農業じゆう人

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アホウドリ

2015年03月28日 12時20分30秒 | 話題
 明治の昔「龍睡丸」という帆船が難破して乗組員が北太平洋の孤島に漂着する出来事があった?
 水も食料も足りぬ過酷な日々が始まるが、海の男たちは健気だ
 その苦闘を、船長の教え子が聞き書きした「無人島に生きる十六人」は隠れた名作でないでしょうか

  物語には「アホウドリ」がよく登場する。 歩くのが下手で、すぐに捕まるからアホウ・・・。
  とはいえ肉は食べられるし、船員たちは産卵期に毎日オムレツにありついて重宝したそうだ
  そしてじつはこの島には、人間のひどい犠牲になった歴史もあるそうです。
  ちょうど龍睡丸事故のころ、羽毛採取のために大量に捕獲され、殺されていたそうなんです

  その現場は伊豆諸島の「鳥島」だったそうです。
  それまで膨大な数のアホウドリが生息していたが、明治末期までに500万羽が命を奪われたという
  以来、激減したままになっているアホウドリを、新たに小笠原諸島に移して増やそう!
  そんな計画を「山階(やましな)鳥類研究所」の試みが、実を結びつつあるそうだと伝えられた!
 同諸島では戦後初の繁殖が、DNA解析で確認されたと
 昨日(3月26日)・NHKニュースで伝えていた。
 (左の写真はテレビから。媒島(なこうどじま)で撮影されたもの)
 繁殖地であった伊豆諸島の鳥島は、火山の噴火で繁殖は
 できなくなるの可能性があるため、環境省と同研究所などは
 平成20年から「聟島(むこじま)」にも繁殖地を広げようと
 アホウドリを移住させる試みを続けていたそうです。
   去年5月、聟島からおよそ5㌔離れた無人島「媒島」でアホウドリのヒナが見つかり東京都などが
   現地で調査したところ、1組のつがいが飛来していることが確認され、付けられた足輪などから
   雌は聟島に移住させた個体で、雄は鳥島から巣立った個体と分ったんだそうです。
   そして、ヒナの羽毛や、近くに落ちていた羽などのDNAを分析したところ、ヒナはこのつがい
    から産まれていたことがわかったそうです。

  小笠原は噴火の恐れもなく、このまま繁殖が続けば「絶滅危惧種」が見事によみがえるかも・・!
  思えば「アホウドリ」とは・・ひどい名では・・そう思いませんか?

   かの無人島に漂着した16人は、この鳥がくちばしの縄を仲間とともに外す光景を見て
   生きる希望をもらったそうだ!   “おいらたちも、鳥に負けずに、しっかりやろうぜ”
    そんな頑張りを教えてくれたのが「アホウドリ」であったそうだ。

   「絶滅危惧種」  そんな環境から甦る日が早々にくることを願ってやみません。