Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

新SP アルテック620A

2007年12月23日 | ピュアオーディオ

620a1 新しいモニターSPが到着しました。アルテック620A(604-8G)です。まだオリジナルの状態ですがなかなかなサウンドを聴かせますが、オリジナルの状態ではチョッと音数が足りません。手順を踏んで「音質アップ」の為Trail仕様にして行きます。

620a2 銀箱(604-8G)の箱と並べてみますとその存在感が違います。でかい!!銀箱で感じていた低音不足が大幅に改善できそうな予感です。質感は紛れもなくアルテックのサウンドです。4343の様に低音と高音の質の違いもなく低域から高域まで質感の繋がりが良いですね。

SP自体触る所も有りませんので「丈夫で故障知らず」のプロの要求にこたえる構造とTrail仕様にしたときの「質感」でハイエンドクラスのマニアにも受け入れられると思っています。

このSPは30年ほど前のSPです。当時知る人ぞ知るSPだったのですがJBL43シリーズ旋風が巻き起こっていてメジャーになれなかったSPです。

620a3 おかげでJBL#4343を購入し27年付き合ったあげく「これ以上の音質アップは原理的に厳しい」と判断してとうとう嫁に出してしまいました。その代わりにいつも気になっていた620Aを購入しました。これから何処まで「音質改善」が出来るか楽しみです。既に銀箱で可能性を感じていますのでイージーで高音質なSPになることは間違い有りません。

El34pp1 この620AをドライブするアンプのTrail仕様化を開始しました。吉永オーディオ製のEL34ppステレオアンプです。内部配線をシリウス化しています。写真を見て真似しようとしたら「ノイズ」の塊になりますので安易な模倣はしない事です。プリアンプは既にシリウス化が終わった物が有りますので「低価格」でスーパーマニアクラスの音質になります。


シリウスケーブルの特徴その②機器の活眼

2007年12月22日 | ピュアオーディオ

シリウスケーブルをラインや電源に使うと「機器が活眼」します。

シリウスケーブルにしただけで今まで使っていた機器が数段上のクラスのサウンドを出し始めます。

他社の高級ケーブルを使われた方はご存知と思いますが、「ケーブルのエージングに100時間~300時間必要」といわれたことは有りませんか?

ケーブルのバーンインなどは1時間もすればほぼ完了します。プラグのオスメスの「馴染み」も4~5時間もすればほぼ完了します。何故他社はケーブルのエージングに100時間~300時間もかかるといっているのか理解に苦しみます。

シリウスケーブルの場合、ケーブルのエージングよりも機器が「活眼」する為に「100時間」程必要と考えています。機種や使う頻度によっては3ヶ月後、半年後になるかもしれませんが、「機器内部の伝送容量やスピード」が変わることを云っています。

これは推測ですが多分に機器内の「半田付け部」が完全放電して行く為の期間だと考えています。

通常の電圧・電流では半田付け部の放電は小さなままです。大容量の信号が流れてきても直ぐに対応できないのです。機器内には沢山の半田付け部が有ります。それらが「関所」となって最後の一箇所が開いた時に今までとは完全に違う質感・情報量になります。これが「活眼」です。

これらの変化は使っていれば得られる効果ですから、この変化を楽しみながらシリウスケーブルで音楽を楽しんでいただきたいと考えています。


シリウスケーブルの特徴その①静寂性

2007年12月21日 | ピュアオーディオ

シリウスケーブルはノイズの進入を防ぐ為、万全の素材と構造を吟味して作り上げています。また電柱電線から混入してきたノイズはシリウスケーブルを通る事でノイズがキャンセルされ、アイソレーション電源を通ってきたのと同じ効果かそれ以上の効果を発揮します。

それはケーブルとアースの取り方に秘密が有ります。しかしシンプルな方法ですのでデメリットがほとんどないのが最大の特徴でしょう。(唯一取り回しが悪い)

同じ構造のケーブルであっても使う部位やプラグにより「最適」な回路が有りますので試行錯誤して最高の性能を発揮するように作り上げています。もちろん組み合わせるプラグや半田材も妥協をすることなく良質の物を使っています。

例えば電源系の場合、「アイソレーション電源」が要らない事で余分な費用が発生しません。自宅も事務所も30年前の壁コン(2P)から電源を取って、100dbを越えるSPを使ってノイズ感は皆無です。

ラインケーブルもシリウスを使いますとノイズが激減します。使う箇所が多ければ多いほど「静寂感」が増して行きます。特にSPケーブルは長いのでノイズを拾いやすいですがシリウスケーブルは逆にノイズをキャンセルして行きます。

