Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

ALTEC #612と#614 の思い出

2018年08月18日 | ピュアオーディオ


10年ほど前になるが、当時ALTECの604系のSPに凝っていて、620A、#612、#614等を所有して、色々と実験やモニターSPとして使っていた。

#614箱には604-8Gを入れ、長い事モニターSPとして使っていた。小さい箱ながら軽い低音と密度のある中域と力のある高域のサウンドを楽しんでいた。同軸のメリットで定位が非常に良い。自作アンプのチェックにはもってこいのSPだった。

#612箱(通称銀箱)は、USA製の箱を選んで入手し、ユニットは604Eを組み合わせた。ユニットの完成度と云う観点で行けばこの604Eは最右翼だろう。別に#605も入手して聴き比べをしたが、604Eを聴いてから605は低域が弱く、#605が居座る事は無かった。



#620Aは既に5セット程入手して、その時々に使っていたが「欲しい」という方が出て来て全てお嫁入してしまった。当時オリンパスシステムとSP-707Jシステムを持っていたので残せなかったのだが・・・。

#612と#620Aを比較すると、「音のバランス」の点では620Aの方が家庭用としては非常に良いバランスをしている。聴いて見るまでは「放送局モニター」の#612に非常に興味があったが、このSPはパワーをぶち込んで鳴らさないと低音が出て来ない。当然「爆音」レベルになる。家庭では「爆音」では使えません。#612を小さな音量で鳴らすと当然「低域不足」になりストレスが溜まります。これに対して620Aは初めから非常に良い音のバランスで小音量から使えます。

音質は組み合わせるアンプやケーブル類の素性をそのまま出してくる様な鋭敏なSPユニットです。ALTECの特徴である「女性ヴォーカル」は非常にリアルで艶めかしい表現で、「ALTECの世界」を出してきます。置き場所に余裕が有るなら1セット置いておきたいSPです。