Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

線の太い音

2011年11月23日 | ピュアオーディオ

オーディオをやられている方とお話をすると「線の太い音」を求めている話を良く聞きます。「線の太い音」を求めていらっしゃる方のケーブル類を見て見ますと細いケーブルを使われている傾向が有る様に感じます。

「線の太い音」が出るアンプとしてSS誌等で評価されていた ハーマン・カードン サイテーションXXを購入して使っていた事が有ります。しかしこのアンプはなかなか使いずらいアンプで、マルチアンプシステムの低音として使っても、中高音と繋がりにくい独得のサウンドのアンプでした。その頃は中高域にアキュフェーズのアンプを使っていました。XXのサウンドはどんなサウンドかと云うと、「音の塊」と「曇った音」が合わさった様な・・・繊細な音は苦手でした。回路的にもNFBがいっぱいかかっていました。

音数(情報量)は細い線(ケーブル)でも十分出て来ます。「線の太い音」はこれにエネルギー感が付いて来ないといけません。エネルギー感はケーブルの断面積に比例して出る傾向が有ります。

自分でケーブルをブレンドして1本のケーブルに仕立て上げる事をして来ました。1本で周波数特性・情報量・エネルギー感を満足させる事は非常に難しいと思っています。1本のケーブルで全てが出せればそれに越した事がないのは当然ですが、そうは簡単には行かないようです。

情報量をとにかく多くして、エネルギー感を付けてやれば、圧倒的な音数と「線の太い音」を獲得できるようです。私個人の場合、とにかく「音数」を増やす方向と周波数帯域の拡大で挑戦して来ました。音数(エネルギー感も)が増えれば必然的に「線の太い音」になってくれるようです。


オーディオの「基礎的項目」への所感

2011年11月22日 | ピュアオーディオ

オーディオの「基礎的項目」の見直しと云う事でこの7年間挑戦して来ました。その結果、
1)電源系や信号ラインのケーブルや配線の重要性を認識しました。
  ヒューズも非常に有効でした。
2)「SPシステム」系については「SPユニットの性能」の時系列の比較、(古いものほど良い傾向・・・同じ型番なら)
  SPユニットの組み合わせとSPのセッティングの重要性を感じました。

電源系でオーディオグレードヒューズと云うものも試しています。カイン・ラボの金メッキ品やフルテックのロジウムメッキ品、オールージュのFXヒューズも使っています。性能的にはFXでしょうが価格も飛びぬけています。一般的に使える性能と云う事で個人的にはフルテックを採用しています。お金に余裕のある方はFXヒューズを使われると更に性能アップするでしょう。

電気系のグレードアップをして行くと「見通しの良さ」が出て来ます。これは「ベールを被った音」のベールを剥ぎ取ったサウンドの到達点です。この「見通しの良さ」にもグレードが有って、「くもり」を感じる場合はまだ先が有ると云う事になるでしょう。「見通しの良いサウンド」は演奏家のステージが「見える様な」感じになると推測しています。


612Aシステムのバランス調整

2011年11月21日 | ピュアオーディオ

今日は久しぶりに612Aシステムを聴いています。RCA箱システムの「鳴らし込み」の為、鳴らす時間が少なかったのですが、以前から気になっていた低音と中高音の音のバランスを取り直して見ました。

Sw81

元々ハイ上がりな感じの処にDECCAのリボンツィーターを加えたので、更にハイ上がりな感じに聴こえていました。このSPは純正ネットワークではなく、同じALTECのN1201-8Aを改造して使っています。純正ネットワークは「直出し配線」方式となっている為、音質アップの期待が出来ないからです。

N1201は調整用ボリュームが2個付いています。2KHzと10KHzの帯域をバランス調整できます。ハイ上がりに感じていましたので、どちらも1/4回転程反時計回りにセットし直しました。(高域を減らす方向)

調整した後の確認では幾分音のバランスが低域側に寄った様で、ベースのアタック感を強く感じるようになりました。ハイ上がりな感じが薄れています。しばらくこのままの状態で聴き続けて更に調整を進めて行く予定です。