ノイズの存在と「静寂感」は逆比例の関係に有ります。ノイズが少なくなれば「静寂感」が増します。「静寂感」が素晴らしい装置と言うのは装置の性能がより発揮されると言う事です。

ノイズは何処から進入してくるかと言いますと

1)電源ケーブル・・・ブーンを言うノイズが聴こえるようでは劣悪な電源ケーブルです。ノイズ音は聴こえないけどシリウスに交換すると「静寂感」が全く違うというケーブルがこの頃多くなってきていますが、アンプやCDPのオリジナルケーブルの殆どはノイズを拾っています。(ノイズが乗っています)IECインレットタイプの電源ケーブル交換が出来る機種を購入されるのをおすすめします。電源ケーブルで音作りしていると言うメーカーも有りますが、知っているようで知らないのがメーカーだと思っています。(コストとの関連も有るのでしょう)

2)SPケーブル・・・・ケーブルの中で一般的に長いのがSPケーブルでやはり外部からのノイズの進入が有ります。ここでノイズを拾うと手の施しようが有りません。

3)ラインケーブル・・・・ケーブルと名の付く所は基本的にノイズを拾います。

4)アンプ内他機器内・・・・これらの機器にも「配線」が使われています。これらの配線の劣悪な事。シールドされている配線など皆無です。各メーカーの電気技術者は基本的な点が盲点となっています。

CDやLPの曲と曲の間の「無音」の処が本当に素晴らしい「静寂感」を持っていますとその装置の「ダイナミックレンジ」は素晴らしいものとなります。

超高級のアンプはやはりこの点についても良く研究されている物が有り「質感」が違います。しかしながら一般的な機器でもフルシリウスラインのケーブルで同等の「静寂感」と「質感」を得る事が出来ます。アンプの資質が高ければ高いほど(設計・製作が正確であるほど)効果も大きくなります。

なぜシリウスケーブルは「静寂感」が高いか?(ノイズの影響を受けないか?)は使用しているケーブルが厳重な2重シールドをしており、コアの役割を果たしていると考えられるからです。通常一般的なシールドケーブルとは桁違いのシールド効果です。これが世界最高峰とも言われるスーナー社の技術力だと思います。


フルシリウスラインの音の世界

2007年12月20日 | ピュアオーディオ

SPの持つ音色や性質の分だけ「音」(音楽表現)の世界が有る。「良い音」といってもSPの表現力の世界である。

例えば私の自宅の707Jシステムは「軽く包み込むようなさわやかなサウンド」である。これに対し事務所のオリンパスシステムは「重厚な低音に支えられた緻密なサウンド」になっている。RCAのWウーハーフロントロードホーンシステムは「ホールに居て聴く様なサウンド」、アルテック銀箱は「軽くはじけるようなサウンド」とそのSPやSPユットの持つ特徴をそのまま引き出している。

いずれのシステムもレーシングマシンよろしく「軽く吹き上がる」エンジンのように反応する。この「軽く吹き上がるように」する事が「ケーブル」の役目だと思う。

30年前からステレオのグレードアップを繰り返してきても「ベール」がなくならなかった。オーディオ評論家のおすすめ機器を購入してもこの「ベール」はなくならないので、自分でトレールやケーブルを作り始めた。シリウスケーブルの「化け物シリーズ」と「ライントランス」を自身で開発して初めて「ベール」を被らないサウンドに到達しました。

この「ベール」のないサウンドは快感である。どんなSPも持てる性能を発揮したように唄いだす。見通しが良く、ヌケが良く、切れが有り、岩清水の味わいが有り、しかも力感と吹け上がる反応の良さ、そして包み込むような余韻を感じられる。これが「フルシリウスライン」の質感です。それでいてSP持つ特徴はそのまま出してきます。

しかも殆ど癖がないから何時まで聴いても飽きない。本当に良いサウンドになるとステレオの前から動きたくなる。次から次にCDやLPを掛け続け何時までも聴いていたい気分になる。こんな経験をされたことはないだろうか?


