Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

「音変換ロス」について

2018年08月29日 | ピュアオーディオ


私のメインシステムの7SPユニットシステムです。①ウーハーは38㎝のLE15を1発で使っています。この箱(オリンパス)は意外と容積が小さい箱なので、1発使用のC50 S6仕様箱を選択して使っています。

写真に見えているユニットは、②蜂の巣ホーン+#375 ③グレートハイルドライバー ④DECCA SW8リボンツィーター ⑤ビクターリボンツィーター が見えていると思いますが、他に⑥LE85+小型蜂の巣ホーン ⑦#2405(隠れるように配置しているので普段は見えない)の7SPユニットです。

なぜこの様に沢山のユニットを使うのか?・・・一つのユニット・型式では「出ない音」がある為です。コーン型にはコーン型でしか出ない音も有る代わり、出ない音も有る。コンプレッションドライバーにも、リボン型・イオン型SPユニットにも同じ事が言えます。私は中音で2個、高域は4個のユニットを使っています。

低域にはコーン型ユニットを使っています。他に選択肢が有りませんので必然的にこうなります。中音にコーン型を組み合わせた方が良さそうだとは思いますが、音数と質感・能率ではコンプレッションドライバーにかないません。ただコンプレッションドライバーでも出ない音が有ります。それを補う為にグレートハイルドライバーを組み合わせています。理屈ではなく、実際に使って、聴いて見て組み合わせを決定しました。この組み合わせにするのに約3か月ほどかかりました。ハイルドライバーを付けては外し、また付けてを繰り返しました。中音の#375の再生帯域は500Hz~7000Hzです。この帯域を出せるユニットはコーン型以外ではそう多くは有りません。

高域には4個のユニットを組み合わせていますが、100KHzまでカバーする様にしています。100KHz以上を出せるユニットも最近は増えて来ましたが、本体の低域・中域の質感に合う高域でなければなりません。まだ探せば使えるユニットが有ると思いますが、もう私には時間と資金が足りません。この辺で良いのではないか?と思う様になっています。

中域・高域のユニットの組み合わせの極意は「オンの音のユニットとオフの音のユニットを組み合わせる事」です。

「オンの音」とはエネルギー感が有って前に出て来る音の事です。これに対して「オフの音」は、横や奥行き方向に広がる音の事です。最大の問題点はSPユニットが多いので「ローインピーダンス」で駆動するアンプに負荷がかかる事です。1995年以降の高級アンプは「1Ω対応アンプ」を唱っているモノも有りますので、選択に困る事も無いでしょう。