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Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

世の流れは「デジタル」だが・・・

2014年12月09日 | ピュアオーディオ
電気製品はトランジスターやIC、LSIやモジュールが出て来て、「軽薄短小化」が進んでいる。TVもブラウン管から液晶に移行し、アナログからデジタルへ移っている。確かに「軽薄短小」の商品は便利だ。

便利だからと言ってオーディオの趣味にもそのまま適用できるかと云うとそうは思わない。40年前に最新のトランジスタープリメインアンプと管球アンプのサウンドを比較した事が有る。「音の厚み」が圧倒的に管球アンプの方が分厚い。「音が分厚い」と云う事は「音数が多い」と云う事だ。

1980年代に出てきたCDによって、オーディオもデジタル化に移行して、アナログプレーヤーやテープデッキ等を駆逐してしまった。オーディオはデジタル化によって良くなったのか?

個人的には「アナログオーディオ」の方に軍配を上げる。「音質」に関して云えば、「音の出方」(形)が違うと感じている。アナログは「無から音が形作られる」のに対し、デジタルは「はじめから音の形が出来ていて音量の変化だけ」の様に思う。

最近はPCを使ってネットワークオーディオ等の便利な機器が出てきているが、「趣味のオーディオ」は便利さよりも「音質優先」で有るべきだと思っている。ケーブル類の「伝送ロスの極小化」と云う命題をこの10年間追求してきた。その結果から云えば「USB」や「「LAN」のケーブルでは本格的なオーディオには使えないと私は結論付けている。

システム全体に4M(マシン・マン・メソード・マテリアル)が有り、プロダクトの違い(作りの違い)によって、強度等の「物性」の音が良くも悪くも出てくる。「軽薄短小」の機器なら「軽薄短小」の音にしかならない。

現在、テープデッキに凝っているが、デジタルでは出せない「音の厚み」に拘っている。テープデッキをシステムに導入するチャンスは今が最後の機会かもしれないと思っている。あと10年経てばオーバーホール等してくれる部署が残っているか甚だ心もとない。