Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

手作り管球アンプの音出し確認

2010年09月28日 | ピュアオーディオ

今日は北海道のお客様の管球プリアンプの音出し確認をしています。

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モニターSPは久しぶりにAMPEXの可搬型SPを使っています。(620Aの上の小さなSPです)

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これが12AU7Aプリアンプです。ノイズや再生音に異常がないか調べています。

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こちらが組み合わせた管球パワーアンプです。6L6Gシングルアンプで出力は5Wくらいです。
SPもプリもパワーアンプも全て「Trail仕様」にして有ります。外からは判りませんが内部配線を交換して有ります。SP端子やRCA端子もフルテックのロジウム仕様の最高級品を使っています。音質確認して「現在最高クラス」のパーツを使っています。

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CDPはA727+SD-9500の組み合わせです。わずか15cmくらいのAMPEXのSPが20畳の部屋を音楽で一杯にして行きます。このSPはビンテージ品ですが素晴らしいサウンドを出して来ます。SP箱内は「ルシファー仕様」に変更しています。非常にシンプルなフルレンジですので軽く移動も簡単で、機器の音出し確認の時は大活躍です。

こんなシンプルなシステムでも市販の合計¥100万円くらいの機器では出せないサウンドを出して来ます。


オーディオ装置は何処か触れば音が変わる

2010年09月28日 | ピュアオーディオ

「オーディオ装置は何処か触れば音が変わる」事を諸兄はご存知の事と思います。機器の組み合わせでも、ケーブル入れ替えでもコロコロ音は変わります。

問題は「音が変わること」ではなくて、「自分の好みのサウンドに変えれるか?」です。40年も機器の入れ替えばかりして楽しんでいる方もいます。ただ一度使った機器の組み合わせを変えてる程度では「進歩」は有りません。音が変わることは「小学生」でも気付きます。組み合わせの「妙」の類では「どんぐりの背比べ」的な変化で、個人的にはお勧めしません。

製造現場では「4M」で物事を考えます。機械・人・方法・材料の英語の頭文字を取ってそう呼んでいます。オーディオにもこの「4M」で考える事が大事と思っています。

この観点から例えば「材料」を意図的に変えて「音質」を確認すると非常に面白い事に気付きます。材料に固有の音色や周波数帯域が有るのです。また位相の違いも有ります。こう云った「基礎的項目」の積み重ねや組み合わせこそ「オーディオの進化」を生む物と思います。

その「評価」の基準は「CD(LP)の中に入っている音をすべて出す事」にあると思います。私のブログで「音数」の記述が多いと思いますが、まさにこの点について評価しているのです。

自分の装置では「CD(LP)の中に入っている音」の何パーセントを出しているか?を客観的に捉える必要が有ります。ケーブルを変えて「音数が増えた」と感じたときは、以前のケーブルの能力が低かったと誰でも判断できます。しかし、全体の中の何パーセントが出ているかについてはまだまだ追求する必要が有ります。

凄い金額をかけた装置をお持ちのお客様のところで「これでどうだ」と言わんばかりに聴かせられる音を冷めた耳で客観的に確認すると、せいぜい10~20%ぐらいしか出ていないのではないかと常に思います。何故なら「伝送ロス」する部分の吟味がほとんどされておらず、メーカー純正に甘んじておられる点です。メーカー純正の機器には必ず大きな落とし穴がある事も事実です。

自分の装置の音も、いくら改善して音数を劇的に増やしても「50%」です。どこまで行っても「50%」の出来だと思うようにしています。改善や対策するほど「音数」あ増えていきます。これでもか!これでもか!と激変を繰り返しても常にその先があります。

オーディオの音質改善は「終わりのない旅」なのかも知れません。後は自分が満足できるかにかかっています。早くフィニッシュした方は早くフィニッシュした分の音です。

サラリーマン時代の20年をわずか1月でやってしまうスピードで6年間して来てもまだ終着点はズーット先にあります。