SS誌で近頃「イコライザーのすすめ」なる記事が多く掲載されるように思いますが、個人的には「不要」と考えています。「余分な挟みモノ」的な機器だと思います。
売れればオーディオ業界として潤うのでしょうが、自分の経験では、「イコライザーを使う」方のシステムは「ピーキーな音」しか出ていないのではないだろうか?と思っています。
ケーブルの重要性を認識して「音数」(情報量)がいっぱい出ていれば「イコライジング」する必要がないからです。
私のシステムでは120dBサウンドでも「居眠り」してしまうくらい「嫌な音」(ピーキーな音)が出ません。
私が実践してきたことは「CDの中に入っている情報をすべて引き出す」と云う事を最重点にやって来ました。その結果、「情報量」が多いと「うるさくない」のです。と同時に「音のバランス」も自動的に取れて来るのです。
「オンの音」と「オフの音」が有ると云う事は何回も述べていますが、これはケーブルにもSPにも当てはまる事で、この2つの重要アイテムをバランスよく使い切る事が大切です。
「イコライジングすると云う事」は一部の音しか出ていないのでバランスを壊しているので「修正」しているとしか映りません。
もう一つ大事な事が有ると思います。それは「部屋」に対して「ルームアコースティック」が施されていない事を、イコライザーで何とかしようとしているのではないかと云う事で本末転倒と思います。
「部屋」に施す対策は「物理的」にやれば非常にさりげなくローコストに出来ます。この辺に「意識」が有るかないかです。
すべてを「電気仕掛け」に頼らない方が手っ取り早く安く早く出来ます。どんなにきれいで立派なお部屋を作っても「ルームアコースティック」(響きの整合)をやらないとひどい音になります。洞窟の中で「こだま」を聴いているようなものです。