Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

ケーブルにもグレードが有る

2018年08月10日 | ピュアオーディオ
オーディオシステムを揃えてもなかなかケーブルまで気を配る方は少ない。電源ケーブル・ラインケーブル・SPケーブルは機器と同じ様に「グレード」が有る。前にもお話しましたが、機器の総額が軽く1000万円を超えているのにケーブルの合計価格が1万円程度では出てくるサウンドに「音質」など求めるべくもない。何も知らないど素人に高額機器を売りつけてほくそ笑んでいるオーディオショップと名器を並べてニタニタ顔のコレクターさんの顔が目に浮かぶ。

オーディオの本質は「音楽を音楽性豊かに鑑賞する事」だと思う。それは周波数特性はもちろん、音のバランスの出方や質感等にオーナーの拘りが無ければならない。拘るからこそ「趣味」なのだと思う。

1本のケーブルにも周波数特性や音のバランス(樽型やフラット型等)、伝送容量等の違いがある。一つのシステムに数種類のケーブルを使えば、最低のグレードのケーブルで音質が決まって来る。玉石混合な使い方では非常にいびつなサウンドになる。

個人的に「音質アップ」の基本的な判定項目の一つに「音数」(情報量・解像度・スピード感)を使っている。音楽は「瞬時にどれだけ情報を出せるか?」が音楽表現で非常に大事だからだ。ピアニッシモからいきなりフォルテッシモに演奏が続く場合が非常に多い。こんな時に全ての音を瞬時に出せないと音楽から感動など聴こえてこない。

この「音数」の改善方法は非常に簡単であり非常に難しい。簡単な事で言えば「ケーブル材の断面積を2倍・3倍・・・(出来るだけ大きくする事)にする事」で有ろう。難しいのは、その状態で周波数特性や音のバランスを取り、質感をコントロールする事である。実際に自分で色々やってみるしか手はない。このノウハウがオーディオを趣味に出来るカギを持っている。