ステレオの音質

2007年12月20日 | ピュアオーディオ

ステレオの「音質」の50%以上は「ケーブル」で決まる。これが私の結論です。

やはり「良いケーブル」を使わないと「良い音質」にはなりません。「良いケーブル」を理解するには「高級ケーブルのつまみ食い的な使い方」をやめなければなりません。

ケーブルをアンプやCDP・DACと同じ扱いにして「音質」を比較しようなんて浅はかな事は考えない方が良い。ケーブルの本質を知らない人のすることです。高級ケーブルを「つまみ食い」したことのある人ほど「高級ケーブル嫌い」になっている。それはそうでしょう、投資効果を得られなかったのだから。でもケーブルに対する認識がないことがその結果を招いたと知るべきだ。(自業自得)

電気の容量の流れを「水」の流れに置き換えて説明しましょう。通常レベルのケーブルを水路に例えると「WDH寸法 1cm×1cm×1cm」の水路とします。

CDPからプリアンプ間に高級ケーブル「10cm×10cm×10cm」の容量の水路の容量が有った場合、プリアンプまでは到達しますが、プリアンプからパワーアンプ、SP端子、SPユニットまでが「1cm×1cm×1cm」のままでは10立方cmの水量は到達しません。ほとんど効果がないと判断されます。

これがプリアンプとパワーアンプ間であっても前後が同じなら効果なしになるでしょう。

ケーブルは全ての容量を揃える事ではじめて「評価」すべき出発点に立つのです。なまじ電気のことが詳しい人ほどこの盲点に気付きません。

結局50万円、100万円(実力通りの場合)の高級ケーブルを1セットや2セット買った処で、ライン全体及び電源まで交換できるわけでもなく(お金が続かない・評価方法をしらない)、つまみ食いをした処で「挫折」しているのです。

先日オリンパスシステムの電源ケーブルを入り口側から順にSCE-43からSCE-45に交換して行きましたが、やはりその途中までは「効果の実感」は有りませんでした。良くなる処も有れば悪くなる処も出るといった具合で、特に「音のバランス」がおかしくなりました。しかし、全てのケーブルの交換が終わると目が覚めるような変身振りです。確実に前の次元を超えています。

電源ケーブルは情報を流す(水をくみ上げる)ポンプのような物だと思っています。ポンプの能力がないと沢山の情報量(水量)は送れません。

電源ケーブルとインターコネクトケーブル+SPケーブルの「音質」に与える影響は50%:50%と推定しています。

電源ケーブルもラインケーブル・SPケーブルもグレードを全て揃えて初めてその「ケーブルの評価」が判ります。

複雑なシステムではお金もかかりますのでシンプルな装置で確認される事をおすすめします。

CDP+プリメイン+フルレンジSPぐらいで実験されるとよろしいでしょう。但し電源はすべてIECインレット方式であること。加えて出来れば同じプラグを使ったXLRケーブルが望ましいでしょう。

プラグのメーカー・型番・材質で月とすっぽん程の「音質」の違いが有ります。要注意です。


新SPの発注

2007年12月19日 | ピュアオーディオ

事務所の奥に鎮座していたRCA Wウーハーフロントロードホーンシステムが専務宅に引っ越しました。専務宅のJBL#4343は嫁に行きました。

LE8T,409、ⅢLZ、ガウス25cmフルレンジも嫁に出しました。

現在事務所の専務エリア(フロアー試聴室)の方にはアルテック604-8G銀箱とAR-3aしか有りません。チョッと淋しいのでもう少し大きなSPを発注しました。来週には入荷するでしょう。専用トレールやメインアンプの準備ができていますのでいつでも入荷OKです。

買おう、買おうと思っていてなかなか買えなかったSPですので到着が待ちどうしいです。こちらは直ぐにTrail仕様にして使う予定です。このSPさえあれば殆どの音楽で不満は出ないでしょう。

SPの名前は入荷するまで伏せておきます。

今月はいっぱいSPを嫁に出しましたが、自宅にはSP-707Jシステム、EC-138(D130)Ⅲウェイシステム、BC-Ⅱシステムの3セットがいまだ健在です。(すべてTrail仕様済み)

オリンパスシステムもRCA(ユニットはJBL)システムも健在です。他にテレフンケンRB46とAR-3aと7セットも有ります。これに38cmクラスSPがもう1セット追加します。

テレフンケンとARも嫁に出してもいいかな?


