Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

オルトフォン型フォノケーブルの製作

2014年11月27日 | ピュアオーディオ
オルトフォンRMG-212のトーンアームをお使いの方から、フォノケーブル製作の依頼が有りました。トーンアームは各社各様のOUTPUTの仕方が有りますので、こちらで用意していたモノでは端末が合いませんでした。そこで、現在使っているフォノケーブルから端末を取り、ケーブル類の交換をする事になりました。



端子部を取り去った従来のフォノケーブルです。銅線で作られています。構造を調べてみると「同軸2芯線」を2本使って作って有ります。このケーブルの作りには欠陥が有りました。同軸線のアースが取られていません。機器アースは取って有りますが、ケーブル材のシールドのアースを取らないとノイズが残ります。ボリュームを上げて行くと「ノイズ」が大きくなっていたと思われます。



こちらが私の作っているフォノケーブル。廉価タイプでは有りますが、従来のケーブルとは音数や音のキレ・ヌケが数段上になります。真鍮製の端末がRMG212に合う様に作って有ります。(一般的な5Pのメス型)この端末の中に入っているデルリン樹脂は熱に弱く、半田付けを手際よくやらないと溶けてしまいます。



昨日の時点でほぼ9割完成しています。これから外装やRCAプラグを取り付けて完成させます。今回使ったのは1芯の同軸ケーブルで材質は銀線です。昨日までに「ノイズ対策」を完了しています。外部からは見えませんが機器間アースとシールドアースを巧妙に取っています。この辺は何回も色々な作り方(構造・回路)をして、実際に比較試聴して来た者でないと判らない処です。市販品や某オクで販売されているモノでも、作る人のスキルや音に対する情熱の有り方で、自ずと「出来映え」に差が付いて来るモノです。