Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

電気機器の修理部品の保管期間について

2014年12月18日 | ピュアオーディオ
わが国の電気機器には、その機器の修理が出来るように「保管期間」(修理保障期間)が有る。その期間は「8年間」。製造メーカーは8年経ったら世に送り出した商品の修理用パーツを処分出来るし、実際には8年を迎える前に「在庫品」をできるだけ少なくしている。「パーツ在庫」に資産として税金がかかるからだ。

オーディオ機器も電気機器で有る。個人的にはこの制度には非常に不満を持っている。例えば、10万円の商品なら「8年」あれば納得できるが、30万円や100万円、200万円の機器にも同じ法律を適用するのには無理が有ると思う。ユーザーサイドから考えれば、「一生モノ」と思って購入しても、8年後に故障したらその部品が手に入らなくなると云う事。個人的には「価格に応じて修理期間(保障期間)を延ばして欲しい」と思う。

この8年間の保障期間のおかげでメーカーは「使い捨て」の機器を作り続ける。「本当に良い物を長く使っていたい」と願う一個人としては、「もったいない」と思えて仕方がない。自動車も電化製品も「10年したら壊れる」と思っている方が非常に多い。もしそれが事実ならば、メーカーは10年しか持たない製品を作って良い事になる。何と心が淋しいことか?

機器の寿命は「修理が出来なくなる時」だと思っている。オーディオ製品は1975年頃を境に、「リード付きタイプ」から「面実装のリフロータイプ」に変わって来ている。「リード付きタイプ」なら手半田で不良部品を交換できる。パーツも豊富に有る。これに対してリフロータイプになると、基板毎の交換になってくる。たった一つのパーツの不具合に為に、異常ない部分が大多数の基板を交換しなくてはならない。何と不合理な事か?