Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

ルシファーをXLRケーブルにすると・・・

2007年12月15日 | ピュアオーディオ

Scx241  SPケーブルSCS-34(ルシファー)の開発から同じケーブルの組合せで電源ケーブルSCE-45を作成してきましたが、今日はほんのお遊びでルシファーケーブルでXLRケーブルを作ってみました。

Scx242 早速アルテックラインのCDP~プリ間に接続して確認してみました。やはり良いですね。音数が更に増えています。質感も芯が有って周りに柔らかい雰囲気が有ります。更に「自然」な音の出方です。今回の試作品はあくまで「お遊び」ですので自宅用とアルテック用に作るだけにしておきます。

Scx243_2 その姿形たるや「コブラ」がエラを広げたような形(6本のΦ11mmケーブルを横に並べた物が1本です)・・・曲がり易い様に考えています。あまり良いデザインとは云えませんが「音質」はGoodです。でもこれは作るのが大変です。1セット作るのに2日掛かりです。

ケーブルがどんどん大きくなって音質が良くなっています。まさに比例の関係に有ります。ただ自分としてはあまり大げさなケーブルでない方が好みなので戸惑ってしまいます。


オリンパスシステムとSP-707Jシステムのサウンドの違い

2007年12月15日 | ピュアオーディオ

Kamomiru 事務所のオリンパスシステム(3ウェイマルチ6SPシステム)で電源ケーブルSCE-45のエージングを兼ねてここ3日ほど藤田恵美「カモメール・ベスト」をかけ続けている。

オリンパスのサウンドはオペラなど「舞台の前にいる様」な感覚できけるのだが、「カモメール・ベスト」を聴くにはチョッと「音が重い」感じを抱いているのも事実。

200711212 このCDをオリンパスシステムで掛け続けていたので「耳の馴染んでいる」状態になった。そこで自宅のSP-707Jシステム(ネットワーク方式3ウェイ5SPシステム)で聴いて見た。オリンパスシステムに比べ、音の反応が早い、音数が多い、音が軽くこちらの方がこのCDの再生では上を行っている。ステージ感も素晴らしく出している。

どちらのシステムにもライントランスST-5を使っている。電源ケーブルのみオリンパスシステムが上のクラスを使っているが、情報量で負けている。質感でも負けている。

707j21  物量とお金をかけているのは「オリンパスシステム」であるが、シンプルな707Jシステムの方が「再生装置」としては完成度が高いことになる。

このサウンドの違いはウーハーの「LE15A:D130」と「チャンデバ」:「ネットワーク」と「パワーアンプ」の質の違いであると思う。

特にパワーアンプは自作のEL34ppで有るがアンプ内配線をTrail仕様にしている事と真空管に良質の物(ムラード軍用)を使っているので表現力やドライブ力がMC2500やM-100が簡単に負けてしまう「電送ロス」の少なさがあると思っている。

オリンパスシステムのウーハーを交換したい衝動に襲われる。候補はJBL D130(16Ω)とアルテック803Bを考えている。この事はもう2ヶ月も前から考えているがまだ決断が付かない。そろそろ決断の時かもしれない。


大型トランス ST-5 の威力

2007年12月14日 | ピュアオーディオ

オリンパスシステムの電源ケーブルグレードアップが完了し、なめらかな質感に変わってきたのでチョッと気になる「音の重さ」を取る為に大型トランス ST-5 を外してサウンドを確認した。

電源ケーブルで大幅なグレードアップをしたのでトランスは要らないかな?と思って比較試聴をして見ました。

トランスなしの場合は軽々と低音が出てきて「重い」印象はなくなるが、なぜか音が薄っぺらくなった様に感じた。

また高音の一部に聴きづらいヒスノイズ(ジッター)を感じるので、クラシックのオーケストラでは安心してヴァイオリン群が聴けない。オペラではステージ感がでない。何か変??と感じてしまう。

次にトランス ST-5 を繋いで確認した。オペラのステージ感が素晴らしく再現され、ヒスノイズ(ジッター)をほぼ感じない状態に戻った。

トランスを使うと若干音全体が重くなる傾向になるが、音数(情報量)、音色、ノイズ感(SN感)、ステージ感が大幅に改善され、よりメリットが高いと判断した。結局ST-5を外すことは出来なかった。