WE101Dプリアンプを作りたい

2011年11月20日 | ピュアオーディオ

現在欲しい機器はプリアンプ。なかなか自宅用に使える「歎美な世界」を描き出す様なプリアンプが思い付かない。入出力はXLRで・・・となると過去の名器達は使えません。

以前から作りたいと思っていたWE101Dプリアンプ。このアンプを作るには色々とパーツが必要です。東京なら直ぐに適当なパーツが手に入るのでしょうが、いかんせん九州ではなかなか揃いません。ネット通販で購入も考えますが、サイズや特殊なパーツは実際に見てみないと判りません。そうは言いながら少しづつ集めています。

真空管やアンプの基本的な処は101Dシングルアンプと予備のプリアンプから取れば良い訳で、それらは確保しています。残るはプリアンプのデザインとケースです。デザインは基本的なデザインを既に決めていますが、適当なケースがまだ未入手です。ボリューム・バランス、VUメーター、プラグソケット類は確保していますので、組み込むケースさえ見つかれば部品集めは完了します。もうすぐです。


シングルウーハーが良いか?ダブルウーハーが良いか?

2011年11月19日 | ピュアオーディオ

SPを考える時に、500Hz以下の帯域で全体の70%以上の「音」が出て来る事を知っておくと、ウーハーの重要性が理解できると思います。

一般的なSPではシングルウーハーのシステムが多いですが、一部にはダブルウーハーのシステムも有ります。それぞれにメリットが有りデメリットも有ります。音質面に限ってもメリット・デメリットが存在します。ダブルウーハーの場合は縦に並べるモノと横に並べるモノが有り、音質の性格が変わって来ます。

ダブルウーハーは低域の最低域を延ばす様に捉えられがちですが、最低域を延ばしたいならシングルウーハーの方が延ばせると思います。ダブルウーハーでは再生帯域が重なり合いますので「量感」を膨らませる方向に働くように感じます。もちろんエネルギー感も重なり合いますので「ガッツ」の有るサウンドになる傾向が有ります。

ウーハーを縦に2発並べる方式はシングルウーハーに似たサウンドになる様だと感じています。2つのウーハーの中間に音の中心が来る点は横並びも一緒ですが、音の回りこみ効果が出てきますのでヌケの良いサウンドになる傾向が予測できます。

これに対して横に2発のウーハーは重心が低く、重低音を出せるウーハーが使われるようです。バッフル面積が大きく取れるので「前に音を出す」様な傾向のサウンドに向いています。

個人的にはシングルウーハーのバランスの良さを採用しています。オリンパスの箱はパッシブコーンを使ったS8Rが有名ですが、パッシブコーンの「反応の鈍さ」を嫌いました。またオリンパスの箱は思いのほか容積が小さいので、シングルウーハーの方が質感の高いサウンドを出せると思いました。オーディオを40年近くやっていますと「迫力」よりは「バランス」の良さの方が重要と思っています。

シングルウーハーもダブルウーハーも、組み合わせるパワーアンプのドライブ力や再生帯域で、聴き分けが出来ないくらい近似のサウンドにすることが出来ます。


オリンパスシステムの近況

2011年11月18日 | ピュアオーディオ

先月初旬に低域のアンプをクラッセ CA-2200からレビンソンNo431Lにして約1ヶ月以上が経ちました。導入当初から低域のドライブ力が数段上の感じを受けていました。この間にSPケーブルをベテルギウスからシリウスSPにした事で、「冷たさ」の有る音色が「暖かい」音色に変わりました。この暖かい音色で中域と高域の音色が揃いました。

No431l2

最近は随分と活性化した来た様で、表現力に「しなやかさ」と更に「沈み込む低音感」が出て来たように思います。以前良く聴いていた松尾明トリオの「ベサメ・ムーチョ」も非常に新鮮な感じで楽しめるようになりました。LE15Aウーハーを制動し切っている様な感じでスピード感が上がっています。シンバルの余韻も更に多くなっています。

低域の500Hz以下の帯域が、出ている音の70%以上を占めますので、アンプのドライブ力の差と質感の差は大きいです。結果的にクラッセからの交換は大成功だったと思います。でもまだまだ変わって行くだろうと思います。


