Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

機器の潜在能力を実際に引き出すには・・・

2014年12月03日 | ピュアオーディオ
先日「機器の潜在能力を引き出して使う」と云う事を書きました。では具体的にはどんな事をしているかと云うと、電源系の安定供給と電源ケーブルとラインケーブルの「伝送ロスを極小化」する事です。その例を書いて見ようと思います。

まず電源系については、



1)自家製アイソレーションタップを使用・・・木箱の中に22Kgの電源トランスと極太特殊銀線配線と某社最高級壁コンの組み合わせ。(壁コンも音質を確認して使っています)

2)電源ケーブル・・・極太特殊銀線配線とカーボンプラグ。



一般的な市販されている電源ケーブルと自分用の極太特殊銀線仕様の電源ケーブルを比較して見ました。材質的には市販品が銅線で有るのに対し、銀線を使っています。注目すべき点はその太さです。一般的な電源ケーブルの10倍以上の「断面積」を確保しています。プラグも音質を確認して使っています。

3)ラインケーブル・・・極太特殊銀線配線と某社ロジウム仕様最高級プラグの組み合わせ。



一般的なラインケーブルと私の使っているラインケーブルの比較。電源ケーブルと同じ内容が言えます。もちろんプラグの音質も確認済です。

4)オーディオグレードヒューズの使用・・・最低でもフルテック、出来ればFXヒューズ

現在のメインシステム(3セット)には全て上の写真で紹介したタップと3P電源ケーブル、ラインケーブル、FXヒューズを使っています。2TR38デッキには現在フルテックを使っています。



現在導入したばかりのオープンデッキはまだ私の自家製のケーブル類が使える仕様になっていません。電源ソケットの3Pインレット化とRCAソケットの交換が必須。上の写真はオープンデッキの電源ラインです。メーカーオリジナルの電源ケーブルが何と貧弱に見える事か!!!それでも、対策したCDラインに近い音質を出して来ます。現在はCDラインには「音質」で完全に負けていますが、電源ケーブル、ラインケーブル等を同格のモノにしたらどれくらい良くなるか・・・と想像するとワクワクします。

電源ケーブルもラインケーブルもメインシステム3セット(オリンパス・SP-707J・RCA箱システム)に合わせて約40セットを使っています。何故ここまでやらなければならないか?その理由は「伝送ロスの極小化」に有ります。

簡単な例でお話ししますと、発電所で起こされた電気が送電線を伝って送られて来る途中で、「線抵抗」の為に「熱変換」されて「電圧降下」します。要するに「伝送ロス」はオーディオシステムでも起きているのです。

しかし、いきなり最高級のケーブル類にすると色々な不具合も出て来ます。そのもっともな例が「こもった音」になる事です。これはケーブルに原因が有るのではなく、電気や信号を一挙に大量に送られて来ても、アンプやSPのネットワーク等が直ぐに対応しきれないのです。特に、電源部に使われているトランスは一つの壁になります。トランスが対応できるようになるまで最低でも累計200Hr~500Hr程(3ヶ月から1年)かかります。その間「こもった音」ばかりでは「苦行」でしか有りません。

CDラインも現在の状況に至るまでに5年程を要しました。今回も3年程を予定しています。「繋いで直ぐに潜在能力を引き出す」なんて事は自然の法則が許してくれません。何でも直ぐに出来るなんて考える方は「人間の思い上がり」だと思います。