今までにJBLL-100、タンノイ アーデン、JBL 4343Aと自宅で使ってきました。年齢と共に部屋の大きさが変わって来た事でSPを大型化してきました。その後、7年前にオーディオ関連の商品の製造販売をするようになり、SPスタンドを作らなければならなくなった。SPスタンドを作るには基本的にそのSPの実物を持っていないと採寸できない。メーカーから出しているサイズはW寸・H寸・D寸と重量くらいしか参考に出来ない。台座(はかま)についているもの、スパイク受けのモノや3本足の物等は実際に採寸しないと作れない状況です。その為色々なSPを購入してSPスタンドを作った物です。当然鳴らしてそのサウンドの傾向もつかんでいます。
こう云った素地が有って、自分専用のSPつくりを始めました。
まず大事なのは「どんなサウンドを作りたいのか?」のイメージが大切です。癒し系のサウンドなのか生演奏型の再生なのか・・・。小音量派か大音量派なのかでも選択が違ってきます。
自分の好みのサウンドが既成のSP出るなら「買えば良い」事で、後は金額的な問題と設置スペースの問題でしょう。年齢と共に住む部屋の大きさが変わることもあり、狭い部屋に大型SPでは威圧感だらけで音楽を楽しめません。年齢と共に部屋を大きくして大型SPが使えるようになると良いですね。
クラシック音楽で弦楽器系をしなやかに癒されるように聴きたいのならタンノイのSPが似合います。タンノイでなくてもスペンドールやハーベス・ロジャース等のブックシェルフ型SPでも十分8~10畳間くらいで楽しめます。
JAZZを大音量で聴きたいのならALTECやJBL、EV等のアメリカのメーカーのSPが似合います。アメリカでも東海岸に本拠を置くメーカーはヨーロッパ的なサウンドの傾向になりますので、西海岸のメーカーとは目指すサウンドが異なります。
戦勝国の優位性で今まで英国や米国製のSPが数多く輸入されていますが、戦敗国のドイツのSPはあまり知られていません。シーメンス、テレフンケン、ブラウンやテスラ、グルンディッヒ、イソホン等のメーカーが有ります。オランダにはフィリップスも有ります。劇場用は一部のメーカーのホンの一部になりますが、スタジオや放送局用のモニターSPがいくつか有ります。これらヨーロッパ大陸のメーカーも英国のブックシェルフ型と同様のスタイルの物が多いです。しかし音色はその国、メーカーで随分違います。ドイツの戦争中や戦争前のシングルユニットがアンプ製作者のマニアに喜ばれています。