昨年の9月に作成して置いたパートリッジのMCトランス(SuperTrail仕様)とアントレーET-100の比較試聴を昨夜自宅において実施しました。9月から4ヶ月も放ったらかしにしていた訳で、遅ればせながらET-100(メーカーオリジナル状態)と比べて見ました。
ET-100は20年来使って来たトランスですが、1年前に一度手放してまた購入したものです。耳が慣れていますので安心して使える点が自宅で使っていた理由です。
パートリッジのトランスは前所有者からの伝言で、型番や銘は有りません。ミキサー台に付いていたトランスとの事です。このトランスを使い、ワイヤリングをゴールドスターシリーズの配線に交換しています。
ケルテス指揮のモーツァルトシンフォニー36番「リンツ」で比較試聴を昨夜実施しました。ET-100で普段のサウンドが出ています。自作パートリッジのトランスに替えますと「音の鮮度」と「音数」がまるで違います。これはもう外せません。演奏の解釈を改めないといけない程サウンドが違って聴こえます。ET-100は内部のトランスから細い直出し配線が出ていますので、改造は諦めています。この「細い直出し配線」が「伝送ロス」をしているのだと思います。初めからこの点が懸案であったので当然の帰結と云えると思います。
しかし、問題点がまだ有ります。それは「ハムノイズ」。どちらのトランスもボリューム9時の方向以上に上げますと「ブーン」と云うハムノイズが大きくなって行きます。従来からマッキンのプリを使うとこの辺が出て来ます。アキュフェーズのC-290では出て来ません。ハムノイズを完全に取り去るまでまだまだ試行錯誤が続きそうです。