査機器が普及し、耳管機能検査を
行える耳鼻科クリニックが増えてきている」という。
耳管通気を行うと、耳が塞がった感じや音のくぐもりはなくなる。
症状が治まれば耳管狭窄症の可能性と診断される。 注意した
いのは、この段階は診断にすぎないことだということ。
「耳管通気は一時的に症状を和らげるのみ。完治させる治療で
はない」と指摘するのは、はぎの耳鼻咽喉科(東京都・町田市)の
"萩野院長"です。 耳管狭窄症の治療はあくまで、耳管の炎
症を誘発した他の炎症を根治すること。 投薬による治療の
ほか、炎症を引き起こす鼻汁の吸引などを行うことで症状が
治まるのを待つ。 また、耳管を広げる効果のある耳抜き、
唾の飲み込み、顎の動かし方などの指導も行われるそうだ。
急性の耳管狭窄症の場合、風邪などによる炎症が治れば、不快な
症状も消えるのが大半とされる。症状を繰り返すようであれば
慢性の耳管狭窄症の可能性もあるそうです。 「慢性症状で来
院する患者は、慢性の上咽頭炎を患っているケースが多い」と
萩野院長。 慢性の炎症をしっかり治療すれば、耳管狭窄症が
治まる率もかなり高くなるという。
耳がつまる症状で受けた検査で、耳管狭窄症ではないかと診断さ
れた場合、突発性難聴やメニエール病、耳管開放症が考えられ
る? 耳管狭窄症と症状は似ていても、治療法が大きく異なる
ので、改めて診断が欠かせないという。
例えば耳管が開きっぱなしになる耳管開放症は、耳管狭窄症と同
じ症状の他に、自分の声が響くという症状が多く見られる。
生まれつき耳管の広い人などがなりやすく、耳管を動かす筋肉
の衰えや耳管回りの脂肪の減少なども原因とされているという。
加齢も関係し、過激なダイエットや重い病気で急に痩せたとき
にも起こりがちだそうです。 「右耳が耳管狭窄症で左耳が耳
管開放症というケースもあるんだそうです」(萩野院長)。
耳管狭窄症は重篤な病気ではないが「症状を放置していると治療
が長引くこともある」(野村医長)。 他の病気と見分けること
も欠かせない。 特に突発性難聴では早めの対処が必要で、症
状が出たら1週間以内に診察を受けるのが望ましいそうです。
どんな病気でも、早急の対応・対処が必要のようです。