SPケーブル SCS-34(ルシファー)の試聴

2007年12月14日 | ピュアオーディオ

SPケーブル SCS-34(ルシファー)の試聴記が12月19日発売のSTEREO誌に掲載されます。

オーディオ評論家の村井裕弥先生に先月からSCS-34とSCR-15を貸し出しています。その途中経過は先生のご友人がコメントをプログに書いていらっしゃいます。参考にしてください。

http://blog.livedoor.jp/takumi_fukagawa/archives/419665.html

http://audioniravana.blog.ocn.ne.jp/nishinoblog/2007/12/post_c131.html#comments

STEREO誌の編集部にもSCS-34 1セットを写真撮影用に貸し出していますが、こちらは編集者の方たちで17日に集まって試聴会をされるそうです。

どのような記事になるかは私にも判りません。楽しみにとって置きます。


クラシック向き?JAZZむき?

2007年12月13日 | ピュアオーディオ

オーディオを長い間やっていると「クラシック向き」、「JAZZ向き」の言葉にぶち当たります。

自分の場合はどちらもクリアーできなければ「再生装置として不完全」と考えています。

クラシックであれJAZZであれ録音された音は「生の音」であるはずで、楽器や録音場所・録音機器の違いこそあれ、「生の音」が再現される事を目指しているからです。

目の前で演奏される音楽がクラシックであれJAZZであれ「生音」で聴こえてくるはずです。

クラシック向きはホールトーンを上手く出す。JAZZ向きは力感やキレ・ヌケが良い音が好まれる傾向に有ります。しかしそれが当てはまらない音楽がクラシックにもJAZZにも有ります。「生音」は楽器や録音場所を選ばず存在します。

自分の経験ではJBLでJAZZが鳴らない、クラシックが鳴らないは装置が不完全だと思います。タンノイ・アルテックでも同じ事が云えます。

良い再生装置は音楽のジャンルを選ばないばかりか「耳に付くようなノイズ」も出さないで聴けるものだと思っています。もちろん「蒸留水」の様に「無味無臭」ではなく「岩清水」の様な味わいがあるものです。心地よい音色でなければ再生装置としては不適切だと思います。

ただ誰でもそこまで出来るかと言うとそれは疑問です。まずリスナーの要求音質が必要ですし、スキルも必要です。全ては「聴く耳」が肥えていなければ誤った方向に向かうでしょう。


オーディオにおけるケーブルの位置付け

2007年12月11日 | ピュアオーディオ

オーディオにおいて機器の存在ばかり強調されてきた歴史が有りますが、一部有志の方の間では「ケーブルはオーディオ機器」の位置付けが出来つつ有ります。

自分も実際そうであると認識しています。ステレオから出てくる音の半分以上が「ケーブルの音」で出来ていると感じています。機器の占める割合は40%ぐらいではないかと思うこともしばしば。

「電気が流れれば良い」ぐらいの感覚で使用されているステレオのサウンドは「それなり」の音です。ケーブルの音質に係る重要性を認識している方はこぞって「良いケーブル」を探しています。

ところがこの「良いケーブル」の判断の仕方や音の性格を正しく判断する「スキル」が標準化されていないのである。ケーブルのつまみ食いをしてもルールもスキルも有りません。体系化して評価することが大切だと思います。その方法が自分の中では固まりつつあります。


オーディオの大先輩

2007年12月11日 | ピュアオーディオ

新電源ケーブルの陰になって掲載が遅くなりましたが、12月7日に東北福島県からオーディオの大先輩が来社され、当方のモニターシステムを聴いて頂きました。

開口一番「優しい音だなあ」と仰られたので、私がきょとんとしていると「人柄が音に表れる」との事。思いがけないお言葉なのでどう答えてよいか迷いました。

JBLのフラッグシップ機は殆ど使用されてこられて現在はアバンギャルドのDUOをレビンソンの20.6L(モノ×2)でドライブされています。今年4月にSTEREO誌の「オーディオ巡礼」で当方をお知りになり、DUO専用トレールをご注文いただきました。

トレールを使ってもなお、DUOの低音は今一なのだそうでその対策をご検討でした。

お帰りになられてから直ぐにSCE-45の製作・評価に入りましたので、あと一週間遅く来られておれば、更に「音質アップ」したサウンドをお聞かせ出来たのにと残念です。でもこのSCE-45の完成で低音の質感アップが簡単に出来る事が判り、試聴の申し込みをいただきました。


