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口臭ケア

2019年05月18日 12時54分11秒 | 健康
  人と会うとき、特に初めて会うのときに息が不快だと、第一印象でマイナス要因となってしまう。
  面と向かって指摘されることも少ないため、自分の口臭が心配という人も多いのではないでしょうか。

  マイボイスコム(東京・千代田)が成人1万605人を対象に2018年12月に実施したアンケートに
   よると、他人の臭いで気になるもの(複数回答)として「口臭」を挙げたのは62.8%。 「体臭」
   「タバコ」「加齢臭」などを抑え1位となったそうだ。
  口臭は胃が悪いことが原因で起こる、と思っている人もいるかもしれない。 が実際は「胃の空気が
   外に出てくるのはゲップをしたときくらいだそうです。 口臭の原因は9割以上、口の中にある」
   と東京医科歯科大学大学院健康推進歯学分野の“川口教授”は指摘しています。
  口の中には500種類以上の細菌がいる。 細菌ははがれた粘膜や血液、食べカスなどのたんぱく質
   を分解し、揮発性硫黄化合物を作り出す。 これが口臭の原因なんだそうだ。
  程度の差こそあれ、口臭がまったくない人はいないそうです。 歯周病や唾液が少ないドライマウス
   の人は特に口臭が強くなるそうだ。 糖尿病や腎臓病といった口以外の病気で起こる「病的口臭」
   もまれにあるそうですが、口の中に問題がないのに口臭が強い人はめったにいないという。

 口臭を抑えるために日々取り組めることはいろいろある。 
 まず、朝食は必ず取るようにしたい。1日で最も口臭が
 強くなるのは起床直後。 睡眠中は殺菌作用のある唾液
 の分泌が減り、口の中で細菌が繁殖するためだという。 
 食事をすると唾液の分泌が増えるとともに、口中の細菌
 が食べ物と一緒に飲み込まれて口臭が弱くなるそうだ。
 口内の細菌を減らすには1日2回、朝晩の歯磨きが欠か
 せない。 歯周病は確実に口臭を強くする。歯間ブラシ
 やデンタルフロスを使って、歯と歯の間も忘れずに掃除 
 しよう。 慶友銀座クリニック(東京・中央)の“大場院長”
 は「食後に爪ようじを使うだけでも効果がある」と話す。
 舌の掃除も口臭対策には有効だそうだ。 舌の上につい
 ている白または淡黄色の汚れを舌苔(ぜつたい)といい、は
 がれた粘膜や細菌から成る。 最も口臭が強くなる起床
  直後に鏡で舌の様子を確認し、舌苔が厚いときは掃除をする。 川口教授は「専用の舌ブラシや柔ら
   かい歯ブラシを使うとよい」と勧めています。 ブラシを水に濡らし、舌の奥から手前に向かって
   舌苔をかき出し、最後にうがいをする。 歯磨き粉は不要。 舌を痛めやすいので、くれぐれも軽
   い力で・・。 こちらは1日1回で十分で、きれいなピンク色の舌なら毎日しなくてよいそうだ。

  唾液の分泌が増えると口臭は少なくなる。 食事はよくかんで食べるように心がけましょう。
  「カフェインは口腔乾燥を引き起こすことがあるので、取りすぎに注意する」(大場院長)
  食後すぐに眠ると、消化機能が低下して口臭が強くなる。 夕食は就寝4時間前までに済ませよう!
  徹夜をすると口臭が強くなるように感じるのは気のせいではないという。 「睡眠不足だと粘膜の新
   陳代謝が乱れて舌苔がたまりやすくなる」と川口教授は説明しています。
  タバコは吸わないのがベスト。 ニコチンやタールの臭いに加えて、歯周病を進めたり、口内を乾燥
   させたりすることでも口臭を強くするといわれているそうだ。

  これらの対策を実行しても改善が見られないなら,「歯科か口臭外来のある医療機関を受診すべきだ」
   と大場院長は助言している。 川口教授は「特に異常を感じなくても、年に1~2回は定期的に歯
   科健診を受けるべきだ」と勧めています。
   自分の口の状態をわかってくれる、かかりつけ歯科医を持つことも大切ではないでしょうか。
    (私も月一回ペースで、口内チェックと歯茎の検査など受けています)