今日もハイキング

2011年11月17日 | 写真・カメラ・林道ツーリング

昨日に続き今日も20Kmハイキングに行きました。同じ山に登ったのですが、そこまでの道中はちょっとコースを変えて目先を変えて楽しみました。

1116_1_2

コースを変えて偶然「長田の大銀杏」を見つけました。樹齢400年の大樹です。福岡のTVで時々紹介されていたのですが、どこにあるのか判らなくて行けないでいました。チョッと奥まった住宅地の真ん中の神社に有りました。車では道幅が狭く行き辛い所です。

1116_1

さすがに2日目になりますと足がこわばって来ます。最後の1時間ほどは休憩を度々取りながらやっと帰り着きました。知らないうちに体力が落ちています。

1116_1_3
(清水山 大観峰より南の方角)
1116_1_5
(清水山 大観峰より西の方角・・・有明海が望めます)


現在の懸案事項

2011年11月17日 | ピュアオーディオ

現在の懸案事項は
1)自宅システムのプリアンプ
2)RCA箱システムのチャンデバ

です。
自宅のプリアンプはC40を使っていますが、音のキレと冴えの点で不満を持っています。低価格で替わりうるプリアンプを探していますがなかなか判断できません。C40の内部配線を交換して特性を良くする事も一つの手法でまだ踏み切れません。もう少し考えて見たいと思っています。

RCA箱システムのチャンデバは、F-15Lを修理に出していますのでその修理を待っています。代品で使っているUREI#525はまだ活性化中で、どこまで良くなってくれるか未知数です。現在の時点では性能不足です。内部配線の状態を考えると、それほど高性能化は期待できない様な作りですので、こちらも内部配線を交換してやらないと使えないかも知れません。やるにしても手間と材料代が結構かかりますので悩んでいます。


ハイキング

2011年11月16日 | 写真・カメラ・林道ツーリング

今日は非常に素晴らしいお天気で、久しぶりにハイキングに行ってきました。片道2時間、350mの山の頂に上ってきました。今日夕方の天気予報では50Kmの視界があったそうです。

オーディオの試聴ばかりしていますと殆ど動きませんので運動不足になります。毎日1時間以上自宅の周りを歩いていますが、夜間のウォーキングですので景色が有りません。

10時から歩き始めて12時に頂上に着きました。1時間昼食を挟んで休憩し1時から3時までかかって歩きました。標高差が有りますので、行きは上り坂、帰りは下り坂になります。当然歩き方を変えないと翌日筋肉痛になります。上りは普段通りか大股で歩いても構いませんが、下りは「小幅」で歩かないと翌日が大変です。現在のところ「筋肉痛」の前兆は有りません。

3時に帰社後、ゆったりとした心地で(単なる疲れ)最近購入したCDを聴き始めました。ベートーベンのP協3・4・5番(ゼルキン/小沢)を楽しみました。「音質」の確認ではなく「音楽」を楽しむ事の方が私は楽しいです。


音質を追求するなら・・・

2011年11月15日 | ピュアオーディオ

オーディオをやっていて「音質」を追求しなければ非常に楽な趣味なのですが、同じ音質でも長く聴き続けていると「もっと上の音質を・・・」と欲しくなります。また他所で良いサウンドを聴くとそのサウンドが耳に残って自分の装置でも出したくなります。

機器(CDP・プリ・パワーアンプ・SP他)の交換で解決出来るので有れば事は簡単ですが、そうは簡単には行きません。音質に占める機器の占有率は50%に満たないと思うからです。

経験的に申し上げると
1)使用頻度が一番重要・・・機器の活性化とその音質の維持の為。
  1週間に1回、1ヶ月に数回程度の使用頻度では、活性化どころか維持管理が出来ません。
次は、
2)SPのセッティング・・・音を濁らせない事、クリアーな音質で有った方が鮮明です。
  システムの成果を出して来るのはSPからのサウンドです。
  セッティングの方法は色々ありますので、自分で工夫する事が大切です。紋切り型に考えない事です。常に「もっと良い方法はないか?」・・・と努力するしか有りません。

以上2点の基本的な事を抑えておかなければ、いくら「改善」してもレベルが落ちて階段を上がって行きません。使用頻度の少なさは「音質劣化」が進みます。