いやあ、暑いですね。
首都圏では最高気温35度前後の日が続いておりまして、また雨もたいして降らないことから、
建物にしろ道路にしろ町全体がずーっと熱を持ったまま、そんな様相です。
こりゃいかんということで、みんなあまり外に出ないですよね、暑すぎて。
で、職場の同僚などに聞いても家族と旅行に行く以外は、
休日はエアコンの効いた部屋でアマプラやネトフリを観て過ごす、そんなことが多いようです。
そんな猛暑の最中、甲子園では全国高校野球大会が始まりました。
今どき、危険な暑さだから外での運動は控えよと、メディアや自治体が注意喚起してるのに、
この高校野球に関しては盛大に開催し盛り上がるってのはどうしたワケでしょうか。
こういう、オトナの都合による勝手で矛盾する主張と行為は卑怯だからやめたらどうなんでしょうか。
今大会からは暑さ対策としてクーリングタイムを設けるなどしているとのことですがソレでも、
6日の試合では熱中症なのでしょう、グランドで動けなくなる選手が数名いたとのこと。
そりゃそうでしょう、こんな炎天下でなくせめてドーム球場でやるとか、
時期をずらして開催するとか、そういったことはできないモノなのでしょうか。
ホント、死亡までは至らなくても、後遺症が残る選手が出てしまう前に、なんとかしたほうがいいのではないでしょうか。
ま、甲子園が大々的に報道されてしまうから野球が目立ってしまうものの、他の学生スポーツにも言えると思いますが。
でも、まあ、わかりませんけど、こんな猛暑の中だからイイ、と考えたりもするのでしょうね。
何故ならソレが残酷だからです。残酷さがドラマとなるからであり、コンテンツの価値を押し上げるからです。
若く純粋な少年達が過酷な環境の中で負けたら終わりの死闘を繰り広げる、
ソレは残酷ですが見方によっては美しく、ドラマ・美談となっていくのです。
そこに少年たちの夢ややりがいもあるとは思いますが、オトナのコンテンツ消費に餌とされてしまって、
ずっとこんなんでいいのでしょうか。
さて今日6日は第2次世界大戦で広島に原爆が投下された原爆の日であり、広島では平和記念式典が開催されました。
松井広島市長、湯崎広島県知事はスピーチの中で、昨今の世界情勢からしても核抑止論の限界または破綻を指摘し、
核兵器廃絶を改めて訴えました。
今更ですが、戦争抑止のために核兵器を持つのだなんて理屈は最初からおかしいのです。
それはただ核兵器を保持したいとの詭弁でしかありません。
そんなモノをずっと世間は黙認してきたのですが、そんな核兵器容認などやめるべきなんですよ。
しかしまあ、そういうことを平和記念式典で言及させた根拠が、ロシアによる核兵器使用の威嚇行為とは皮肉なモノです。
が、ちょっと自分が気になったのは、松井市長や湯崎知事が引き合いに出した脅威はロシアと北朝鮮、ということです。
まるでその2カ国が悪いと主張しているように受け取れますが、ソレ以外のすべての核保有国も、
いつ核兵器使用の意思をチラつかせるかわからないのですから、特定の2カ国を名指しして区別してる場合ではありません。
欽ドンじゃないんですから、良い保有国と悪い保有国なんてないのです。
ところで原爆といえばここ最近、映画「バービー」に関する原爆関連ミームが話題です。
アメリカで公開された映画「バービー」と原爆開発に携わった科学者を描いた映画「オッペンハイマー」を掛け合わせて
#BARBENHEIMER というミームが誕生、バービーと原爆を思わせるキノコ雲によってできた画像が生成されてしまい、
そこにバービー公式アカウントが行為的なレスをすることで炎上騒ぎとなっています。
もちろん、炎上したのは日本からですけども。
いやあコレは、日本人からしたら見過ごせない事態です。
盛り上がっている連中はジョークのつもりなんでしょうが、原爆の悲惨さといったことを想像できないもんでしょうか。
と考えるのは日本人だからなのかもしれません。
対してアメリカでは大戦を終わらせた英雄と見做されることが多いようで、このへんの認識の違いはなんともし難いですが、
ソレでも、いまだ原爆の悲惨さと非道さが世界には伝わらないのかと思うと残念です。
想像ですが、特にアメリカでは原爆はネガティブではなくポジティブと捉えられているだけでなく、
ひょっとしてイケてる、クールな武器とさえ思われているんじゃないでしょうか。
あれだけの破壊力をもって敵を一瞬で屈服させる強大な力を誇りに思うことはあるのかもしれません。
日本人が零戦や戦艦大和を誇りにするようなもんなんじゃないでしょうか。
例えばアメリカのジャズ・ジャイアント、カウント・ベイシーの代表作がコチラです。
その名も "The Atomic Basie" 。
ジャケはアレですが、グラミー賞も受賞した名盤です。
まあ、楽曲や演奏が爆発的にすごい!ということなんでしょうけども、だからアトミックで、
モチーフとしてキノコ雲になってしまうというのは、日本人からはいかがなものかと思いますが、
アメリカの人たちから見たらパワフルでクールでポジティブな印象なのでしょう。
1957年の作品ですから、今ほど核兵器への警戒みたいなものはなかったのかもしれませんが。
今回のバービー騒動もそんな認識の延長にあるのか、世界ではあの原爆投下を支持している層がそれなりにいるとすると、
核軍縮の難しさを思い知らされます。バービーへの批判も日本での局地的な動きに見えますし。
そうした現状を考えると、日本はこれまで原爆の悲惨さをどれだけ世界に説得できたのか。
日本人が考えるほど世界は、核兵器の問題をさほど認識していないようなのです。
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