電源ケーブル交換後のその後

2007年12月11日 | ピュアオーディオ

オリンパスシステムの電源ケーブル交換後丸1日が経ち、ケーブルの馴染みも出来てきました。

このシステムを聴くと他のシステム(アルテック・RCAホーン・707Jシステム)がまったくおもちゃの様に聴こえます。(電源ケーブルのみの違いです) 困りました。他のシステムへも水平展開を考えないといけません。こちらはゆっくりと進めます。

本日お客様が2組見えられまして、アルテックシステムとオリンパスシステムを聴いていただきましたが、「アルテックも良いけどオリンパスを聴くとかすんでしまうね」とのご感想でした。

一人の方は2年ほど前にこのオリンパスのサウンドを聴いていらっしゃいますが、別物クラスに音が良くなっているとのコメントをいただきました。

しかしながら、ラックの裏のケーブル群を見て、ケーブルの太さと数の多さにビックリしておられました。(3ウェイマルチはケーブルの数が半端じゃ有りません)

現在のオリンパスのサウンドは「琴線」に触れるサウンドがします。出ている音の一つ一つがしっかり存在感があり身体をなでて行きます。ツルっとした質感では有りません。深みがあって反応が早く周波数レンジもダイナミックレンジも大きいです。このシステムのサウンドが耳に焼きついたら他のシステムが聴けなくなるのが怖いくらいです。出ている音そのものが「音楽的」です。


オリンパスシステムの電源ケーブル交換完了

2007年12月10日 | ピュアオーディオ

オリンパスシステムの電源ケーブルの交換が完了しました。全ての音色やバランスが揃っています。

出てきたサウンドは「更に自然」な感じです。何処にも無理がなく朗々と歌います。

藤田恵美「camomile」の2曲目「Best of My Love」の流れ星のようなウィンドベルの余韻まで聴こえているようです。今までの電源ケーブルでは聴けなかった音の粒子の細かさ、正確さが聴き取れますね。それに音の波動が強くなって身体にビシバシと来ますがうるささは逆に少なくなっています。立体感が更に上がっています。

交換完了直後に一部 高域に歪みの様な物が聴き取れましたが、使うにつれ聴こえなくなっています。まだまだ交換したばかりですので更に馴染んで行くともっと良くなると思います。

「魔弾の射手」/クライバー(オペラ)の中でワインをグラスに注ぐシーンが有りますが、トクトクトクとそそがれている音が鮮明に聴こえます。今まではこの音は聴こえませんでした。それだけ音数が増して「臨場感」がアップしているのでしょう。

音質面では文句なしに「かなり良くなる」と確信しましたがケーブルの取り回しはやっぱり辛いです。ラックが10cmほど前に出てきました。合計9本の電源ケーブルを使っていますのでその量も硬さも半端じゃ有りません。よほどの覚悟がないとと言うか、ラック裏のスペースを必要とします。曲がりません。


SCE-45電源ケーブルの威力

2007年12月09日 | ピュアオーディオ

Kamomiru ウルトラモンスター電源ケーブルをオリンパスシステムに順じ導入しています。昨日までにA730(トラポ)・SD-9500(DAC)・C-290(プリ)・F-25V(チャンデバ)の導入を終わっています。

Mathuo_carutett 今日は低音用パワーアンプM-100に導入を致しました。すごいですね。オリンパスの低音用箱の「箱鳴り」が止まりましたね。LE15AがD130みたいに軽々となっています。その関係で昨日聴いた藤田恵美の「カモメールベスト」の演奏が別物みたいに良くなっています。音の密度感・空気感・情報量がこの時点で満足できる状態です。

低音の伸びと波動の強さが今までに経験のないレベルです。うるささはまったく有りません。ウーハーの制動がまったく変わってしまっています。何と云う心地良さだろう。音色もジューシーで実在感が更に上がっている。サウンドバランスも不満はないが、中域と高域のパワーアンプのケーブル交換をしたら更にレンジ感が広がり、音数も増えてくるだろう。久しぶりにワクワクしてしまう。

昨日までの状態ではLE15Aを交換しないと無理かな?と考えていたサウンドがいとも簡単に出てきた。箱鳴りで分解能が足りなかったのは「電源の供給不足だったんだな」と思う。