模様替え

2007年12月18日 | ピュアオーディオ

昨日から事務所の入り口側のシステムを整理しています。不要なアンプやSPを処分してシンプルな形にしています。

現在こちらではアルテック銀箱がメインでAR-3a(オリジナル)がTrail仕様準備中です。

RCAのWウーハーシステムは専務宅に行きました。(まだ途中です)当然専務宅のJBL#4343は嫁入りさせました。

他にもアンプの入れ替えを予定しており、落ち着くのは来週になるでしょう。


AR-3aオリジナルのサウンド

2007年12月16日 | ピュアオーディオ

Ar1 AR-3aのウーハーエッジ交換が終わり、正常な状態で音出しを致しました。正直云いまして「ガックリ」な音です。これが30年前の音なんでしょうね。

「すごい低音がする」と聞いていましたが、その低音でさえ私のアルテックシステムに軽ーく負けています。質・量ともとても太刀打ちできません。中音・高音も同様でTrail仕様のSPには到底及びません。今の状態でしたらBC-ⅡTrail仕様に完全に負けています。今の状態では正直使い物になりません。聴く気にさえなれない。

Ar2 早々にTrail仕様にしたい欲望に駆られます。しかし今までのやり方から1ヶ月間くらいはそのままオリジナルの状態で聞いてみます。中域のまろやかな音色が出てもらわないと面白く有りません。

まだまだファーストインプレッションなので変化を確認してみます。


アンプや他の機器の「活眼」について

2007年12月16日 | ピュアオーディオ

CDPやアンプそれにSPが「活眼」していない状態で使っていらっしゃる方が多いように思います。

「活眼」とは何か?それは機器の性能をほぼ完全に出し切る状態を言う。

一般のケーブルでは当然な事ながら他社の高級ケーブルにも同じ事が言えるようである。

何故なら繋いで直ぐに当方での確認で「完全に音質の変化が良い方向に歴然と出ている」のに、それが理解されないのに疑問を持っているからです。ユーザー様も「良い耳を持っている」事が判っているのに何故そういうことが起きるのか?

「機器が活願していない」としか言いようがない。

機器の活眼を私はこういう風に解釈している。通常一般のケーブルでは伝送容量が少ない為に機器内配線や半田付け部が本来持っている伝送容量の1~2割しか伝送していないと言う事です。

例えば1つの機器に「半田付け」の部位(関所)がいくつ有るのでしょうか?これがすべて「抵抗」となっているのではないか?

半田付けは「溶接の様に合金化して接続」されている訳ではない。半田と素地は「引っかかっている」だけである。当然そこにはミクロン単位以下の「隙間」が多数ある。

仮に10平米の面積の半田付け部があるとすると「瞬時放電」で繋がるのは一般のケーブルでは1平米の面積しかないのではないか?放電の面積が少ないのである。これに対し私の機器は「活願している」ので10平米全てが瞬時に放電し電流が流れると思っている。どちらも測定器では規程の電圧・電流が流れていて測定では判別は出来ない。問題はその時の「伝送容量」と「スピード」だと推定している。

ケーブルの交換前にどれくらいの放電量をさせていたかで「機器のエージング時間」が決まる。1割ぐらいしか使われていなかったら半年~1年後に「活眼」するし、8割近い放電をさせるくらい使い込まれていれば直ぐにエージングは終わる。この場合1日~3日以内である。実際には良く使い込まれている機器とそうでない機器があり、またケーブル交換後の使い込みの時間も関連してくる。

とにかく全ての半田付け部(関所)がオープンに近い形で「瞬時放電」で入り口から出口まで「大容量の情報伝送」が出来なければならない。

使っている機器の数が多ければそれだけ「活眼」させるのに時間がかかる。また回路が複雑なほど時間がかかる。今回は「半田付け」の例を挙げたが同じような「伝送ロス」をする箇所・パーツが機器の内部に多数あるのである。

ある「化け物ケーブル」のユーザー様のお話では「化け物ケーブルに変えてから毎日音が良くなったり悪くなったり、バランスが変わったりしている。やっと3ヶ月程してから落ち着いて「凄み」と「自然さ」が実感できるようになった」等のお話や半年後に急にサウンドが一変した話などはこの良い事例である。

それに加えてSPユニットの話。SPは「電気信号を物理的振動」に変換してくれる所である。通常使っているレベルの状態でケーブルのエージングをしてもエージングにならない。何故なら今までとは完全に違う大容量が流れてくるのにSPの振幅量が変わりにくいからである。このような時は自動車のエンジンと同じで「吹け上がる」様にボリュウムを最小から中間ぐらいまで瞬時に移動させてやる事である。具体的に「ボリュームをグリグリ」するのである。これでSPの追従性が明確に変わる。時々はこの「グリグリ」をやっていただきたい。

自動車のエンジンと同じで、いつも低回転域ばかり使っているといざ高回転域を使おうとしても直ぐには対応できない事と同じです。STEREOの音はすべてSPから出る音で良し悪しが判断されます。このSPの制動がシステムの鍵を握っています。お試しあれ。