Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

フルシリウスラインの音の世界

2007年12月20日 | ピュアオーディオ

SPの持つ音色や性質の分だけ「音」(音楽表現)の世界が有る。「良い音」といってもSPの表現力の世界である。

例えば私の自宅の707Jシステムは「軽く包み込むようなさわやかなサウンド」である。これに対し事務所のオリンパスシステムは「重厚な低音に支えられた緻密なサウンド」になっている。RCAのWウーハーフロントロードホーンシステムは「ホールに居て聴く様なサウンド」、アルテック銀箱は「軽くはじけるようなサウンド」とそのSPやSPユットの持つ特徴をそのまま引き出している。

いずれのシステムもレーシングマシンよろしく「軽く吹き上がる」エンジンのように反応する。この「軽く吹き上がるように」する事が「ケーブル」の役目だと思う。

30年前からステレオのグレードアップを繰り返してきても「ベール」がなくならなかった。オーディオ評論家のおすすめ機器を購入してもこの「ベール」はなくならないので、自分でトレールやケーブルを作り始めた。シリウスケーブルの「化け物シリーズ」と「ライントランス」を自身で開発して初めて「ベール」を被らないサウンドに到達しました。

この「ベール」のないサウンドは快感である。どんなSPも持てる性能を発揮したように唄いだす。見通しが良く、ヌケが良く、切れが有り、岩清水の味わいが有り、しかも力感と吹け上がる反応の良さ、そして包み込むような余韻を感じられる。これが「フルシリウスライン」の質感です。それでいてSP持つ特徴はそのまま出してきます。

しかも殆ど癖がないから何時まで聴いても飽きない。本当に良いサウンドになるとステレオの前から動きたくなる。次から次にCDやLPを掛け続け何時までも聴いていたい気分になる。こんな経験をされたことはないだろうか?


ステレオの音質

2007年12月20日 | ピュアオーディオ

ステレオの「音質」の50%以上は「ケーブル」で決まる。これが私の結論です。

やはり「良いケーブル」を使わないと「良い音質」にはなりません。「良いケーブル」を理解するには「高級ケーブルのつまみ食い的な使い方」をやめなければなりません。

ケーブルをアンプやCDP・DACと同じ扱いにして「音質」を比較しようなんて浅はかな事は考えない方が良い。ケーブルの本質を知らない人のすることです。高級ケーブルを「つまみ食い」したことのある人ほど「高級ケーブル嫌い」になっている。それはそうでしょう、投資効果を得られなかったのだから。でもケーブルに対する認識がないことがその結果を招いたと知るべきだ。(自業自得)

電気の容量の流れを「水」の流れに置き換えて説明しましょう。通常レベルのケーブルを水路に例えると「WDH寸法 1cm×1cm×1cm」の水路とします。

CDPからプリアンプ間に高級ケーブル「10cm×10cm×10cm」の容量の水路の容量が有った場合、プリアンプまでは到達しますが、プリアンプからパワーアンプ、SP端子、SPユニットまでが「1cm×1cm×1cm」のままでは10立方cmの水量は到達しません。ほとんど効果がないと判断されます。

これがプリアンプとパワーアンプ間であっても前後が同じなら効果なしになるでしょう。

ケーブルは全ての容量を揃える事ではじめて「評価」すべき出発点に立つのです。なまじ電気のことが詳しい人ほどこの盲点に気付きません。

結局50万円、100万円(実力通りの場合)の高級ケーブルを1セットや2セット買った処で、ライン全体及び電源まで交換できるわけでもなく(お金が続かない・評価方法をしらない)、つまみ食いをした処で「挫折」しているのです。

先日オリンパスシステムの電源ケーブルを入り口側から順にSCE-43からSCE-45に交換して行きましたが、やはりその途中までは「効果の実感」は有りませんでした。良くなる処も有れば悪くなる処も出るといった具合で、特に「音のバランス」がおかしくなりました。しかし、全てのケーブルの交換が終わると目が覚めるような変身振りです。確実に前の次元を超えています。

電源ケーブルは情報を流す(水をくみ上げる)ポンプのような物だと思っています。ポンプの能力がないと沢山の情報量(水量)は送れません。

電源ケーブルとインターコネクトケーブル+SPケーブルの「音質」に与える影響は50%:50%と推定しています。

電源ケーブルもラインケーブル・SPケーブルもグレードを全て揃えて初めてその「ケーブルの評価」が判ります。

複雑なシステムではお金もかかりますのでシンプルな装置で確認される事をおすすめします。

CDP+プリメイン+フルレンジSPぐらいで実験されるとよろしいでしょう。但し電源はすべてIECインレット方式であること。加えて出来れば同じプラグを使ったXLRケーブルが望ましいでしょう。

プラグのメーカー・型番・材質で月とすっぽん程の「音質」の違いが有ります。要注意です。