Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

ケーブル交換と音質の変化

2007年12月08日 | ピュアオーディオ

ケーブルをより性能の高い物に交換しても直ぐにより高い音質を得られるとは限らない。何故ならバランスが崩れるからだ。

今日はSCE-43からSCE-45に入り口側から交換していったが、DACのみを交換した時は直ぐに効果を確認できたがデメリットも感じた。バランスが崩れはじめていた。

どんな風にバランスが崩れたかと言うと、藤田恵美「カモミール」を聴いていたら普通中央にボーカルが有りその音量をサポートするようにサイドのギターの音量が少し小さめに聞こえていたのが、サイドのギターの音量が増えて中央のボーカルが浮き上がってこないのだ。(INプットの情報量がオーバーフローしていると推定)

こうなると「うるささ」も感じてしまう。この状態はCDT、DAC、プリの電源ケーブルを交換して最大の不具合になった。この状態でチャンデバの電源ケーブルを交換したら元のバランスに近くまで戻った。しかし、パワーアンプのドライブ力が甘くなったようにも感じる。特に低音のふくらみとキレが悪くなっている。まだまだオーバーフローの状態。(逆にSPケーブル→パワーアンプ→チャンデバ→プリ・・・・として行けば、スカスカの抜けた状態のバランスになるだろう)

ここまで来ると全てのケーブルを交換しないとバランスは納まりが付きそうにない。この様なバランスの崩れ方が「高級ケーブルは癖が強い」と言うことに繋がるのかも知れない。またこう云う高級ケーブルを1・2箇所に使ったところでバランスを崩したままで、音質改善とまではなかなか行かない。こういう風に高級ケーブルをつまみ食いしても「音質アップ」の効果を得るのは難しいのである。


ウルトラモンスター電源ケーブル

2007年12月08日 | ピュアオーディオ

東京のF氏様のご要望でSPケーブルSCS-34(ルシファー)のケーブルで電源ケーブルを作成しました。

Sce461 現状のSCE-43は○ソテリックの7100電源ケーブルと音質は同格との事で、更に上のモノが欲しいとの事でした。比較の為SCE-43とSCE-45(ルシファー電源ケーブル)を並べた写真をご覧ください)

SCE-43と○ソテリックの7100とでは価格差が3倍ほど有ります。音質的にバランスや音の広がりはSCE-43に軍配が上がり、音の密度感では7Nに分があるとの事で、9100との比較で感じていることと似たようなご感想ですのでまず間違いないと思います。

Sce462 Φ11mmのケーブルを6本使用して電源ケーブルを作成しました。とにかく「曲がらない、重い」でアンプ棚のバック空間が広い場所では何とか収まりますがラックと壁との隙間のないところでは取り付けに苦労します。

早速SD-9500(DAC)に取り付けオリンパスシステムで試聴。一聴して判るのは「なめらかで、周波数レンジ、ダイナミックレンジが更に大きくなって、密度感もより自然」に感じます。

Sce463 この試聴に気を良くして、プリC-290とトラポA730の電源ケーブルを交換。特にA730のケーブル交換でダイナミックレンジの凄みを感じました。凄みと書きましたが「より自然」な感じです。でも何処か変?

次にチャンデバF-25にSCE-45を繋ぎました。これで「小信号」部分が完了です。これでやっとバランスが取れて質感の向上が実感できました。このシステムではこのチャンデバがネックとなっていることは判っていましたが実際に出てくるサウンドを聴いてみないと何とも云えません。このことから、従来の電源ケーブルではチャンデバが処理しきれない情報が初めて入ったことが確認できました。音の情報が更に増えていることが実感できます。

低音の出方も一回り音圧感が上を行きます。果たして密度感が上がったかはまだ判断できません。

この結果を受けて残り全て(パワーアンプ)のケーブルをSCE-45にすべく現在作成中です。