システム作りと音質アップの明け暮れた7年間を振り返って所感を述べて見たいと思います。
現在手に入る新品のオーディオ機器には「進歩」している部分と「退化」している部分が有ると云う事を認識しておくべきです。SPでは計測器の進歩と共に「コストダウン」が進んでいます。コバルトをはじめとする希少金属がコストアップしている事も時代的な背景に有ります。JBLのユニットもごたぶんに漏れず「コストダウン」して来ています。同じ型番のSPユニットでもシリアルNo(製造No)で古い番号に遡って行くと音質がどんどん良くなっている。1950~1960年代の物が最高のユニットではないかと推定しています。SP系では大手のJBLでさえこの状態なのに他のメーカーではおいて知るべし・・・と思います。低域のSPユニットは「ダイナミック型」(コーン型)しか生き残っていない。
前置きが長くなりましたが、音質アップの為の方策として
1.毎日聴いてやる事・・・維持管理(通電しているだけでは無理)
2.セッティング術を磨く事・・・SP・アンプ・CDP・AD・ラックの振動対策と部屋への対策。
3.伝送ロス対策・・・ケーブル・ソケット・プラグの伝送ロスを知る事。知れば対策に繋がる。
4.音変換ロス対策・・・既成のSPでは出ない音がある事を知る事。
言葉では簡単ですが、固定観念に固まった頭ではなかなか「感じる」事が難しいです。
先にSPについて述べましたが、アンプについても同じことが言えると思います。その例として「マランツ#7」の音質を越えるプリアンプを私はまだ聴いた事がない。あの瑞々しい質感を再現できるTr型アンプは出来るんだろうか?