以前私は DAC に ワディア#2000S を使っていましたが、お客様の勧めで SD-9200 を比較試聴して「同等」の判断をしました。その判断の上に立って SD-9500 を導入しました。
だからと言って ワディア#2000S が SD-9500 に劣った訳では有りません。単純に使えるケーブルの差なのです。
ワディア#2000S には2つのネックが有りました。
一つは 「電源別体式」 となっていた為、電源ケーブルをどんなに良くしても、電源ケースと本体を接続するケーブルでその効果を受ける事が少ないと言う事です。特殊なプラグで3本も接続されていましたので交換もままならない状態でした。この接続用のケーブルの質が上げられないのと、そのまま使っても「阻害」要素となっていました。
もう一つは 「ATT光ファイバー」 リンクのみの仕様になっていたことです。このATT光ファイバーは製作されたときは「大容量」だったと思いますが、当方が作成したSCR-15と比較すると明らかに「伝送容量」が不足します。
ワディア#2000S の接続端子に RCA と XLR の端子が有れば、間違いなくSD-9500はかなわなかったでしょう。
ワディア#2000S の箱の造りはもちろんの事、内部も拝見しましたが、「潜在能力」はとてつもないのではないか?と思ったほどです。本当に残念な事はXLRソケットが装備されていなかった事です。機器の接続端子は非常に重要な事です。使えるケーブルが制限されてしまいます。
現在、XLR がベストと思っていますが、更に良い接続端子・ソケットの出現を望んでいます。